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「Call of History ー歴史の呼び声ー」運営資金援助のお願い


「Call of History ー歴史の呼び声ー」は2018年6月20日、個人ブログ「Kousyoublog」の歴史関連記事を一部移行して始めたブログ形式の歴史情報サイトです。

以下、6月25日付でブログで公開した以下の記事と同じ内容になっています。


一年間、自己資金で記事の更新に注力してきましたが、今後も継続的に運営するため、資金の援助を募りたいと思い、「Call of History ー歴史の呼び声ー」の運営報告と、今後やりたいこと、目標などについてまとめます。

下記のリンクから「Call of History 歴史の呼び声」各種ご支援方法の案内ページに飛ぶこともできます。


「Call of History ー歴史の呼び声ー」とは


「Call of History ー歴史の呼び声ー」は歴史情報のポータルサイトを目指しているブログです。「歴史情報のポータルサイト」という漠然とした目標に向けて、具体的には「歴史記事」「歴史書籍」「歴史エンタメ」「歴史散歩」「歴史ニュース」の五つのカテゴリと、別館として「史料集」に分けて記事を更新しています。

「歴史記事」カテゴリについて


「歴史記事」は大きく世界史と日本史に分けて、歴史上の事件や人物、歴史用語、歴史の流れなどをまとめています。基本的に参考文献と出典を明記して、比較的中庸でボリュームある内容になるよう心がけています。参考文献は一記事当たり概ね5~10冊、必要に応じて論文なども参照し、脚注の形で出典を示し、必要に応じて補足説明もつけています。

現在、重点的に更新しているのが中世期(五~十五世紀)のヨーロッパですが、今後、イスラーム、中央アジア、中国、日本などを中心として五~十五世紀の千年の歴史記事を増やすことで土台とし、その後、古代、近世、そして近代と記事の充実を図っていきたいと考えています。

主な記事としてはまずジャンヌ・ダルクに関する記事を多く更新しています。

その他、「ジャンヌ・ダルクタグ」にまとめてあります。個人的に好きなこともありますが、ジャンヌ・ダルクについて、日本語ページでは一番充実した状態にできればと思っています。あとは「ジャンヌ・ダルクの生涯」「オルレアンの戦い」「ジャンヌ・ダルク処刑裁判」「ジャンヌ・ダルク復権裁判」など主要な記事を書くつもりです。また、フランス近現代史の中でジャンヌ・ダルクが英雄化していく過程についてもまとめたいと思います。

また、ジャンヌ・ダルクの戦友たちとして、上記の直属部隊のメンバー紹介記事とともに、「ジャン・ド・デュノワ(バタール・ドルレアン)」「アランソン公ジャン2世」「ラ・イル」「ブーサック元帥」までまとめました。みんな大好きジル・ド・レについても伝承は極力排除してまとめている途中で、今二万文字ほど書いたところです。敢えて殺戮者としてではなく百年戦争史における小領主の生き方として書いているのですが、もう少し背景となる百年戦争史の記事を増やしたり、主にシャルル7世やリッシュモン元帥、中世の独立国ブルターニュ公国の動向などの記事を書いた上で、取捨選択して書き直す必要があると思い、現在再考中です。

同じフランス史としてはカペー朝初期の「ユーグ・カペー」「ロベール2世」「アンリ1世」「フィリップ1世」までの王の事績もまとめています。以後王権の覚醒期に入る「ルイ6世」以降についても順次更新していくつもりです。また、中世フランス諸侯として「ノルマンディ公」「アンジュー伯」「ブルボン公国」の歴史はまとめました。次は「フランドル伯」と「中世の秋」でお馴染み中世の華「ブルゴーニュ公国」をまとめたいと思っているところです。

またブリテン諸島史として、「ポスト・ローマ期」「アングロ・サクソン七王国時代」「ブリテン島へのキリスト教布教」「エグバート王」「アルフレッド大王」と中世前期(十世紀末まで)のイングランド史主要トピックを記事にしてきました。あとヴァイキングと北海帝国が書ければある程度形になると思います。

中世盛期イングランドについてはまず王たちの事績として、アングロ・サクソン王家(ウェセックス朝)時代末期の「エドワード証聖王」「ハロルド2世」とノルマン朝の諸王「ウィリアム1世」「ウィリアム2世」「ヘンリ1世」「スティーヴン王」そしてプランタジネット朝創始者「ヘンリ2世」、少し飛んでランカスター朝の「ヘンリ4世」「ヘンリ5世」についてまとめました。以後「リチャード1世」「ジョン王」など、まずは中世末期までの王について充実させていくつもりです。

英仏が中心となっていますが、徐々にフランク王国時代や中世ローマ教会史などの記事を増やしているところで、以後イタリア、中央ヨーロッパ、イベリア半島と範囲を広げていきたいと思います。イタリアやイベリア半島の歴史を記述する上ではイスラームとビザンツの存在は欠かせませんし、地中海交易や経済史にも触れていく必要があるでしょう。中欧や東欧の歴史はスラヴや周辺諸勢力の歴史記事が欠かせません。その過程で記事をヨーロッパからアジア・ユーラシア史へと接続していきたいと思っています。

また、西アジア史として「シュメール人」「ハンムラビ王」の記事を書きました。以後順次アッシリアやエジプトの歴史についても記事を広げていきたいと思います。

伝説上の人物についても以下のように歴史の中で伝説が形成されていく過程をまとめています。

今はヴィルヘルム(ウィリアム)・テル伝説の形成と浸透の過程を中世のスイス独立史から近代史までの歴史の中に位置づけつつ書いている途中です。

通常、世界史を扱うサイトというと、次々と様々な時代や地域の事件や人物を更新し続けていくのだと思いますが、どうしてもいろいろな時代をパラレルに扱いながら更新するのが不可能なのでじっくり更新していかざるを得ません。世界史サイトとして、次々と多様な記事が更新される新着の多様性は捨てて、数年かけて各時代・地域を順に更新していくことで最終的にストックの多様性を確保していく方針です。

「日本史」については、今ヨーロッパ史に注力しているためほぼ更新できていませんが、過去には主に以下のような記事を書いています。

日本史記事については、まず中国史の記事を充実させつつ、古代の日中・東アジア関係史の中で少しずつ古代史の記事を増やしていくところから始めて、主に院政期から応仁の乱までの中世史を中心に増やし、世界史同様五~十五世紀の歴史の充実を図りたいと思っています。日本史については歴史記事よりも、その前提となる書籍を多く読み書評を充実させるところからかなと考えます。

「歴史書籍」カテゴリについて


「歴史書籍」についても、「歴史記事」と同様に「世界史」「日本史」に大別して、それぞれ紹介記事を更新しています。

最近アクセス数が多かった書評としては主に以下の記事です。

日本史の書籍としては最近だと以下の記事がアクセス数がありました。


望ましいのは歴史記事で参考文献として挙げた書籍の書評を書いて歴史記事からリンクして回遊してもらうという状況を作ることで、上記で挙げた多くの「歴史記事」の「参考文献」欄の書籍もいくつかは書評にリンクしています。

悩ましいのは「歴史記事」で参照した書籍が多くは概説書だったり通史だったりして必ずしも書評に適した本というわけではないことですが、そこは書評の書き方を工夫できれば・・・「世界歴史大系」とか「新版世界各国史」とかの書評ってまず見かけないですし、案外役に立つのではないかと思いつつ、まだ書けていません。

このような歴史記事の参考文献とされるような手堅い書籍とともに、歴史書のベストセラーや一般書なども紹介したいところですが、なかなか時間的にも難しいというのが実情です。

「歴史エンタメ」カテゴリについて


「歴史エンタメ」は「歴史映画」「歴史ドラマ」「歴史小説」「歴史漫画」「歴史アニメ」「歴史ゲーム」などなど歴史に関する娯楽全般について更新するカテゴリです。

現在力を入れているのは「歴史漫画」のレビューで、期待できる歴史漫画が売上の壁に阻まれて敢無く打ち切られていく現状は、歴史漫画の一読者としても残念なことで、面白い歴史漫画があれば積極的に多くの人に紹介していこう、ささやかでも歴史漫画の火を消さないように、読者としてできることは可能な限りしようという思いからです。

主な歴史漫画の感想記事は以下の通りです。

これは歴史エンタメ全般にいえることですが、歴史小説・映画・ドラマ・アニメ・マンガ・ゲームなどの歴史を扱った創作物や娯楽と歴史学とはお互いが補い合いながらいい関係が築けるはずで、このサイトはそれをシームレスにつなげることを実現するためにある、と考えています。

「歴史散歩」カテゴリについて


「歴史散歩」は史跡、展覧会、イベントなどを紹介するカテゴリですが、現状、更新は控えめになっています。私が史跡を紹介する記事を書くと少し歴史背景の記述に偏りすぎて、史跡を訪れる体験や楽しさの要素が薄れがちになってしまうので、もう少し記事の作り方を再検討したいと考えています。

展覧会やイベントなどは最近ほとんど行けてないこともあり更新できていません。ただ、展覧会やイベントの情報だけでも更新していければいいのですが、こちらも手が回っていません。

「歴史ニュース」カテゴリについて



「歴史ニュース」は今月(2019年6月)から更新し始めたカテゴリで、主に海外の歴史ニュースを翻訳、まとめています。現状どのような内容・構成にするのがいいのか試行錯誤中です。

例えば新聞記事からネットのニュースまで、現状の歴史関連ニュースに対して思うところとしては情報源や参照文献・史料などに触れられることが少ないことがあります。これらが明らかになる方がそのニュースに対する理解も深まると思うので、情報源のニュース記事や論文、参照文献、そして当該ニュースで登場する歴史的背景やキーワードなどについても盛り込むようにしたいと思っています。これらのバランスや方法などをどうするか、適切な状態を模索して色々と試しているというところです。

例えば「イングランド王妃エマ・オブ・ノルマンディの遺骨が発見」と言う記事では、ノルマンディ公国やウィリアム1世、エドワード証聖王など関連する人物や事項の記事へのリンクを張り、依然作った系図を再利用して、補足的に同時代史におけるエマ妃の位置づけについて簡単に解説しました。

また「古代ケルト人は輸入ワインや地ビールで宴会していたとの研究論文が発表」という記事では海外のニュース記事の翻訳と合わせて、元の論文へのリンクと、元論文のAbstract部分についても翻訳、「ヴィクスの女王」「ハルシュタット文化」など関連用語の解説も加え、古代ケルトについて解説した過去記事「古代ヨーロッパの鉄器時代とケルト人(大陸ケルト)の盛衰」へのリンクも張りました。

このような歴史ニュースを報じる上でどの程度掘り下げて、補足していくのがいいのか、もうしばらくバランスを考慮しながらまとめていきたいと思います。

「史料集」について



「史料集」はその名の通り、一次史料のテキスト化を行いたいと思いドメイン下に別ブログとして開設したものですが、現状ほぼ更新できていません。まずは「群書類従」を順にテキスト化するところから始めたいのですが。もちろん海外の史料も更新したいと思っています。

「Call of History ー歴史の呼び声ー」の目標


以上のカテゴリを中心として、これらの記事がサイト内でお互いに参照しあう状態を作りたいと思います。ニュース記事を見た人がその記事から関連する人物や事件に関する歴史記事に飛んでそのニュースの背景を知ることができるとか、歴史映画やドラマの情報から同じテーマのコミックスや小説を知り、またその作品の背景となる歴史の記事へとアクセスしさらに詳しく自分で調べたいと思い、参考文献や論文などにアクセスする、といった流れがサイト上で完結するような作りにしていきたい。

そういう状態が作れて初めて「歴史情報のポータルサイト」としての役割を果たせるようになるのではないかと考えています。

アクセス数とサイトからの収入


このような目標を実現するためにどうするか?まずは過去一年間の実績値は以下の通りです。

一年間の累計アクセス数は423,567UU、660,741PV。月平均では約35297UU、約55061PV(小数点以下切捨)、直近2019年5月の月間アクセス数は51,963UU、86,812PVでした。

また、一年間のサイト経由での総収入は約10万円でした。広告はgoogle adsenceとamazonアフィリエイトです。それ以外は支払基準に達していません。


今後の施策


前述の通り、「歴史情報のポータルサイト」という目標に向けて重要な点はアクセス数やアフィリエイト収入の増加に向けた施策ではなく、質の高い記事を一つ一つ積み重ねていくという一点にあります。質の高い記事、とはここでは「信頼のおける複数の書籍・論文を参照、出典を明確にした上で記述された記事」を指します。このような質の高い記事を積み重ねつつ、その歴史記事をハブにして歴史書籍や歴史エンタメ、歴史ニュースを更新していくことで少しでも閲覧者に満足してもらえるようにする、というのが当面やるべきことだと考えています。

その結果として、閲覧者の拡大が図られるのであって、少なくともこのサイトにおいて、閲覧者の拡大を目標にするのは本末が転倒していると考えます。しかしながら、一定のアクセス数があってこそ、収入の増大につながり、サイトの継続性が担保できるというものでもあります。

2021年の組織化を目指す


その区切りとして掲げたいのが、二年後、2021年6月の複数人運営体制化です。法人格を取得するかどうかはその時に考えますが、二年後、運営メンバーとして自分の他フルコミットするスタッフを二名、計三名体制にできればと思います。それに耐えられるだけの収益基盤が必要になりますが、その時までに安定した収益を確保できるようになれば最上、あるいは、組織化するために必要な資金調達・借入のために説得力のある最低限の収益と見通しが立てられる状態になることが次善と考えています。

収益の柱として広告収入とは別に月額・記事単位での課金システムは導入したいとは思いますが、これも費用が掛かるタスクとなるので、三~四年後ぐらいが妥当なラインではないかと思います。何にしろこのサイトがきちんと質と最低限の収益を確立できてからです。

二年後(開設三年目)の組織化によって安定した運営が可能となれば、次に歴史研究者の方々へ積極的に原稿を依頼して、より質の高い記事を多く提供していけるようにしたいと思います。三~四年後ぐらいには日本史、西洋史、東洋史、宗教史、民俗学、人類学、考古学など専門分野を超えて様々な研究者の歴史記事が読める媒体にしていきたいです。

海外の歴史情報サイトを見ていると、wikipediaを補い、あるいはそれを凌ぐような充実した記事を多く書いているサイトも少なくありません。論文もオンラインジャーナルで多く公開されています。これに対して日本では歴史情報はほぼwikipediaに集約されてしまいます。もし、専門家による歴史記事の充実を十年続けられれば、十年後には歴史分野でwikipediaのセカンドオピニオン的なサイトへとなりえるのではないかと思っていますし、そうありたいと思います。

資金援助のお願い


ここで援助をお願いしたいのは、上記で区切りとした2021年6月までの二年間、私が更新に注力して運営を継続するための資金です。


銀行振り込み口座

横浜銀行 葉山支店
普通 6037944
名義 ヤマノ コウショウ

amazonウィッシュリスト

また、ウィッシュリストも作成しており、こちらではサイト更新用に欲しい書籍をリストアップしています。以下からお送りいただけるとサイト更新に役立てていきます。


amazonギフト券Eメールタイプ

https://amzn.to/2IIORBi

メールアドレスは info@call-of-history.com でお送りいただけると助かります。

ofuseで寄付する


上記ぺージから送金することができます。

ユグドアで寄付する

上記リンク先からこのサイトのURL https://call-of-history.com/  を入力すると送金が可能になります。

noteは記事下のボタンからお支払い手続きが可能です。

以上、どうぞよろしくお願いいたします。



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