宇宙医学の先にあるもの

先日、館林のツツジ観賞をしながら、向井千記念子ども科学館へ行ってきました。

群馬県最大のプラネタリウムを併設した施設で、ムーンウォーカーというアトラクションで月の重力を擬似体験できたり、ロケットの機械の仕組み、不思議な自然現象を学べて楽しかったです。宇宙食も販売してましたよ。

科学館のパンフレットには向井さんから、「私たちの周りには不思議なことがいっぱいです。不思議探検隊の皆さん、この科学館でどんどん新しいことを学んでください!」というメッセージがありました。

お子様はもちろん、大人も楽しめると思いますのでオススメです。

向井千秋さんは館林出身で慶應義塾大学医学部を経て、心臓血管外科医としてご活躍されていました。

1985年にアジア人女性初の宇宙飛行士に選ばれ、1994年にスペースシャトル・コロンビア号、1998年にスペースシャトル・ディスカバリー号に搭乗されtましたています。

JAXAの宇宙飛行士になるには、以前は1・自然科学系の4年生大学を卒業 2・自然科学分野で3年以上の実務経験 3・伸長が158~190センチ 4・体重が50~95キロが選考条件でしたが、2023年に合格者が決まった時の募集では学歴と体重、自然科学分野という制限がなくなり、実務経験3年以上と伸長が149・5~190・5センチへと変更されています。

宇宙飛行士の主な仕事は、1・重力が少なく空気が薄いという、宇宙環境での実験や研究 2・国際宇宙ステーション(ISS)や日本実験棟「きぼう」の管理や修理 3・ISSや「きぼう」のロボットアームを操作しての実験装置の設置や交換、ISSの修理 4・宇宙服を着て、ロボットアームではできない修理や実験を船外で行っているそうです。

宇宙飛行後の向井千秋さんは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)で宇宙医学生物学研究室長、宇宙医学研究センター長などを任されています。

宇宙医学は究極の予防医学とも言われてます。

宇宙空間では、微小重力による骨量の減少・筋委縮自律、自律神経・前庭神経の不調による酔い、放射性障害によるガンのリスクや免疫低下、精神的ストレスなどによる不眠などに悩まされる環境で過ごすことになります。

向井さんによる具体的発言では、宇宙空間では骨が骨粗鬆症患者の10倍の速さで脆くなること、筋肉は寝たきりの人の2倍の速さで弱くなること、地上で浴びる自然放射線の半年分を1日で浴びてしまうことなどが挙がっています。

宇宙飛行士が地球に帰還して、立てない状態になったり、体調不良になってしまうのも仕方がない過酷な環境ですよね・・

人類が宇宙空間で活動する上で解決すべき問題を、宇宙医学で治療・予防していくことはもちろんですが、宇宙医学が発展していくことで、世界初の筋委縮治療薬の開発や災害時の避難生活、超高齢化社会での寝たきりやフレイユ・サルコぺニア対策など、地上での応用も期待されています。

同時に潜水医学という水の中での医学もあるみたいです・・様々な環境での医学的データの蓄積により、人類の生活圏を広めていくことや、疾病予防・治療の奥域も広がっていきそうですね。

内閣府の2050年までに、「人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会」を目指そうという、「ムーンショット計画」の言葉の意味は、月へのロケット発射ともとれます。

今後、想像を遥かに超えた科学の進歩により、宇宙で人類が生活するようになるなど、激変していく可能性も少なからず、ありそうですよね。

私たちの周りには不思議なことがいっぱいです!(#^.^#)

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