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【まだ裁判中w】投資詐欺にあって300日かかり全額回収した話

投資詐欺にあって全額回収した話

はじめまして、こうやん(@kou_yan)です。記事を書こうと思って気がついたのですが、もう被害にあって2年も経っていました。2年前の丁度今頃、いわゆる投資詐欺にあってしまいました。金額も3桁万円以上と、結構少なくない額に、騙された!と気がついた時は非常に悔しい思いをしたのと同時に、自分が欲を出すからこのような目にあってしまったんだ…と自己嫌悪に陥ってしまいました。

騙されたと気がつくまで1年、そして全額回収するまで更に1年と非常に長い時間を要してしまいましたが、騙されてから騙されたことに気が付き、そして逃げられ、全額回収するまでのお話をします。詐欺は騙された方じゃなくて騙したほうが100%悪いよ!ここを読んでいる人は少なからず、「騙されたかも?」と思ってたどり着いてきた方だと思いますので、自己嫌悪に陥るのではなく、根気強く必ず回収してやる!という意気込みを持って頑張りましょう。

当時は被害の大きさに精神的にも荒れて、お酒に走ったり、家族に大変な迷惑をかけてしまいました。できるだけ多くの人に救われて欲しいので、僕の被害額を全額回収するまでのノウハウを掲載しています。是非参考にしてみてください。

もくじ

どのような詐欺だったか?
騙されたことに気がつくまで
残念ながら警察は中々相手にしてくれない
騙された!と気づいた時に取るべき7つの行動
詐欺師は面倒くさい…と感じた人に優先的にお金を返す
詐欺師はこのようにして逃げる!逃げ方別、完全資金回収マニュアル


どのような詐欺だったか?

当時Airbnbが流行りはじめ、物件を借りるor買って海外の旅行者に貸し出すと、家賃の3〜4倍は稼げるよ〜という話を知り、実際自分であれこれと調べたり確認を取っていくうちに、本当に稼げるんだな!ということが分かってきました。ただ、当時私は仕事もしていましたし、自分で物件の管理や掃除の手配までやっていると確実に手が回らないな…ということで手詰まり、その詐欺師に相談を持ちかけてしまったことがすべての始まりでした。

詐欺師曰く「自分は京都で民泊をやっていて、利益も200%出ている。物件の賃貸にかかる初期費用と、初期にかかる備品やらで◯百万あれば◯ヶ月後には利益になるよ」と言う話でした。この方は前からも知っていた人で、話し方も穏やか、(適当に作った)収支の書類も実績もあるし正直好印象でした。

実は後から知ったのですが、この京都の物件、家賃がオーナーに支払われていないだけでなく、工事(実際にやっていた)名目でオーナーから預かったうん百万を工事業者に未払いにして飛んだだけでなく、Airbnbの売上金まで持ち逃げしたという事が発覚します。そう。(もちろんこれ以外でも)被害者は複数名おりました。結果的に僕の場合、振込をしたお金は民泊関係に一切使われないだけでなく、個人の浪費(パソコンや高級なペン、バッグの購入)に使われていた事が分かります。


騙されたことに気がつくまで

当時の私は、投資に回したお金は放ったらかしにして、後は勝手に儲かるATMの様なキャッシュマシーンにしよう♥と、(今思えばクソなレベルで)考えていたので、お金を振り込んだ後は正直すべて受け身でいました。勝手に向こうから収支の資料が届くだろう、利益は後で勝手に振り込まれて来るだうと思って安心しきっていました。

そんな中、雲行きが怪しくなってきます。ある日突然詐欺師から「話がある、二人きりであって欲しい」と連絡が来ます。(この時まだ詐欺られたと気がついていません)聞けば、「今運営しているお店の買掛金や給与の支払いが月末難しいので、100万円貸して欲しい。お金は翌月の10日に返す。」という内容でした。

実際には内30万を貸しましたが、この相談を持ちかけられた時点でちょっと投資した分も危ないなぁ。と思っていました。今までの付き合いもあるし、正直この30万がきれいに帰ってこなかったら、割り切って回収する行動を開始しようと心に決めます。

予想通り貸したお金は簡単には帰ってこず、以前投資したお金についてはどうなりましたか?という質問に対しても、「まだ使っていない」「一部使った」など日によって異なる回答が帰ってきますw

共通の知人に聞き込みを入れるなどしていると、随分前からお金周りのトラブルが多く、これはいよいよ危ないなぁという気持ちになってきました。
実際にはまだ裁判中ですので詳しくは書けないのですが、この時続々と良くない報告が帰ってきますwもう確実に最初から騙し取って別のに補填するつもりで金を回収しているのだなと白が黒になった瞬間でしたw


残念ながら警察は中々相手にしてくれない

ちなみに(正義の味方wの)警察は「詐欺事件」については簡単には動いてくれません。詐欺というのは立件が難しいのです。よほどの事ではない限り積極的に行動してくれません。それは、詐欺の構成要素が以下のようになるからです。

①一般社会通念上、相手方を錯誤に陥らせて財物ないし財産上の利益の処分させるような行為をすること(欺罔行為又は詐欺行為)
②相手方が錯誤に陥ること(錯誤)
③錯誤に陥った相手方が、その意思に基づいて財物ないし財産上の利益の処分をすること(処分行為)
④財物の占有又は財産上の利益が行為者ないし第三者に移転すること(占有移転、利益の移転)
⑤上記1〜4の間に因果関係が認められ、また、行為者に行為時においてその故意及び不法領得の意思があったと認められること

上記の中でも特に②が詐欺の証明のハードルが高くなっている所であり、要するに「最初から騙すつもりで話を持ちかけた」という事を客観的に証明できなければ"詐欺罪"の構成要素を満たしません。これ非常に難しいよねー。

実際に僕も最初に警察に相談した時は、「騙されるお前が悪いんだろw」みたいな事を言われ、そういう態度で刑事に接されました。警察も立証がめんどいし、素直に弁護士に依頼して告訴状を作り警察に提出したほうが良いです。

「何で自分が被害者なのに被害届を受理してくれないんだ!」と言う気持ちになるかもしれませんが、もし警察に心無い対応をされたら、所属と名前を控えて下記に問い合わせしましょう。(意外と真面目に対応してくれますw)


騙された!と気づいた時に取るべき7つの行動

人によって騙されたと気がつくタイミングは色々とあると思うのですが、ここから冷静に行動しなければなりません。詐欺師によっては、騙されたことに気が付かれたと気がついた時に行動を変える人や、そもそも飛ぶことを前提に動いている人など様々です。相手も騙すプロ。簡単に尻尾は捕まえさせてはくれない事を理解しましょう。

後もし連絡取れるなら、騙すつもりで盗ったんだろう?と聞いてみてください。絶対「最初から騙すつもりは無かった」と答えます。ハイ、これで詐欺の構成要素は満たせません。ということで、まずはこちらが動いている事を悟られ無いよう、以下のこと、ステルスで動いてください。

1.情報を整理する
まずは、「いつ」「なにが」起こったのか、人に簡潔に伝えられるようにしておく必要があります。これは警察からの指導でもそのように言われており、取り敢えず他人が事件の内容を理解するため、自分が情報の整理をするために必要であるので、必ずやりましょう。

ポイントは、「いつ」「どのような」やり取りが行われ、「いつ」「どの口座に」「いくら」お金を振り込んで(もしくは手渡しを行ない)、「いつから」連絡が取れないのか?という点です。メール、メッセンジャー、ライン、等すべて証拠を保全しておきましょう。また、契約書類やいつ電話をかけて、不在だったのか否か等、全ての情報を記録します。(これは後ほど裁判などで役に立ちます)

2.他の被害者の情報を集める
相手がプロ詐欺師だった場合、必ず自分以外にも被害者がおります。詐欺師に会ったときから今まで、詐欺師と接触のあった人物一人ひとりに接触をしてみましょう。もしかしたらその人は一人で悩んでいるかもしれません。また、自分ひとりの情報だけでは中々被害を説明できないケースがあり、複数人の証拠を集めることで、詐欺師の嘘を暴く非常に重要な証拠が揃うことがあります。

実際僕のケースでもそのような事があり、非常に有益な情報となりました。実際に複数の被害者と顔を合わせて状況の確認、わかった事実の議事録の実物は有料記事に記載していますので、こちらも合わせて見てみてください!

3.詐欺師が過去使ってきた住所・屋号を調べる
他の被害者たちと情報の交換を行っていると、新たに判明する情報もあると思います。住所をなぜ必要なの?突撃するの?と思われるかもしれませんが違います。詐欺師は良く行方をくらましますが何ででしょう。

もちろん、うるさい債権者から逃げるということもあると思いますが、裁判所からの訴状送達が出来ないようにする為に住所を隠します。送達とは、裁判を起こしたい相手に訴状を送ることですが、訴状が相手に確実に送られたということが証明できなければ裁判をスタートすることが出来ません。これを防ぐために詐欺師は行方をくらますのです。

住所が分からない相手に裁判を起こすには?

4.詐欺師の知人など、接触ある人物の情報を調べる
詐欺師が完全に行方をくらましてしまった後でも後の行き先などを追跡できるように、詐欺師が接触をしたであろう人物とは確実に連絡が取れるように調べておきましょう。親、友人、知人、仕事の関係者など誰でも構いません。しかし、こちらが接触をする上で、「こいつに詐欺られた!」等、感情的になることだけは避けましょう。

「◯◯とお金のトラブルがあって、連絡が取れなくなっている。解決をしたいので何か情報は持っていないか。」程度に留めておくべきです。逆にこちらが名誉毀損などで訴えられかねないので、不確定な要素は話すべきではありません。確定情報だけ伝えて味方にするのはOKです。

詐欺師の知人に詐欺の事を話すと違法!?味方を作る上でどこまでがアウトでどこまでがセーフなのか徹底解説(有料記事で配信予定)

5.口座情報を調べる
詐欺師はいくつも銀行口座を持っています。それもいろんな名義で。口座情報は、後の裁判で勝訴した後、被害金が振り込まれなかった場合、強制執行をするのに必要になります。強制執行とはご存知だと思いますが、国家権力が強制的に相手方の財産を差し押さえる事ですが、思ったほど万能ではありません。

強制執行をする際、東京では目黒にある民事執行センターと言う所で手続きをするのですが、口座の差し押さえをする際は「金融機関名」「支店名」が最低限必要になります。裁判には勝ったけど、口座までは知らなかった!にはならないよう、複数人で詐欺に使われた銀行口座情報を把握しておきましょう。こっちがあれこれ調べないと、行政は全く動いてくれない事を認識すべきです。実際私も、詐欺師の口座を調べたら、6つも見つかった事例もあります。

6.詐欺師と以後会う時は必ず秘密で録音しておく
よく、合意なしに無断で録音したものは証拠とならない。と言う話は聞きますが、それは本当だったり違う場合があります。確かに、こそっと録音を取り、誘導尋問を行ない、我に有利な証拠とすることが出来てしまいます。が、これは通常の裁判でのお話。

詐欺や横領等特殊な犯罪が疑われる場合には、秘密で撮った録音も重要な証拠となり得ます。実際に詐欺なのか?どうなのか?でケースバイケースになりますが、証拠とするのを判断するのは裁判官。取り敢えず様々な事を証明するのに有利な情報は一つでも多いほうがいいです。相手は息をするように人を騙し金銭を奪っていくプロ詐欺師。そういう前提で望みましょう。中途半端な行動では絶対にあなたのお金は帰ってきません。

7.詐欺師の家に行こうとする時は要注意。これを守らないとあなたが逮捕される!?
相手が住んでいると思われる住所も分かり、本当に生活実態があるのか?調べたくなる人は少なくないかもしれません。ですが、チョット待って。その行動、もしかしたらあなたが逆に警察に逮捕されてしまうかもしれません。僕が赤坂警察署の警察(刑事)に「逆に僕がどこまでやったら捕まるのか?」と確認し、セーフとアウトのラインを聞いています。

ポストから郵便物を確認する行為
郵便物に触ったり、とったりして確認することはアウトです。住居侵入などに問われる可能性があります。たまたまチラ見して見えちゃったりする事はセーフw いずれにせよ、住居の構造次第です。

オートロックが付いているお家
住人の許可なく無断でオートロックの中に入る行為は同じく住居侵入でアウトです。逆に玄関のドアまでオートロックがついていないような住居である場合はドアの前に行くまではセーフです。

玄関先で家族や配偶者と揉めて退去するように言われた場合
別に即座に帰らなくても問題ないです。ただ、多分警察官を呼ばれます。警察官に退去するように言われたら素直に帰りましょう。加害者の肩持ちやがって!とイラつく気持ちも分かりますが、警察官は法の執行者。多分こいつが悪いんだろうな〜と思っていても、あなたが刑法や条例に触れるような事をすれば、職務を執行する責任があります。警察官に言われたことには素直に従いましょう。


詐欺師は面倒くさい…と感じた人に優先的にお金を返す

意外だと思うかもしれないですが、タイトルに書いたような事は本当のことです。僕の場合もそうだったのですが、調べるとその詐欺師はもう7年以上前から、未払い、利用目的外の借入、詐欺(ウソ)を行ない様々な方法でお金を工面しておりました。

いつか必ず破綻する事がみえみえの自転車操業状態です。変な方法でお金を工面し、トラブルになり、しつこく連絡してくる人にお金を返すために、また変な方法でお金を工面する。こんなことを7年以上もやってきたわけです。

そう、もしかしたら最初から詐欺をするつもりではなかったのでしょうが、結果としてどんどん詐欺罪の構成要素を満たしてしまっています。(そう信じたいw)このように詐欺を行う人の特徴は、自己正当化をすることにヒジョーに長けています。楽なほう、楽なほうに流れる性格なのです。これを読んでいるあなたも、回収をするまで、さぞ「お前が悪い」など個人攻撃をされて辛い思いをしたことでしょう。僕もそうでした。辛い。

僕が騙されたと気づいて、詐欺師に返金してもらおうと何度も連絡を重ねて、東京から東北に逃げられて…笑 東京で繋がった人の関係も全部切って捨ててまた新たな新天地で被害を重ねる。詐欺師はそういう現実逃避を行なう人が多いのです。もう行方をずっと追っていましたから、インターネットでも何でも調べまくっていました。そしたら今度は(もっともらしい)ホームページ上で株の公募を行っている事を発見しました。おそらくオフラインで捕まえた人を信用させるために作っていたのでしょう。

そこには定款やら募集株式の引受申込書、第三者割当増資に伴う株の募集概要に関する資料などなど怪しい資料がいっぱい載っていました。ん?これは金商法違反ではないのか??また被害者が増えるとヤバイと思い、金融庁にチクりを入れたら金融庁から折り返し連絡が来まして、警察に連絡を入れると告げられました。ちなみに現在までに増資が行われた事は、登記簿上確認が取れていません。(毎月1回登記簿見てたw)どこ行ったんだろうな、振り込まれたお金は。

まあ、こうしてまた騙されていく人が増えるんだな。民事でなくて刑事告訴すればよかった。ピリオドを打つために。このようにすべて自分の都合の良いように解釈し、それを周りに振り撒くような人だと考えて、根気よく連絡をとって回収しましょう。自分で最後の被害者にする!という気持ちで頑張りましょう。あなたが悪いわけではないです。大丈夫。


詐欺師はこのようにして逃げる!逃げ方別、完全資金回収マニュアル

さて、ここまでお読み頂いた方々、大変ありがとうございました。ここまで約6400字ありました。詐欺師は様々な方法で逃げ隠れします。僕が経験して、/(^o^)\状態になった時、このようにして乗り切りました!というノウハウを公開します。1記事250円ですが、これで裁判費用を捻出したい。。






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