恋する50男のおバカな風景-3

◆それより、いま大事なのは、
そろそろサビだということ。

きらびやかな街の光。
夢心地な魂は、ふらりふらりと吸い込まれてゆく。
色とりどりの嬌声にかこまれ、
歌へ踊れ朝まで弾ける刹那の快楽。
後悔はうすうす、でも気づかないふりで、
おかまいなしの狂宴はつづく。
枯れた喉、虚ろな瞳、にやけた口元、ふらつく姿勢、
それでも握りしめている。
ゴールドに光るこの一本。
あーこの街でこの時を。
歌へ青春の影。

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