見出し画像

異世界転生系のなろう小説を読んだら初っ端で挫けた話

割と偏見を持ってしまっている『なろう系』の異世界転生物語ですが、これは面白いよ、と勧められた物語を読み始めて初っ端のセンテンスで詰んでしまいまして。

コンセプトは面白そうだったんですが、いきなりドイツ語と中つ国の種族が堂々と躍り出てきて心が挫けました。異世界じゃないじゃん!近代じゃん!

こういう時は「面白くなかった」ではなく「自分はターゲットではなかった」という感じで収めるようにしてるんですが、にしても結局、異世界に対して掛ける愛情や熱意って少ないんだなぁと気持ちが消沈してしまうというか…端的に異世界は舞台装置でしかないんだなと。拘りまくれ、裏設定を敷きまくれと進言してるわけじゃなく、もっと世界や場所や人に歴史を持たせてあげても良いんじゃないかって思ってて。

世界は世界によってあるべき形になるのに、何故この世界はあるべき形をなしてないのか?というのが自分が挫折する原因です。

自分の中で構築した物語内の世界が崩壊する

頭の中に『フィクションダイヤル』ってのが存在してて、無理がある設定が出てきた場合、それを調整して『これはこの世界での現実!!調整終了!!』となるんですが、それが合わせられない場合、自分の中で構築した物語内の世界が崩壊します。特に小説は文字情報なので想像した世界の崩壊は非常に宜しくない事態です。

面白ければ正義。わかる。でも今回のは僕には無理だった。初っ端でドイツ語とトールキンが出ちゃったんだもん。『異世界である理由』が全部なくなった上に、ダイヤルをどう調整しても整合性が取れなくて舞台が捩じ切れてしまった。

でも別にこれは『なろう小説だから』ってわけじゃなく、ハインラインの『月は無慈悲な夜の女王』でも同じ理由で挫けました。放射能が毒ガス扱いの『渚にて』はダイヤルの調整がうまくできたので無理なく読めるし好きなんですよね。好き嫌いもあるので、そこはどうしようもないですが…。

せっかく勧めてもらったのに面倒くさい性格で申し訳ない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?