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矛盾と手を繋いで私を満たす。

#私らしいはたらき方

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「これまで」と「これから」の働き方について書きました。自分の時間は全部仕事だと思うこと。その時間の質を変えながら、働き方を私に合わせていく。そんな内容です。

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矛盾に満ちている「私らしさ」

真面目で悪ふざけ、小心で大胆で、集中のち移り気、繊細で大雑把、社交的な人見知り、男性的で女性的。ノっているとき、弱っているとき、出てくるキャラクターもさまざま。同じ一人の人間だけど、私の中にはたくさんの私がいるようです。

いくつもの役割。

子であり、夫であり、父であり、友人であり、店長であり。市民であり、国民であり。関係性や所属でいろんな役割があり、役割は仕事をくれます。起こる問題、解決の仕方、それらを通じて充実したり不満に思ったり、あちらを立てればこちらが立たず。私はとても欲深い。

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出勤しないために。

肺がよくやぶけます。季節の変化とストレスで。苦しい時には休みたい。サラリーマン生活5年。のちに起業。したくてしたというより、するしかなかった。がんの告知があったから。治療と療養に2年かかり、そして鬱。自分のペースで働きたい。再発させないよう暮らしたい。目指したのは出勤しない働き方。だから正直、屋号をつくったただのニート。

制限があるから選べた。

療養生活で貯金はそこは尽きた。お店を持ちたかったけど実店舗ムリ。金なし健康なしスキルなし。無い無い尽くしの中で選択肢はネットショップ一択。2006年のことです。病気のおかげで持っていたのは体の知識。それを活かしたお店づくり。ないからこそ焦点あてて選んでいけた。

「考え方を変えたことば」

自己ケアのために始めたリンパマッサージ。悪性リンパ腫だったので。リラックスのために始めたクリスタルボウル&音叉。呼ばれればどこへでも行きました。でも、移動が大変。そこでオフィスをサロンに修繕。内装DIYの締めくくりは、ふすまの裏側。「絵を書いて欲しい」と友人に依頼。

彼が手に持った筆は、墨と和紙を行き来する。頭の中にいる龍が、少しずつ現れてくる。続くこと16時間。仕上げの目を入れる前にひと休み。その時、気になっていたことを聞いてみた。

” やべ、やっちまった!みたいな失敗はないの?”(私)

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” 失敗しかしてない。”(友人)

やだっ。うそっ!まぢ!?
どうやらずっと軌道修正してるらしいのです。

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「小さな個人事業だし、コケたら後がない。失敗は許されない」そう思い込んでいました。あの言葉の一撃で吹っ飛ばされた。それ以来「できたらいいな」にずっとトライ。「間違えた〜」「失敗した〜」という前向きな後悔の連続。ずっとエラー、たまにフィット。軽やかに、その繰り返し。

10年経っても

ものごとの習得に時間がかかる私。学生時代、会社やスクールで何度も打ちのめされてきました。「だって理解遅いんだもん」能力的には高くないのを、自分が一番知っている。成果を出すためには何かで穴埋め。寝ずに無理、無茶。焦りの塊。そんな20代〜30代。

ネットショップには総合的なスキルが要ります。ウェブ制作のプログラミング言語、画像編集、ライティング、デザイン。そんなスキルを磨いて10年経ったら、フリーランスとして活躍できるかな。40代になってみて、鳴かず飛ばずのボチボチ。何者にもなっていなかった。笑えるぐらいに。オエッとなる苦労や努力なんて水の泡。

10年経ったら

10年経ったら、もう一つ決めていました。オリジナル商品を作る。その過程でやたらと細部に目が行く。何者にもなれなかった中途半端なスキルがより集まって補完しあってきた。

試みを肯定できるようになるには少し時間がかかる。そのときは自分も周囲もわからない。見える数値や評価が皆無なことに膝を落としながら、あとで気づく。掛け合わされたものが、ブランドを形にする時すべて役立った。開かなかったと思った芽。気づかないところで育ってたのかもしれない。

「なんか戦ってきたな。」

事業としては、市場、ポジション、比較、差別化、認知度、説得力、よりよく見せて、奪い合う。常に問われる将来性と帳尻合わせ。右肩上がり目指してゴーイングコンサーン。私としては、勝ち残るため、生き抜くため、スキルを身につけ、高めていく。お金を得るために。これまで「なんかずっと戦ってきたな。」自分と、誰かと、何かと。

とどめの一撃はこども

若い世代とときどき話します。色々な視点に触れる。大人びてて、一生懸命で、優秀で。情報やノウハウは十分にあり、成長も早い。とどめの一撃はこども。いまこれを書いているついさっきの出来事、「ねぇ今の小鳥。オシドリっぽいガラだね」(私)。「ヤマガラだよ」(娘)→ スマホで検索。「うそ?いつ覚えた?」家に鳥図鑑あるけどさ。こんなことが日常で。細胞はギンギンに活性。もう戦っていられないです、はい。

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上も下もなく影響し合えたら最高

先日、相談を受けました。これから起業する二十代。今何を思っているのか。素直な意見は呼応して奥の方へと響いてくる。生まれてくるたくさんの「へぇ〜。」刺激されます。お互いに持っているものを出し合ういい時間。最近は10代の甥っ子に相談に乗ってもらったりしてます。

波を重ねて高めたい

クリスタルボウルや音叉は、共鳴や共振を実感しやすい楽器です。それぞれが持つ固有の音。外から近い音がするとより大きく鳴りはじめます。弱い音でも数が増えるとスムーズに力を得ていきます。そんな風に共通のビジョンや好みの世界観が近い人同士、互いのエネルギーを循環させる。音の波を重ねて高め合いたい。

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見つけ合う

営みや活動。それらが小さく弱くても見つけてもらえることがある。共に振るえることがある。それはうれしい。とってもうれしい。だから見つけ合いたい。気力・体力・能力。エネルギー使うなら活かし合う方へ注ぎたい。いのちが喜ぶ流れの方に。

仕事が好きでたまらない

働くとは仕事をすること。お金に変わることもあれば、ものに変わることもあれば、みえないものにもなる。自分の時間は全部仕事。例えば...

家の中のパズル
家のキッチンでの皿洗い、限られた水切りカゴ。洗う順番、立てかける皿、うまくハマると気持ちが良い。皿パズルだ。カゴの中の洗濯物。限られた干しスペース。干しパズルだ。達成感がうまれる。

作品から充電
漫画、映画、アート、スポーツ、小説、写真、音楽...作品にはエネルギーがたっぷり、刺激的。高揚する。頑張ろうって思える。それらを受けとって仕事に役立てる。

話し相手
いま空いてる?最近どう?お互いの考えに耳を傾け合う。頭の中の整理整頓。心のスペース、空気の入れ替え。リフレッシュも大切。

心身メンテナンス

地味な体操、ストレッチ。芝生でゴロン。川でくつろぎ、溜まったものを流す。自然と感応、リラックス。どんな体で仕事をするか。仕上がりや対応に影響。寝込みがちな私の自己管理は大仕事。

ワンダーの瞬間に立ち会う
今、夏休みです。近所のお友だちと川へ連れていく。最初なかなか取れない小魚。1匹、2匹、コツをつかみ始める。目が変わる、動きが変わる。ワンダー。暮らしの中でもっとも貴重な瞬間。

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時間の質を変える

せわしくて思うようにいかないとイラッとする。効率や対価や換金性が主軸だと狭苦しい。ささいな一言が救ってくれたり、窮屈なところから開放してくれたり。小さなこと、安らぎや穏やかさも時間の質に関わってくる。集中して時間の密度を濃くし、ぼ~っとして薄めて余白に浸る。働くことで時間の質を調整していく。

働き方を私に合わせていく。

焦点合わないぞ、やだ老眼?肩上がらない、うそ四十肩?がむしゃらな無理がきかない。20代、30代とは違う身体。そしてこども。遊びたがるうちはなるべく共に過ごしたい。時間的な制限もある。だからむちゃできない身体の方に合わせていく。働き方を、変わっていく私に合わせていく。

ひとりひとりの私を満たしていく。

「らしさ」もゆらいで変わっていく。大事にしてきた価値観が経験や事件で反転したり、あっさり書き換えられたり。「大切にしているものは何だっけ?」「喜んでる?」素直に問い続けてたら、変わってもいい。

変わりながら、性格や喜び憤るポイントも違う私の中のたくさんの私。矛盾と手を繋ぎながら、ひとりひとり仕事を通じて満たしていく。それが私らしい働き方です。

無題---‎2021‎年‎8‎月‎13‎日-‎15‎.‎13‎.‎51new-re

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