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230714 「Tameshigaki 」Charles Munka @INS Studio

世界まわりながら、その土地の文具店で試し書きをしているシャルル・ムンカ。
その試し書きをサンプリング、リミックスつまり再構成してキャンバスに描いていた。


落書きの様なラインと、試し書き用の紙のメーカー名が匠に配置されていた。
サイ・トゥオンブリーを彷彿ともさせられる。

この展示場は初めて訪れた。
渋谷道玄坂をひたすら登って、ここにギャラリーが…?と少し不安に思った場所に発見。路面から少し見下ろす場所にエントランスがあり、中は天井が低いながらも奥行きが広いスペース&コンクリむき出しの硬質な空間。

この空間でアーティストが制作をしていたらしく硬質な空間ながらも、人の痕跡を感じる居心地よさな場所。
さりげなく、ムンカの作品が展示されいて見やすいしTameshigakiに合っているなぁと感じた。

作家は、
【具体美術のメンバーとして活動した画家の堀尾貞治(1939〜2018)の「あたりまえの日常生活と美術活動を共鳴させる姿勢」に触発され、オイルスティックを求めて街に数軒しかない画材店を探すのではなく、文具を画材に使うという考えに至った】
らしい。(美術手帖から引用)

これは制作の際のテーマ選びに、
自身の生活環境から根ざしたもののトリミングの仕方を教えてくれる気がする。

試し書きという誰もがチラ見&やったことがある何気ない行為の集積に着目して、デザイン的・絵画的に再構成し、うわっやられた おしゃ!!と若干のジェラを感じつつ作品に昇華させている作家の手腕に舌を巻くばかりでした。

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