ハロー!プロジェクトの全曲から集めちゃいました!がリリースされた際に自分で選曲してみた結果の紹介。


    このコンピレーションシリーズ、面白かったですよね。
    タワーレコード代表取締役社長嶺脇育夫氏(頑張ってメロン記念日を売ろうとしてくれたりするハロオタであり、自社にアイドル専門レーベルを作って素晴らしいアイドルを売りだそう・支えようとしてくれるドルオタ)を筆頭に有識者やミュージシャン(どれだけ凄くてももれなくハロオタ)が様々な視点やコンセプトでコンピレーションアルバムの選曲をしてタワレコ専売でリリースするという企画。
   現在、7枚発売されてますけれど定期的に続けてほしいし、他所でもやってみてほしい。
    で、僕も触発されてアルバム1枚作るならどんな選曲するだろうと思ってこの企画が立ち上がった当時だと思うので2014年かと思うのですが選曲したんですよ。
   せっかくなんでちょっと紹介してみようと思います。

1.「Hello!のテーマ(16人Version)」黄色5・青色7・あか組4
 まず1曲目なんですけれど、まぁこれですよね。
 歌詞が「♪ハロー×4ダンシング ハロー×4シンギング ハロー×4エキサイティング ハロー×3」ですよ。
 ハロコンでのハロメン全員での円陣の掛け声。
 「ダンシング・シンギング・エキサイティング」はこの曲に歌詞として書かれており、最古のシャッフルユニットで歌われています。
 ちなみにこれはプッチベストに収録されている全員集合ヴァージョンですね。
 グループごとに歌っているものはそれぞれのシングルに収録されています。
 ハローのコンピレーションなんで1曲目はこれにしようっていう意味合いが強いです。
 良い曲ではあります。
 アルバムに1曲くらい入ってたら嬉しいなーくらいのテイストで良い曲。
 今となっては感慨深さで補正かかってきますけれど。
 ちなみにBerryz工房がファーストアルバムでカヴァーしていますが、逆をいうとベリしか正式に音源化されているカヴァーはありません。
 おそらく全員小学生でデビューした新グループという前代未聞なグループだったので「ハロー!プロジェクトの仲間入り」みたいな意味合いでカヴァーして収録したのではないかと思ってます。

2.「あなたなしでは生きていけない(Funky Remix)」Berryz工房
 ファーストアルバムに収録されているボーナストラックです。
 あななしには色々とヴァージョン違いがありますが、曲順を考えるならこのリミックスだろうと。
 かっこいいし。
 しょっぱなから歴史を感じさせるものにしたかったので唯一「Hello!のテーマ」をカヴァーしたベリのあななしを選曲したのですが、原曲よりはこのリミックスの方が曲順としては聞きやすいです。

3.「夏 Remember you」Berryz工房
 ベリの3枚目から。
 夏をコンセプトにしたミニアルバムでカヴァー曲も色々入ってるやつですね。
 ℃-uteが解散した際にリリースしたコンプリートボックスに収録されてた未発表曲にハローの冬曲のカヴァーが収録されてたんで、ベリと同じように季節をコンセプトにしたアルバム出そうと考えてたのかなぁと。
 実際、℃-uteの2枚目ってミニアルバムではあったし、娘。が冬をテーマにしたミニアルバムをリリースしてるんですよね。
 「小学生に書いた曲には名曲しかない」と評されるつんく♂ですが、まぁこの曲も名曲です。
 成長期の女の子が経験する本音と建前、出会いと別れ、生き方ってなんだろう、どういうものなんだろうみたいな思いがこの1曲に詰まってます。

4.「「忘れたくない夏」」℃-ute
 その℃-ute版って感じ。
 ざっくりいうと。
 ただ、ベリに比べると明るいテイストなのがグループカラーやイメージ、歌い手の違いなのかな。
 ベリはあんなに切実に歌っていたのに、℃-uteは明るくさらっと歌ってるような。
 ただ、さらっとは歌っていてもこの「大人になってもこの夏を忘れたくない」と綴られているこの曲は梅さんの卒コンで歌われた曲で、ここから℃-uteは5人になるんですよ。
 そして、同期であるベリとの別れの際に披露されたりする、とても思いの込められた1曲となります。

5.「江戸の手鞠唄Ⅱ(2012神聖なるver.)」鈴木愛理
 セルフカヴァーも多く収録されたベストアルバムに愛理のソロ曲として収録された1曲ですね。
 どこの店だというジャケット写真が物議を醸しました。
 本人たちも衣装もそれぞれに可愛らしいとは思うんですけれど、お店感は強いですよね。
 セットに気を配るとかもうちょっと頑張れば印象は全然違ったと思うんですが。
 この曲は僕がはじめて愛理の歌を「良い」と素直に思った曲なんで入れました。
 ホントに優等生っぽさが強すぎて良いか悪いかでいうともちろん良いけれど、面白くはないっていうのが僕にとっての鈴木愛理だったんです。
 それが覆されたのがこの曲。
 この熱唱にやられました。
 そして、あぁ乗り越えられたんだなって感じました。
 僕にとって鈴木愛理といえばこの曲です。

6.「夏DOKIリップスティック」矢島舞美
 ℃-ute内ですと僕はずっと舞美推しです。
 舞美って美しいとか、性格がとても良いとか、天然とか、異様な身体能力で腹筋バキバキとか、雨女とか、てんこ盛りな方ですけれど、歌はどうですかっていうのあるじゃないですか。
 もちろん好きですよ。舞美の歌。
 そして十分上手くなりましたよ。
 総合点はとても高いと思ってます。
 ただ、声質ですよね。
 グループ向きだと思います。
 そんな舞美がDAサウンド的な激しい曲を音域と声量の限界に挑戦しながらめっちゃ歌い踊るというスパルタ教育な曲ですね。
 歌声にも曲にも中毒性があって好きです。

7.「Versus」太陽とシスコムーン
 太シスの曲で1番好きなので選びました。
 太陽とシスコムーンからはどの曲を選んでも曲順やコンセプトが破綻しなければ特別問題ないというか盤石。
 この「Versus」はサビの構成がホントに好きです。
 ひとりが主旋律を歌ってるところに、他の3人がコーラス入れていって、サビ中盤から主旋律歌うメンバーが交代っていう。
 太陽とシスコムーンは歌割りが均等だし、他のグループではなかなかないロングソロパートのある曲も多いんですよ。
 聞き応え、凄い。
 あと信田さんのハスキーヴォイスや佇まい、良いですよね。
 段原がデビューしたときに信田さんを連想しました。
 
8.「壊れない愛がほしいの(ミニモニ。Version)」ミニモニ。
 シャッフルユニット7AIRの曲ですが、選曲してるのは2期ミニモニ。(加護亜依・辻希美・ミカ・高橋愛)がセカンドアルバムでカヴァーしたものです。
 シャッフルユニットの曲ってわりと色んな方にカヴァーされてオリジナルアルバムやベストアルバムに入ってたりするんですけれど、この「壊れない愛がほしいの」に関しては原曲に参加していた愛ちゃんと、原曲には参加していない加護のツインヴォーカルバトルになっていて、とにかく加護が素晴らしいというその1点ですね。
 そもそもの話ですけれど、ミニモニ。ってアルバムを2枚リリースしてるんですが、どちらもめっちゃ良いんですよ。
 僕はみんなお馴染みの1期とファンにしか馴染みのない2期の曲が半々であるセカンドアルバム派なんですが。
 2期を前半、1期を後半。
 シリアス曲やバラードを前半、明るく楽しい曲を後半と曲順でバランスとって、メンバーチェンジや路線変更でグダグダになりそうなところを上手くまとめましたね。
 
9.「CRAZY ABOUT YOU」ミニモニ。
 ミニモニ。で1番好きなシングルです。
 ミニモニ。でこれやる必要はあるのかと物議を醸しましたが、僕は好きです。
 あと、当時言われてた話としてはミニモニ。が歌ってないジャンルの曲って「恋愛」だっていう話があって。
 セカンドアルバムがリリースされたあとにミニモニ。主演ドラマの主題歌として「ラッキーチャチャチャ!」というアルバム未収録になってしまったシングルがリリースされているんですが、カップリング曲が「笑顔のデート 最後のデート」という染みる曲なんですよ。
 恋人との別れをファンとの別れ、ミニモニ。との別れに引っ掛けた歌詞なんですが。
 「今日はいつものようにお道化ましょうね」「あなたと帰るこの道 たくさん笑った時間 青春」とかミニモニ。のラストソングがこれっていう事実に胸打たれるものがあります。
 「ラッキーチャチャチャ!」はドラマが決まってリリースせざるをえなかったシングルで、だから唯一アルバム未収録になっちゃったシングルなんじゃないかなぁとか思ってたりするんですが(ただし、そういう曲は探すとわりとある。美勇伝のラストシングルとか)曲をきちんとリリース順に聞いてみると意外と綺麗に終わったんですよというお話でした。

10.「愛して 愛して 後一分」モーニング娘。
 クール系の曲が続いてるところでそろそろ娘。の曲を入れたいし、時代の流れの面でここまでの曲より新しい曲を入れたいという考えから情熱系娘。曲「愛して 愛して 後一分」です。
 大好きですね、ええ。
 メンバー全員にきちんと歌割り(見せ場)があるのが良いですし、2番のサビといったらガキカメというこの時代の懐かしいお約束も安心感あるし、やっぱアガりますよね。
 当時は全てにおいて「またかよ」感がずっと続いてた時代でしたけれど良いものは良いってのも事実で。
 継続は力だとつくづく思います。

11.「Yeah!めっちゃホリディ(High Tuned Mix)」松浦亜弥
 サードアルバムに収録されているリミックスです。
 松浦のサードアルバムにはポップ感強めな曲を追加したいみたいな意味合いでこのリミックスが収録されていた感がありますが、僕は「松浦の曲、1曲は入れておきたいけれどそろそろ〆にも入りたいし、流れも変えたいなー」っていう考えでこの選曲をしてます。
 わざわざここでまたリミックスを選曲してるのはそういうことです。

12.「‐ ENDING ‐ (白ミニモニ。ジャンケンぴょん!)」ミニモニ。
 ミニモニ。のセカンドアルバムのラスト曲です。
 ただし、先程お話をしたようにミニモニ。のセカンドアルバムは前半と後半に分けて構成しているという点があり「‐INTERLUDE ‐(黒ミニモニ。ジャンケンぴょん!)」というこの曲と対になるような「ミニモニ。ジャンケンぴょん!」を素材にしたブリッジになる1分ほどの曲がアルバム中盤に収録されています。
 僕がここに選曲したのもブリッジとしてですね。
 1分ほどの小休止です。

13.「空 LIFE GOES ON」安倍なつみ
 ここから終盤戦。
 安倍さんの重めなバラードです。
 盗作騒動を起こして芸能活動を休止していた安倍さんの復帰シングル「夢ならば」のカップリングで人生について歌った当時のコンサートでのキラーチューンのひとつですね。
 ただ、この曲はシングル曲としてリリースされる予定だったのが「夢ならば」に差し替わったはず。
 当時のハローはびっくりするほどオフィシャルサイトに情報が全く無く、ネットショッピングサイトで新譜の発売日や収録曲の情報を得ていたのですが、第一報では復帰シングルのタイトルは「空LIFE GOES ON」になってたんですよ。
 で、タイトル未定に変更になって「夢ならば」になりました。
 だからなのかわかんないですがめっちゃ気合い入ってるんですよ。この曲。
 安倍さんも気合い入りまくりですし。
 「夢がほんの少しあれば笑顔になれる」「離れ離れになれどまた会えるだろう 登り道 帰り道 全てをつなぐこの人生(みち)」などつんく♂節が炸裂しまくってる1曲です。

14.「私の中にいて」飯田圭織
 飯田さんのバラードですが、飯田さんなので更に重いです。
 安倍さん入れるなら当然、飯田さんも入れたいよねということですね。
 この曲は飯田さんが作詞を手掛けており、モーニング娘。への思いを綴っています。
 正直なところ飯田さんの曲にはもっと良いものもあるのですが「いつまでもいつまでも 私の中にいて」と飯田さんが綴り、歌っているという点のみで選曲しました。
 
15.「SUGAO‐flavor」月島きらり starring 久住小春(モーニング娘。)
 バラードコーナーとしてもう1曲入れようと思ったのですが、ここで中澤姉さんや明日香といったオリメンの流れにするとある種の重さが続くので、現役時代にソロ活動してた最後のメンバーである小春のバラードを選曲しました。
 小春の現役時代って約3年半なんですが、在籍しているあいだ僕はずっと小春推しでしたね。
 小春って娘。メンっぽくない雰囲気・空気感がむしろ娘。っぽいというかハローっぽいというか。
 全てにおいて独特だったのがむしろハローだったかなぁ。
 サービス精神とプロ根性だけでやりきった子だったかな。
 当時のハローや娘。の状況やとてつもない仕事量を考えるとよく頑張ったなぁと思う。
 もっと娘。メンとしての活動をさせてあげたかったなぁ。
 それどころではない月島きらり(声優としてのアフレコ・月島きらりとしてのイベントやコンサート・生放送レギュラー・月島きらりとしてのレコーディング・当然雑誌撮影やインタビュー等々も)としての仕事量だったんで、娘。内でひとりだけ兼任ってどれほどのものか。
 コンサートツアーの途中で急に「最終日で卒業します」と発表されていきなりの卒業だったり、小春の参加してたコーナーから小春の姿がなくなったり、なかなか不鮮明な最後でしたけれど、もう無理し続けるのが限界だったんだろうなぁとは感じた。
 この子、ハローではホントに珍しい素を見せてくれない子だったんですよ。
    本心がわからない。読めない。
 かといってキャラを作ってるっていうのとも違うっていうか。
 月島きらりっていうキャラクターをずっとやり続けてて、そこを守らなきゃいけないっていうのもあったろうし、デビューしてからずっと月島きらりを演じ続けてたわけなんで、一体化しちゃってた部分もあったのかもしれないし。
 現役時代に素が見えたのはきらレボのラストコンサートと、娘。の卒業コンサートだけでしたね。
 卒業コンサートの最後で全員いなくなったステージにマイクも持たずに飛び出してきて「本当にありがとう」「また会えるように小春がんばるから」ってずっとファンに向けて声をかけ続けてた姿が本当に印象的です。
 最後の最後にやっと小春に出会えた、小春の言葉が聞けたみたいな。
 この曲はデビュー曲「恋☆カナ」のカップリング曲。
 異常な表現力を身に付ける前ということで、素朴に懸命に美しいメロディーを歌う初々しい小春が良いです。

16.「Say Yeah!‐もっとミラクルナイト‐」モーニング娘。
 圧倒的な躁、圧倒的ハイテンションな辻加護センター曲。
 この曲、タイアップがついてましてずっとNHKで流れ続けてたんですよね。
 おそらくシングル曲としてリリースする予定だったと思うんですが、中澤姉さんが卒業することになり「私らしい今までで1番派手な曲で卒業したい」というオーダーで「恋愛レボリューション21」という曲が誕生し、中澤姉さんは卒業していきました。
 そして、この曲はベストアルバムに新曲として収録されます。
 中澤姉さんの卒業がなければ恋レボは生まれませんでしたが、辻加護センターのこの曲がシングルとしてリリースされていればこのあとがピースとミスムンなので、4期推しシングル3連発になっていたのではと思ってしまうんですよね。
 辻加護はわざわざセンター曲をシングルでやってプッシュする必要はなかったかもしれないけれど、それはそれでやってほしかった。

17.「LOVEマシーン」モーニング娘。
 何も説明する必要はないと思います。
 代表作は入れておく。

18.「21世紀」モーニング娘。 
 「LOVEマシーン」のカップリング曲で最初から最後までユニゾンで歌われます。
 1999年9月9日にリリースされたこの曲。
 この時点では21世紀はもうすぐやって来る、まだ見ぬ未来。
 そして後藤真希にとってはデビュー曲ですし、モーニング娘。自体も結成してまだ間もない。
 みんな右も左もわからない状況だったわけで、そんな中「あなたの夢を少しだけ教えて」と歌うのです。
 この曲は「LOVEマシーン」と対になっている曲で、一緒に聞いてこそだと思ってます。
 そして、曲の最後にひとりひとり自分の夢をモーニング娘。メンバーが教えてくれて終わるのですが。
 レコーディングのときに急に夢を尋ねられて言わなくてはならなくなったという話を聞いたことがありますが、なんともいえぬ朴訥さが今となっては微笑ましいですね。
 1999年の夢の結晶。
 非常にドリーミーな1曲だと感じます。
 
19.「Hello!また会おうね(20人祭version )」20人祭
 〆です。
 2回目のシャッフルユニットをやったときにカップリング曲だったものの、プッチベスト収録ヴァージョンです。
 全部、読んでくださった方。
 そして、曲を知ってる方からすれば「どういう選曲?」って思われるかと。
 でも、色々考えてみるとこの選曲と曲順、収まりが良かったんですよ。
 絶対に本流ではないと自信を持って言えますが、良い選曲と良い曲順だという自信もあります。
 本気で考えてプレイリスト作ってちょくちょく聞いてますからね。
 これくらいなら妄想を現実に出来るじゃないですか。
 本気でやると楽しいですよ。
 なんだかんだでこの文章も書くのに5時間ほどはかかってますが、それくらい楽しい。

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