2023年に聞いた曲ランキングTOP5


 毎年、恒例のこの季節がやってまいりました。
 とはいえnoteでやるのは2回目ですが。
 2023年に聞いた曲で特に素晴らしいと僕が感じた曲を5曲選んで記録(紹介)するという個人的に細々と毎年やっている企画です。
 ○○楽曲大賞みたいなやつを勝手にひとりで1年のまとめとしてやり続けてるような感じですね。
 そして、ルールみたいなものに関しても自分なりに作ってはいますが、結局のところは自分のさじ加減ひとつなんでアバウトです。
 一応、2023年に聞いた曲から5曲選ぶということ、あくまでも「2023年に聞いた曲」を対象にしているので、仮に30年前の曲であったとしても2023年に聞いたのであれば対象になるというマイルールで毎年やっています。
 勝手にやっていることなんで、その時々で自分の好き勝手にこのへんのルールは変化します。
 こういうことをやっているとマイルールであったとしても出来る限りバランスの良い選曲をしようと謎の使命感が生まれたりもするのですが、今年はどうなるでしょうか。
 

「花びら、始まりを告げて」さくらしめじ


 さくらしめじは安定感ありますね。
 ずっと良い曲やってるし、パフォーマンスも素晴らしいです。
 あとはもう好みの範疇です。
 この曲はひょうがさんの紡いだ歌詞、ひょうがさんとがくさんがふたりで紡いだ曲、そして相性バツグンの歌声、とにかく良かった。
 そして、中学生でデビューして楽曲提供を受けて活動しながらも、自分達で曲作りを始めて、ちょっとずつ発表する機会も増えていって、大学生になった今ではこの曲を作れるだけのスキルを身に付けているいう事実に感動してる自分がいました。
 成長を感じさせられるのは涙腺にきてしまいますね。
 「さくらしめじ、ここまでやれるようになったんだなぁ~」って。
 ただただ良い曲と素晴らしいパフォーマンスに、ずっとさくらしめじを見聞きしてきた自分自身の思いもあり、心に刺さりましたね。
 



「浪漫人(sole 沼オトコ劇中歌 ver.)」原因は自分にある。


 原因は自分にある。がグループとして主演ドラマをやった際にメンバーのひとりである桜木雅哉SUNが出演した回のエンディングテーマであったharhaの曲を劇中でカヴァーしたものが音源化されたやつです。
 まぁ企画ものですよね。
 カヴァー曲ですし、ソロ曲ですし。
 ただ、これホントに良かった。
 フルサイズをきちんとリリースしてもらいたいし、フルアルバムのボーナストラックにでも収録してほしい。
 それくらい良かった。
 雅哉SUNの未熟な歌声が素晴らしいんですよ。
 昔に比べると間違いなく上手くなってるけれど、フレッシュでもあるという一番良い時期ですよね。
 サビの「♪ロマンチックタック 針は止まらない 人生は鬱だらけ」「恋をしよう」あたりのいささか調子外れな節回しが最高です。
 歌詞に表情をつけると言いますか、感情をのせると言いますか。
 まぁ表現力不足と言ってしまえばそれまでなのですが、まだ育ちきっていない子からしか味わえない歌の良さが雅哉SUNの歌にはありますし、成長の仕方や具合に関してはグループ内で最も注目しています。
 企画ものとはいえ、今現在、唯一のソロ曲をもらえたのが雅哉SUNで良かった。

「BiRiBiRi!!」RYUTOMA



 元MAGIC BOYZ 元HONG¥O.JP のリュウトとトーマが事実上、HONG¥O.JPを再結成して帰ってきてくれました。
 「あの時が1番楽しかったとか昔を懐古するのではなく今を常に最高と言えるものに更新していきたい」「自分が今すべきことは東万君とふたりで皆さんの記憶を更新していくことだと思っている」とリュウトが再始動にあたってメッセージを綴っていましたが、嬉しかったですねぇ。
 今、自分達が作った再デビュー曲で「ホーミー」とマジボ時代からのファンネームで再びファンに向けて呼び掛けてくれるのめっちゃ胸熱。


「2 MUCH」龍宮城


 女王蜂のアヴちゃんによるオーディション番組で結成された所属事務所やメンバー的にEBiDANであってEBiDANでない分家みたいなグループです。
 そのへんの位置付けがどうしても気になってる。
 ハロー!プロジェクトにおけるナイスガールプロジェクトみたいなものだと勝手に思っておけばいいんでしょうか。
(ナイスガールプロジェクト=つんく♂が社長として立ち上げた会社とスペースクラフトによる合同プロジェクトでありハロー!プロジェクトの分家。ハロー!プロジェクトの研修生やってた子たちで結成されたグループが移籍してたりするし、ナイスガールが事実上消滅してからハロプロに移籍して活動を続けてる子もいる)
 男性アイドルグループとして龍宮城を見た場合、オリジナリティーっていう面で非常に強いなって感じるんですが、プロデューサーであるアヴちゃん(女王蜂)との明確な差別化をどうするのが最も良いのかっていうところも考えてはしまうところです。
 つんくちゃんとハロプロアイドルの関係性がおそらくは良い塩梅であり、落としどころなのかなとは思いますけれど。
 師匠と弟子っていう関係性と大前提があっての絶妙な差別化ですね。
 ハロプロソングをつんくちゃんが歌ったら「あぁやっぱりつんくちゃんの曲だな」「上手いな」「そりゃ曲を作った人だしヴォーカリストだもんな」と思うんですけれど、ハロプロアイドルが歌ったらそりゃハロプロアイドルの曲ですし、全然別物ですからね。
 そして、やっぱりこういう場合、曲はプロデューサーのために書いた曲ではなく、歌ってほしい子のために書いたものですから。
 曲の話をしますと、キラーフレーズが湯水のごとく溢れてくるのが素晴らしいですよね。
 「昨日の自分にだけは会えない」というフレーズが大好きで、涙が溢れてくるくらい胸をしめつけられてます。
 ドキュメンタリーに関してはほぼ見てないのですが、メンバーひとりひとりのソロパートから個性の片鱗や圧も感じているので、ここからの成長を見届けてみたいです。

「timeless」Sexy Zone


 5人のSexy Zoneとしては最後の曲で、マリウスの卒業が決まったときに「曲を作りたい」という思いから5人で作って、5人でのドームコンサートで初披露され、マリが卒業したあとにリリースされたシングルの通常盤にカップリング曲として収録されました。
 通常盤は限定盤と違い流通し続けますからね。
 さらっと心遣いをしてくれてます。
 もう引退しているメンバーが参加してる曲が、引退してからリリースされたシングルに収録されてるってなかなかに凄いことだと思いますよ。
 もうマリはいないのに、でもずっとマリがいるって感じさせてくれました。
 僕はマリの歌声やステージ映えするスタイルや貫禄、気品漂う所作が大好きで。
 特に日本語で歌っているときのマリの声は他のメンバーと比較するなら明らかに異質で、誰とも混ざり合わない主張の強さがあり、そこが魅力だったんですよねぇ。
 マリは日本語が第一言語ではないので、日本語でしゃべったり歌ったりしているときは声のトーンそのものが変わるし、アクセントも他のメンバーとはどうしても違ってくるんですが、だからこそ日本語をきちんと理解しよう、歌詞の内容を伝えよう、表現しようとずっと言葉や歌詞、歌に取り組んできたことがわかる表現力を持ち合わせているんですよ。
 思い出補正や感傷や長年のファンであるが故の贔屓目や愛情もあるけれど、そんなマリの最後の曲を選ばない理由はないだろうと。
 とはいえ、マリが引退したとか、Sexy Zoneとしてもう活動してないっていう感覚は正直なくて。
 ファンであったり、セクゾンちゃんのことをそれ相応に知っていたりすれば、この感覚がわかる方はわかると思うんですけれど。
 デビューして10年経ってからの初ドームコンサートのセットリストが明らかにマリウスを送り出すための内容になってたり、その後のファンクラブ向けの動画での本人たちからの卒業発表と共にインスタのアカウントが開設されてずっと写真の更新とライブ配信を行って……っていうメンバーたちにとってもファンたちにとってもケアが行き届いている5人での時間の終わらせ方をしていった上に、引退はしたし、事務所も辞めたけれど、Sexy Zoneというグループは卒業しただけっていう扱いになってるんですよね。
 オフィシャルに。
 現在、一緒にステージで歌ってり踊ったりして活動しているメンバーではないけれど、OBというかたちで籍はあるよみたいな。
 マリのメンバーカラーであるオレンジはグッズや衣装やセットや照明や、ホントに様々なところに残ってるし。
 メンバーたちもマリのファンで、これからもコンサートに来てくれる子にはオレンジのペンライトを振ってほしいって伝えてくれてるし。
 マリと一緒に居ることが出来なくて寂しいのはみんな一緒だから寂しくていいし、それは別の道を歩んでいくマリも同じだし、離ればなれになってもずっと大好きだし、どれだけ離れたとしても心は共にあるし、この思いは何も変わらないって5人が伝えてくれたから。
 今のSexy Zoneの楽曲やステージパフォーマンスにマリがいないのは寂しい。
 でも寂しくないし何も変わらないって感覚です。
 ちょっと里帰りしてて、活動には参加してないけれど、そこにちゃんといるっていう感覚でずっと見てますね。
 4人でステージで歌い踊っていたとしても、僕にはそこにマリウスの姿も共に見えているとでも言いましょうか。
 あれほどの愛を示し続けてくれた子のアイドルとして最後の歌、最後の言葉、最後のメッセージ、5人の辿り着いたひとつの到達点であり、ある種の答えがこの曲にはあります。
 


 今年はこの5曲ですかねぇ。
 突出したものがあった曲っていうより、今までのことを踏まえた上で~みたいな選曲になってると自分でも思いますが、ずっと追いかけてきた子たちに関してはある種のターニングポイントだったり、成長記録みたいな意味合いを持つ曲が生まれてよかった、聞くことが出来て良かったという1年になったと感じます。
 これからが楽しみということでもありますからね。
 2024年も楽しみです。

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