モーニング娘。´22の新曲が発売されたタイミングで久々に「ドリムス。①」を聞いてみた。


 ドリムス。ですよ。
 ドリームモーニング娘。
 改めて確認してみますと、2011年1月28日に記者会見で結成を発表、コンサートツアーを行いながらシングル「シャイニングバタフライ」アルバム「ドリムス①」をリリースし2012年3月10日に石黒彩、後藤真希、辻希美、モーニング娘。もゲスト出演した「ドリームモーニング娘。スペシャルLIVE2012 日本武道館 ~第一章終幕 勇者達、集合セョ~」でひとまず活動を終えているという状況です。
 ちなみに第一章終幕とツアータイトルにはありますが解散はしていません。
 活動する予定が無い状態であるという、事実上の活動休止期間にあるというところでしょうか。
 いつでもまた活動再開出来るよう準備しておくと中澤姉さんがMCで明言してらっしゃいます。
 現役で頑張っているモーニング娘。が存在しているのに「ドリームモーニング娘。」という名称でOG達によるグループを結成することに当時は非難の声もありましたが、今思うと2011年って結婚や妊娠・出産で活動休止に入るメンバーが増えていく1期から4期をきちんと集めてコンサートツアーが出来る最後の機会だったかなぁと思いますね。
 事実、辻はグループへの加入がアナウンスされていましたが家庭を優先して参加しませんでしたし、美貴はツアー中に妊娠していることが明らかになり途中からコンサート出演を見送りました。
 ここまでみんながみんなドリームモーニング娘。について知っている前提で話を進めてしまいましたが、一応の説明をしておくとメンバーは中澤・飯田・安倍・保田・矢口・石川・吉澤・小川・藤本・久住のモーニング娘。OG の10人です。
 ちなみにこの時期の現役モーニング娘。はというと高橋リーダーから新垣リーダーへの移行期間。
 ドリームモーニング娘。の武道館公演にゲスト出演した際は、愛ちゃんは卒業しておりガキさんがリーダーやってた頃です。
 まだ5期がギリギリ残っており9期10期は加入したばかりという時期。
 9期10期を育成しながら5期から6期へバトンタッチする準備期間だったという印象です。
 ガキさんはいつも目立つわけではないのですが、とても重要な仕事をしていますね。
 こういう新体制への引き継ぎという地味ながら大切な役割をしっかりやってくれるところ、いぶし銀感のある暑苦しいステージパフォーマンス、今でいうだーいし感のように「昭和」と表現される独特な言葉選びや喋り口調、リアクションなどがアイドルとしてどうこうという点とはまた別のところで愛される理由だと感じます。
 ここからはモーニング娘。の新曲がリリースされたのにドリームモーニング娘。の「ドリムス。①」を久々に聞いて思ったところをだらだらと綴っていきます。
 2枚組かつDVD付きですが、1枚目のオリジナルアルバム扱いのCDだけの話にしておきますね。
 (ちなみに2枚目はベストアルバム、DVDにはお披露目イベントのダイジェストとジャケット撮影のメイキングが収録されています。お披露目イベントですとか、OG が久々のパフォーマンスに向けて集合しレッスンの準備をするといったものが収録されているDVDはなかなかないのでそういった面で黄金期メンにあまり興味はないといった方々にもオススメしておきます)
 さて。
 アルバムの話です。
 新曲は2曲。
 企画ものとして製作されていた「アフタヌーンコーヒー」というボーナストラックが1曲。
 ドリムス。メンが歌うモーニング娘。曲のセルフカヴァー7曲。
 計10曲と曲数には物足りなさがありますが、このアルバムの肝は「自分が卒業した後のモーニング娘。の曲をOGが歌ってる」なんですよ。
 「I WISH」を現役がほぼそのままカヴァーしたのと同じであり真逆です。
 「女子かしまし物語」のドリムス。Ver.は当然、ドリムス。用に歌詞をつんく♂が書き換えたものですし「SEXY BOY~そよ風に寄り添って~」を熱唱する中澤姉さんには震えます。
 吉澤リーダー期、高橋リーダー期それぞれでコンサートの定番曲であった「青空がいつまでも続くような未来であれ!」「雨の降らない星では愛せないだろう?」も収録されておりこの時代に現役だったメンバーも、もう卒業していたメンバーも共にOGとして、モーニング娘。だった者同士として同じグループで歌っています。
 1曲目のオリジナル曲「あっと驚く未来がやってくる!」で現役だった時期は違えど同じモーニング娘。だった顔ぶれの再集結を感じさせ、2曲目の「女子かしまし物語」でもうコンサートのノリになり脳汁が溢れます。
 6曲目に「モーニングコーヒー」
 10曲目に「モーニングコーヒー」のアンサーソング的なオマージュ曲「アフタヌーンコーヒー」
 このアルバムは曲順や選曲が良いですね。
 時の流れを感じさせるオリジナル曲やセルフカヴァー曲がありながらも「みかん」のような普遍的なメッセージが込められた明るく楽しい曲も選ばれており、変に懐古してしまうことなくドリムス。メンバーの歌が楽しめます。
 ドリームモーニング娘。のコンサートも非常に素晴らしくこのアルバムには収録されていない曲もセルフカヴァーしてパフォーマンスしています。
 「シャボン玉」をドスをきかせながら歌う中澤姉さんが最高なので是非。
 あとドリムス。コンはメドレーが最高ですね。
 1期というか、安倍さんがいるからかコンサートの作りに別格感があります。
 安倍さんはホントに特別ですから、ええ。
 今、6期とベリキューがM‐lineの中心になって活動していることを思うと、やはり1期から4期がきちんと集まってコンサートツアー出来るのはこのタイミングがギリギリでしたね。
 熱心に追いかけていないとご存じではないと思うのですが、1期でいうと安倍さんと飯田さんはマイペースながらも数年に1枚ペースでアルバムリリースしてたりはするんですよ。
 どうしても結婚・出産・育児ってなってくるとリリースの間隔が徐々に開いてきてはいますが。
 ただ、きちんと新作をリリースしてくれたり、それこそ美貴みたいにYouTubeで歌ってくれるの嬉しいんですよね。
 卒業してから10年~15年くらいしても歌ってくれる。
 嬉しいものですよ。本当に。
 

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