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アマガミ考察 ~絢辻さんの手帳の中には何が書かれてたのか~

さて、絢辻さん考察シリーズも3回目となった。3回目では、絢辻さんを象徴するもののひとつ、手帳について紹介していこうと思う。

まず、手帳の中身から見ていこう。一見綺麗なように見えるが、絢辻さんの口からは「書き殴ったアレ」がある非常に闇深い手帳という風に説明されている。そして主人公に手帳の中身がバレたかもとなったときには、本性を現してまで止めようとしているのだ。それくらい絢辻さんにとって手帳とは重要なものである。実際にマップアイコンになっているように絢辻詞さんと手帳というものは大きなつながりがある。そんな手帳イベントだが、中身を推察する上でまずは拾うところから燃やすところまでの時系列の整理をしつつ、それが何を表すのか考えていく。

手帳の時系列

最初に主人公が手帳を拾って見たのは、綺麗に書かれた文字のページだけであった。この綺麗な文字というのは、おそらく絢辻さんの表面、つまり綺麗な部分を表しているのだと思う。この綺麗なページというのはデアイで見たような表面上の絢辻であり、みんなから受け入れられる絢辻さんのことを指しているのであろう。
その後、絢辻さんがバレたかもと勘違いし、書き殴ったアレを見られたと思い主人公を脅迫?する。この書き殴ったアレは綺麗なページとは対称的に書かれており、おそらく罵詈雑言であったりとか心の闇であったりとか本音の部分が記してあったのではと考えられる。あくまで想像の範囲でしかないが、綺麗なページと書き殴ったアレが対称的に書かれているので、そう考えた。アマガミはこういった対比構造が意図的に使われているので「書き殴ったアレ」という情報だけでもこういった推察が出来るのだ。さて今度はなぜ絢辻さんが「書き殴ったアレ」を見られたと思ったのかというところについて考察していこう。


絢辻さんの勘違い
手帳の書き殴ったアレを見られたと勝手に勘違いしたのは、主人公に自分の本性がバレたかもしれないと思う絢辻さんの焦りだと思われる。これは私の考えにすぎないが、主人公以外の他の人に手帳を拾われても誤魔化してたに違いない。仮に主人公に全く関わりのない状態で手帳を見られたとしても、絢辻さんのスペックを考えればいくらでも誤魔化しようがあったはずである。これはゲーム内のイベントで反映されており、絢辻さんの本性をバラそうとすると絢辻さんは茶々を入れてくるが、そこで絢辻さんは自信ありげに主人公以外には本性をバラさない自信があるように振る舞うのだ。しかし、絢辻さんは主人公が黒い手帳を拾った件に関しては「なぜか」誤魔化そうとせずに、あの瞬間だけは自分の本性がバレたと思ったのだ。その理由は、前回の考察で紹介した通り、絢辻さんは主人公に親族が作ったであろう弁当を食べさせていたからだと推測する。だから本心がバレたかも?と思ってしまったのではないだろうか?やましいことがなければ、本心がバレたりとかは考えないはずである。そして主人公に早とちりして絢辻さんはこう告げたのだ。


改めて書き殴ったアレを考える
実際には主人公は表面上の絢辻さんしか見ておらず、書き殴ったアレも見ていないのだが、絢辻さんは見られたと勘違いして主人公に本性を見せるのだ。ではそこまでして絢辻さんが見せたくなかった書き殴ったアレというのは、なんだろうか?絢辻さんは見られたら学校にいられなくなるものと言っており、おそらく綺麗な手帳とは反対のドス黒い罵詈雑言が書かれているのだろうが…真相はわからない。そんな手帳の「書き殴ったアレ」の内容は作中で「あえて」明言していなのだと思う。つまり何が言いたいかというと、あの書き殴ったアレというのは、絢辻さんの「あたし」的な部分で、社会に受け入れられるため打算で動く野心的な絢辻さんを暗喩しているのではないかなと私は思った。
ズバリ手帳の中身とは
つまり手帳の中身とは綺麗にまとめられていて常に打算的に行動している絢辻さんも表しているし、また書き殴ったアレというのも本能的で子供っぽい絢辻さんのもう一つの一面を表しているんだと考えられる。手帳は絢辻さんが多面的な一面を持つある種のキーアイテムであり、絢辻さんの深層心理がそこには詰まっているのだ。そしてアマガミのアコガレルートの最後に手帳を燃やすイベントがあるのは、絢辻さんが手帳を燃やすことで、ありのままの私を受け入れてもらおうという絢辻さんの覚悟である。だからゲーム版アマガミでは優等生の仮面である「私」の絢辻詞を放棄し、アニメ版アマガミではわがままで子供っぽい面がある「あたし」の絢辻詞を放棄したのだ。絢辻詞にとって手帳とは、絢辻詞の仮面を維持するための象徴のようなものだったのだろう。手帳とは天下無双の仮面高校生・絢辻詞を構成するものであり、絢辻詞の心の中にある闇をまとめた手帳なのである。

実際にこれはちゃんと対比として描かれており、裏表のない快活な人物であり、常にフランクな態度で分け隔てもなく接する梅原と高橋先生の手帳は真っ白である。

梅原と高橋先生の手帳は真っ白=純粋な人物であることの裏返しである

つまりこの手帳というものはアマガミ世界では心情の複雑さを表すキーアイテムであり、絢辻詞さんが秘めた多面性の核心に迫るものなのである。
結論
こういう話題を選んどいてこういうのもアレだが、中身なんかは正直どうでもいいと僕は正直思っている。というのもあの手帳というものは絢辻さんの心情であり人となりを表すものであり、不用意に見るようなものではない。それに手帳なんぞ見なくても絢辻さんが裏表のない素敵な人だと言うことは明白である!そうだよね?絢辻さん。


あ、次回からは他の彼女をざっと考察する的なのやります。たぶん!(投稿者は超きまぐれなので気分が乗ったらやるかと思います。)


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