殺人マグロ海域2

ニンジャスレイヤーTRPG:シナリオ案『殺人マグロ海域』

1.初めに

 このシナリオは「ニンジャスレイヤーTRPG」のプラグイン環境に対応したシナリオである。作成直後からベテランまで、幅広い能力値のPCでの挑戦に対応しているが、パーティ全体の戦力によって、シナリオの方向性は大きく変わるだろう。特に作成直後のPCを中心にパーティを組む場合は、かなり厳しい戦いが予想されるので注意。人数は3~5人程度が望ましい。想定される所要時間は3~4時間程度。

NM向け記号解説
:「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」
のような「:」から太字の文章が続く形になっている文は、シナリオの進行に合わせてNMが読み上げる文であることを意味する。「:」の前に発言者の名前や、読み上げるにあたっての条件が書かれていることもある。通常の太さの説明文の中に、太字の「セリフ」が挿入されることもあり、その場合は前後の文章を見てその「セリフ」を、いつ、だれが発するべきなのか判断すること。

「イヤーッ!」(命中判定)「グワーッ!」
のように、内部に判定や条件が書かれた()で文章が区切られている場合、判定が成功するか、シチュエーションが条件に合致していないと、それに続く文章は読み上げられない。

<DKKが最も高いキャラクター>の前に、赤黒い影が現れた。
といった「条件」が<>で囲まれている箇所が出現した場合は、そこにその条件に適合するキャラクターの名前を入れる。

 これらの文にはNMの判断により、自由に修正を加えて構わないが、重要な情報が失われないように注意すること。

2.導入

:あなたたちの元に、ソウカイヤ傘下のニンジャ研究施設『ロクロ研究所』から一通のオリガミ・メールが届いた。

:ドーモ、ロクロ研究所代表、マジマ・ロクロです。この度は、ネオサイタマ湾の孤島に存在する代ニンジャ文明の遺跡で、レリック回収を行っていただきたく、こうして連絡を取らせていただきました。報酬は弾みますので、お力添えいただければ幸いです。報酬は前金で【万札:40】レリックの回収に成功した場合は前金と併せて【万札:80】とさせていただきます。受諾していただける場合、日程はそちらとの相談で決める形となります。

3.マジマ研究所

◆研究者『マジマ・ロクロ』(種別:モータル/知性マグロ)電子戦14 ニューロン12
カラテ     1  体力    1
ニューロン   7  精神力  12
ワザマエ    1  脚力    3
ジツ      0  万札   10
スキル:『●不屈の精神』
サイバネギア:『マグロ・フレーム』『生体LAN端子』

▲▲▲マグロ・フレーム:装備前提:『生体LAN端子』
【精神力】+4。【ニューロン】判定ダイス+4。【脚力】+2。『●不屈の精神』
近接攻撃、遠隔攻撃不可。【カラテ】【ワザマエ】基礎値が1固定に。移動は
『遊泳移動』のみ可能。取り外し不可。装備者は種別『知性マグロ』を得る。

◇遊泳移動:『水槽』『海』といった、大量の水があると定義されているマスのみ通行可能。
その代わり、『連続側転』と同じように2倍の距離を移動でき、ナナメ移動や敵のいるマスの
通過も可能。

◇知性マグロ:『遊泳移動』が可能でないマスに居る場合、毎ターン【体力】を1失う。
また、サイバネの狂気や精神力減少を算出する際『マグロ・フレーム』を
無視することができる。

:巨大な水槽の中でマグロが泳いでいる。水槽に備え付けられたスピーカーから快活な電子音声が響いた。『ドーモ!センセイ方。ロクロ研究所所長、マジマ・ロクロです。見ての通りモータルの身ですが、ここでニンジャレリックや、カイジュウなどの未確認生物について研究させていただいています』

:『この度はお忙しいところ、誠にありがとうございます。ウェルシー・トロスシのオーガニックスシをオーダーしておりますので、よければドーゾ。それでは、詳しい解説に移らせていただきます』

ここで、PC達にはオーガニックスシが振る舞われる。これにより、PC達の【体力】はこのシナリオ中+1される。

:『問題のレリックはヒノタマ・オブ・ヴォルケーノという巨大な真珠です。非常に貴重なマキモノにその存在が示されており、名前と外見以上の情報は殆どありません。収められている遺跡の位置もそのマキモノに記されていましたが、周辺の海域には強い磁気嵐や、殺人マグロなどの危険が存在し、我々の方で送った調査船は残念ながら戻ってきませんでした』

:『ですが、ニンジャのセンセイ方なら大丈夫でしょう。道中暇でしたら殺人マグロを捕まえてきていただければ、帰還後、こちらで【万札】に変え、報酬に上乗せさせていただきます。殺人マグロは危険な生物ですが、同時に海の黒ダイヤとも言われておりまして、損傷の少ないものであればかなりの高値で売れるんですよ』

:『何か質問はありますか?』

NMはここでPC達が船の装備など、マジマ・ロクロが知っているであろうことについて質問をした場合、これに応えること。質問を終えたら港へ。

:『では港へ行きましょう。見ての通り、私はこの水槽から動けませんので、これ以降は音声のみで通信を行わせていただきますね』

4.海へ

:港へ行くと、それなりに立派な調査船があなたたちを待っていた。何やら小競り合いがあったようで、レインコートを身にまとったモータル達が海の男に縛られている。

レインコートのモータル:「ハナセー!ハナセー!」「罰当たりめ!貴様らの愛する者は神隠しに合い、神の子は多額の身代金を要求するであろう!」

マジマ・ロクロ:『ああ、またあいつらですか』

マジマ・ロクロ:『ミツハ・カルトですよ。最近、よく妨害を仕掛けてくるんです。なんでも、私たちの活動は彼らの信じる神への冒涜なんだとか』

マジマ・ロクロ:『以前も、マキモノを保管している建物へ襲撃を仕掛けてきまして。まったくもって迷惑千万です』

マジマ・ロクロ:『心苦しいのですが、電波が磁気嵐に阻まれてしまうため、出航した後はサポートが出来ません。検討を祈ります』

NMの情報:ミツハ・カルトは海底を徘徊する強大なリアルニンジャ、ミツハ・ニンジャと、そのミツハ・ニンジャに連なるニンジャ達を崇拝するカルトである。現在は失われた、アーチ級ニンジャへとカイデンするための儀式を復活させるためのレリック回収などを主な目標としている。このシーンではミツハ・カルトの信徒たちが引き起こした騒ぎに乗じて、彼らが神の子と崇めるリアルニンジャ『アマガッパ』が船内に侵入している。

調査船

船の中には以下のアイテムが積み込まれており、PCたちはこれを自由に利用できる。シナリオ終了時にまだ持っていた場合は返却すること。
:ショック・ジッテ×2:『特殊近接武器』
公式プラグイン『近接武器の拡張とケンドー・オートマトン』を参照。
殺人マグロをショック死させるため、2つ用意されている。1人が2つ持ってもよいし、
2人が1つずつ持ってもよい。

:フラッシュ・グレネード×2:『手榴弾』
公式プラグイン『ブラックマーケット銃器の拡張とモーターヤブ&モータードクロ』を参照。

:スダチカワフ・ショットガン×2:『小銃』
公式プラグイン『ブラックマーケット銃器の拡張とモーターヤブ&モータードクロ』を参照。

:高濃度バリキドリンク×人数分:『消耗品』
消費すると【精神力】を1失うが、そのシナリオ中に【カラテ】判定を行う際、一度だけ
その判定ダイス数を+3できるようになる。【カラテ】判定の際、この効果を消費するかは任意。
船内で飲んでおいてよい。マップ上で飲む場合は『その他の行動』を消費する。
1シナリオ中に2つ以上消費しても効果はない。

:ZBRアドレナリン注射器×1:

:冷凍コンテナ:捕らえた殺人マグロの保存に必要。データ的にはフレーバーアイテム。

5.殺人マグロ迎撃

:「AAARGH!」「クオオーン!」殺人マグロの咆哮が海原に響く。

『迎撃判定』
:全員【ワザマエ】で判定を行う。難易度はNORMALである。判定に失敗したものは1ダメージを受ける。判定に成功した場合、成功したダイスの数と同数の【万札】が報酬に追加される。また、出目6は成功数を2個分としてカウントする。尚、成功数は捕まえた殺人マグロの個体数ではなく、品質の高さなども含んだ総合的な価値である。

:ここで全員【ニューロン】判定U-HARDを行う。

1人でも判定に成功した場合:判定に成功したPCは、何かに大きくえぐられたかのような、ひどい有様の船が海底に沈んでいることに気付ける。貴方達が今乗っている船と同型であり、おそらく、マジマ・ロクロの言っていた調査船だろう。奇妙なことに、その一部は激しい熱に晒されたかのように黒く変色している。

NMの情報:この海域にはかつてのニンジャ大戦で正気を失ったミツハ・ニンジャクランのアーチニンジャ、ミツハ・ニンジャが徘徊しており、この船はその犠牲となった。

6.孤島の遺跡

:しばらく進んでいくと、霧の中に目的の孤島が見えてきた。

:孤島の中心にある、小高い丘の上には、四本の石柱で囲まれた小さな遺跡が確かに存在している。

:遺跡内部には、巨大な真珠が鎮座されており、壁には『水早』『沸』『皆伝』といった謎めいた文字が彫られている。

:真珠を手に取ると、その内部から強い熱を感じた。これが問題の『ヒノタマ・オブ・ヴォルケーノ』で間違いないだろう。

:そして、ヒノタマ・オブ・ヴォルケーノが収められていたくぼみの下に、何か筒のようなものが入っているのが見えた。マキモノだろうか?

『*ヒノタマ・オブ・ヴォルケーノ*』:『レリック』
:所持者が『近接攻撃』で2以上のダメージを受けた時、または『近接攻撃』で
2以上のダメージを与えた時、攻撃した側、攻撃を受けた側、両方に回避不能かつ『装甲貫通1』
を持つ『火炎ダメージ1』を与える。この効果はレリック欄に装備されてさえいれば、
条件を満たした場合、所持者の意思にかかわらず必ず発動する。
※このシナリオ中のみシナリオアイテムとして装備せずに所持することが可能。
『**アーチ・マキモノ・オブ・シークレット・ニンジャアーツ**』
使用すると直ちにカルマロンダリング出目12の効果を得る。
(ジツ+1、ソウル鑑定)
※DHTLS公式サーバーでT3=サンがシェアしていたアイテムを利用させていただきました。
通常のマキモノと同様に余暇を消費し、使用による【ニューロン】減少のリスクはないものとします。
NMの情報:この遺跡はミツハ・ニンジャクランにおいてグレーター級のニンジャがアーチ級ニンジャにカイデンするための儀式に用いられていたものである。『アマガッパ』はアーチ級になるのに十分な実力を持ってはいるものの、カイデンする前に、自クランのアーチニンジャ全員が休眠に入るか、正気を失ってしまったため、この遺跡の位置は知らなかった。

7.アマガッパ

PC達がアーチ・マキモノ・オブ・シークレット・ニンジャアーツに手を出そうとした時、どこからともなく、男性とも女性ともつかない、透き通るような声が響き渡る。

:『素晴らしい!ついてきたかいがあった!』あなたたちが来た方向から、透き通った触手が伸び、マキモノをつかみ取る。

:あなたたちが船の方を見ると、架け橋の前に装束から肉体に至るまで透明な、テルテル・ボンズめいたシルエットを持つニンジャが立っていた。

:『ドーモ!皆さん!自分は偉大なるミツハ・ニンジャのアプレンティス、アマガッパです!』

:『その遺跡は我々がカイデンの儀式を行うために用いていたものでしてね、ニンジャソウル憑依者ごときが立ち入っていい場所ではないんですよ」

:『自分の悲願である、儀式の復活を成すには、そのヒノタマ・オブ・ヴォルケーノも必要です。渡してもらいましょうか』アマガッパの体がブクブクと沸騰し、周囲に霧が立ち込める。戦闘開始!

◆アマガッパ(種別:ニンジャ/リアルニンジャ)回避10 アイコン:ア
カラテ     7  体力   20
ニューロン  10  精神力  10
ワザマエ    7  脚力    5
ジツ      5  万札    0
スキル:『連続攻撃2』『連射2』『疾駆』『時間差』『マルチターゲット』『痛覚遮断』
ジ ツ:『☆ミツハ・スイトン・ジツ』『★ミツハ・スイトン・マスタリー』
『★★液状の肉体』『★★★半神的存在』『★★★不滅』
アイテム:『**アーチ・マキモノ・オブ・シークレット・ニンジャアーツ**』

■特殊能力解説■

☆ミツハ・スイトン・ジツ:『その他の行動』として発動。自身を中心とした『9×9』マスにいる敵を
【ジツ】値までの人数選択し、その全員に回避難易度U-HARDの攻撃を行う。
射撃ではないので隣接している相手にも使用可能。射線の通っている必要はある。
ダメージは0だが、この攻撃が命中した場合、
対象は『拘束』状態となる。対象を何人『拘束』状態にしても、術者は自身の移動や行動に
なんら制限を受けず、『拘束』状態は術者が解除を選択するか、対象が脱出判定に成功するまで続く。
また既に『拘束』状態のキャラクターに『ミツハ・スイトン・ジツ』が命中した場合、
そのキャラクターは『ダメージ1』を受ける。

★ミツハ・スイトン・マスタリー:『ミツハ・スイトン・ジツ』を手番開始時に
【精神力】消費無しで使用可能となる。判定も必要なく、自動的に成功する。

★★液状の肉体:このニンジャは『ダメージ軽減1』『●痛覚遮断』を得る。
火炎ダメージの含まれているダメージには『ダメージ軽減2』となる。加えて、
『連続側転』を使用せずともナナメ移動や敵のいるマスの通行が可能となる。
また、判定での突破が可能でさえあれば、鍵のかけられたドアでも自由に通行できる。
『サツバツ!』を受けた際の処理は『ムテキ・アティチュード』と同様。
ただし、このニンジャは『頭部防具』『胴体防具』に加え、各種サイバネを装備できなくなり、
『電磁ショック』で受けるダメージが2倍になる。

オプション:アトモスフィアの自動上昇:PC側に十分な戦力があるなら、NMは共通追加ルールから『スリケンとジツの回避難易度上昇』と『回避難易度U-HARD2』を採用した上で、戦闘開始後3ターン目からアトモスフィアがハードに上昇し、戦闘開始後4ターン目にアトモスフィアがウルトラハードになることにしてもよい。アマガッパは近接攻撃を殆ど使わないので、アトモスフィアがハードの間はPC達が有利となるだろうが、アトモスフィアがウルトラハードになった場合、ミツハ・スイトン・ジツの回避難易度がU-HARD2となるため、極めて危険な状態となる。
NM向けアマガッパ概説:自らの主『ミツハ・ニンジャ』を復活させ、かつて出来なかったカイデン・ハナミの儀式を執り行い、アーチニンジャとなることを目的としている。旧きニンジャだが、新しいものを貪欲に取り入れる志向や、強い好奇心を持つため、現代の知識に関しては平均的なニンジャソウル憑依者よりも数歩先を言っているといえるだろう。

戦闘中の描写、イベント

最初のターンは、右上の柱の2マス下で初期配置マス全体を巻き込むようにミツハ・スイトン・ジツを使用するとよいだろう。

ミツハ・スイトン・ジツ(拘束):『ミツハ・スイトン・ジツ!』アマガッパの体から液状をした無数の触手が伸び、あなたたちに襲い掛かる!

ミツハ・スイトン・ジツ(ダメージ):アマガッパの触手が激しく沸騰し、<対象となったPC>の体を責め苛む!

全員逃がした場合:『ウカツ......!おのれ、覚えておれよ......!』

不滅発動によるマップ残存:『ウカツ......!まさか、このような......!』

アマガッパは『★★★不滅』を持つため、本来なら行動不能状態となるダメージを受けても1ターン追加で行動できることがあるが、そうなった時点でアマガッパの目的であるレリックの回収は絶望的なので、NMはその時点で戦闘の終了を選択してもよい。

不滅発動による脱出:『アバーッ!ヤ・ラ・レ・ターッ!』アマガッパの肉体ははじけ飛び、水蒸気と化して四散!

劣勢の味方が残っている状態で、ヒノタマ・オブ・ヴォルケーノを持って逃げようとした場合:『おやおや、仲間を見捨てて逃げるとは!』

アマガッパはPCたちが仲間を見捨てて出航しようとした場合、もしくはPCのうち1人を行動不能まで追い込んだ場合、攻撃を一端止め、PCたちに下記のような交渉を持ちかける。

:『ヒノタマ・オブ・ヴォルケーノさえ渡してくれれば、このニンジャの命は助けてやっても構いませんよ?』

ヒノタマ・オブ・ヴォルケーノさえ渡せばアマガッパはこの約束を守る。既にヒノタマ・オブ・ヴォルケーノを持って船への架け橋にたどり着いているPCがいる場合、見捨てて報酬を取るか、交渉に応じるか選択を迫られるだろう。

8.帰還、報酬

帰還時は海が大荒れとなるため殺人マグロ迎撃による【万札】稼ぎは行えない。このシナリオではシナリオ終了時のWasshoi!判定は基本的に発生しない。

:あなたたちは無事、ロクロ研究所へと帰還した。

:『ドーモ!無事帰還できたようでなによりです』

この後PCは、マジマ・ロクロへの報告を行い、結果に応じて下記の報酬を受け取ることができる。
A+:『アーチ・マキモノ・オブ・シークレット・ニンジャアーツ』を
ロクロ研究所に割譲した場合、評価が1段階上昇する。
【万札:120】山分け+【殺人マグロボーナス】+【名声:ソウカイヤ】2
A:『ヒノタマ・オブ・ヴォルケーノ』を回収。ロクロ研究所に割譲。
【万札:80】山分け+【殺人マグロボーナス】+【名声:ソウカイヤ】1
B:『ヒノタマ・オブ・ヴォルケーノ』を
ロクロ研究所に割譲せず。
【万札:40】
山分け【殺人マグロボーナス】+【名声:ソウカイヤ】0
:このシナリオの余暇は一律4日である。

おまけ.名鑑とミツハ・ニンジャクラン

◆忍◆ニンジャ名鑑#XXXX【マジマ・ロクロ】◆卓◆
非ニンジャ。ソウカイヤから資金提供を受けるニンジャ研究者であり、知性マグロ。ニンジャレリックや、ニンジャとカイジュウの関連性などを主な研究対象としている。元はオムラ系列の企業に所属していた。

◆忍◆ニンジャ名鑑#XXXX【アマガッパ】◆卓◆
ミツハ・カルトにおいて「神の子」として崇められる、透明のレインコートのような装束に身を包んだニンジャ。液状の身体から伸びるスイトン・ジツの触手を用いて敵を拘束し、その水を沸騰させることでダメージを与える戦法を得意とする。その正体は、ミツハ・ニンジャクランに連なるカイデン名を持たぬリアルニンジャである。

 ◆忍◆ニンジャ名鑑#XXXX【ボイリングオーシャン】◆卓◆
ネオサイタマ近海の海底に眠る半透明の肉体と岩のような装甲を持った超巨大ニンジャ。その肉体から放たれる激しい熱は、ニンジャ真実を知らぬ学者たちからは海底火山の活動によるものとして認識されている。その正体はカイジュウ・ニンジャクランに連なるアーチニンジャ、ミツハ・ニンジャである。

◆忍◆ニンジャレリック名鑑【ヒノタマ・オブ・ヴォルケーノ】◆卓◆
青白い真珠のような外見をしており、大きさはテニスボールほど。周囲のカラテに反応して熱を発するという性質を持つ。かつて、ミツハ・ニンジャクランのドージョーにはこのようなものが多く存在し、イクサの他、カラテ力量のテストなどにも用いていたという。一説には、ミツハ・ニンジャクランのアーチニンジャが、カイジュウめいた巨体を得るために行う儀式とも関わっているとされるが、推測の域を出ない。

セッション用Googleスプレッドシート

利用規約

 NMはこの記事に含まれるデータを、セッション中に利用したり、自作のシナリオへ流用することができる。ただし当シナリオのデータを流用して作成したものを公開する場合、この記事を引用元として明記すること。
 リプレイ公開への制限は特にないが、可能なら事前にTwitterで「@koyazawa_ninja」に連絡を行うこと。「ダイハードテイルズ」公式以外による無断の商用利用は一部の例外を除いて原則不可。

参考資料:「ニンジャスレイヤープラス」ダイハードテイルズ

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