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ニンジャスレイヤーTRPG:追加ソウル案『カワラケ・ニンジャクラン』

初めに

 この記事は「ニンジャスレイヤーTRPG」に『カワラケ・ニンジャクラン』を追加する、非公式のルールセットである。NM(ニンジャマスター)はこのルールセットに含まれるルールを、自由にセッションへ導入することが出来る。カワラケ・ニンジャクランのPCをセッションに持ち込む際は、専用効果を使用してよいか、よく確認を取ること。尚、この記事はカワラケ・ニンジャソウル憑依者「アースソード」のプレイヤー、せにすち=サンの協力を得て作成されています。

※当記事は第二版に対応したリメイク版が公開されている。

『カワラケ・ニンジャクラン』

背景:ダイコク・ニンジャクランに連なる、平安時代以前のニンジャクラン。ドトン・ジツと、それを応用し土から武具や、術者の意のままに動くカラテ人形などを生成するジツを得意とし、それらのジツは大別して、土を硬化させて用いるカワラケ・ジツと、粘性の土を用いるネンドトン・ジツに分けられる。開祖カワラケ・ニンジャは全ニンジャの祖、カツ・ワンソーの元でカワラケ・ジツによるカタナの生成を軸とする、得物が砕けることも厭わない荒々しいイアイドーを振るい、数々のイクサで武勲を立てたがあまりの下劣さにカツ・ワンソーの不興を買い、ケイトー・ニンジャによって滅ぼされた。現代を生きるその憑依者は現在、ダイコク・ニンジャのソウル憑依者と合流し、ソウルの力を引き出しつつある。

効果:公式プラグインの追加ソウルと同様の形で【ジツ】値が上昇するごとに下記の『カワラケ・ニンジャクランのサマリー』に従い新たな能力が得られる。スキルの組み換えなど、その他のルールも公式の追加ソウルに準ずる。尚、この表では表記を簡略化するため、獲得する能力にスキルかジツかの区別は設けず、アーチ級のジツ以外は全て●または●●で表されている。『未熟なる力』による●の獲得は可能である。

カワラケ・ニンジャクランのサマリー
【ジツ】値:獲得するスキルや力
1:カワラケ・イアイド使用時、近接攻撃ダイス+1。『●戦闘スタイル:カワラケ・イアイド』習得。
2:カワラケ・イアイド使用時、近接攻撃ダイス+2。『●カワラケ・ウェポン生成』習得。
3:カワラケ・イアイド使用時、近接攻撃ダイス+3。『●ネンドトン・ジツ』習得。
4:カワラケ・イアイド使用時、近接攻撃ダイス+4。専用スキルリストから●を1つ。
5:カワラケ・イアイド使用時、近接攻撃ダイス+5。専用スキルリストから●●を1つ。または●を1つ。
6:カワラケ・イアイド使用時、近接攻撃ダイス+6。専用スキルリストから●●を1つ。または●を2つ。
7:カワラケ・イアイド使用時、近接攻撃ダイス+7。アーチ級ルールに沿って『★★★』を獲得。
※近接攻撃ダイスのボーナスは、戦闘スタイルの効果によってダイス数が半減した後に上乗せされる。

専用スキルリスト

『●戦闘スタイル:カワラケ・イアイド』
:この戦闘スタイルは『強烈なイアイドー斬撃』を上書きする形で使用可能となる。
カワラケ・イアイドを宣言した場合、その攻撃の基礎ダメージが3となるが、通常の強攻撃と同様
ダイス数が切り捨て半分となる上、滅多斬りやタツジン(イアイドー)とも併用できない。
後述の『カワラケ・ウェポン』を装備した状態で、カワラケ・イアイドによる
サツバツ!が発生した場合、【精神力】を1消費し、ペナルティとして回避不能の
『回避ダイスダメージ』を1受けた上で【ジツ】+【ニューロン】判定に成功することで
その回避難易度を+1することができる。『アーチ級ニンジャ第六感』とは併用不可。
この戦闘スタイルを使用した場合、精神集中による近接攻撃の自動成功は不可。

※ペナルティとして回避ダイスダメージを受けるという形であるため、
滅多打ちのような回避ダイスをコストとして消費する効果とは異なり回避ダイスが0でも使用可能。

『●カワラケ・ウェポン生成』
:手番開始時、【精神力】を1消費し、【ジツ】+【ニューロン】判定に成功することで発動。
そのシナリオの間のみ有効な『カワラケ・ウェポン』を開いている武器スロットに生成する。
『カワラケ・ウェポン』の性能は基本的に通常のカタナと同等だが、『カワラケ・イアイド』以外の
戦闘スタイルを選択することが出来ない。尚、武器を生成して装備スロットの内容が変わったとしても
それにより装備切り替え時のペナルティが発生することはない。

補足:カワラケ・ウェポンで二刀流を行いたい場合。
『カワラケ・ウェポン』が装備されている武器スロットは、再度『カワラケ・ウェポン生成』を
行うことで『カワラケ・ウェポン×2』に変更できる。『素手』が装備されている武器スロットは
【精神力】を追加で1消費して『カワラケ・ウェポン生成』を行うことで『カワラケ・ウェポン×2』
に変更できる。『カワラケ・ウェポン』は二刀流で扱うには重く、無骨であるため、
『カワラケ・ウェポン×2』の攻撃難易度は+1される。

通常のカタナが装備されているスロットを対象に『カワラケ・ウェポン生成』を行うことで
通常のカタナとカワラケ・ウェポンの二刀流を行うことも可能だが、
これは『カタナ×2』と同じ扱いになり、『カワラケ・イアイド』による
『サツバツ!』の回避難易度上昇を発生させることはできない。
またこの場合、シナリオ終了時にカワラケ・ウェポンは失われ通常の『カタナ』に戻る。

『●ネンドトン・ジツ』
:公式プラグイン『覚醒したアーチ級ニンジャソウルの力』に収録されている
デスドレインの『アンコクトン・ジツLv3』と同様の効果を持つ。

『●大地の髄』
:【カラテ】が+2される。これは判定への補正ではなく、ニンジャソウルの闇と同じような
能力値への補正であり、【体力】【脚力】などの副次能力値に影響を与える。それに加え
サツバツ!を受けた際、サツバツ!判定ダイスが振られる前に【精神力】を1消費して効果の発動を
宣言し、【ジツ】+【ニューロン】判定に成功することでその出目を-1することができるようになる。
これにより、殺人剣など、特殊な効果によるものを除いてサツバツ!による即死が発生しなくなる。
また『大地の髄』を持ったキャラクターが爆発四散する際、ダメージ2D3、回避難易度U-HARDの
『爆発(3×3)』が引き起こされる。

『●カワラケ土偶生成』
:『その他の行動』として【精神力】を2消費し、【ジツ】+【ニューロン】判定HARDに
成功することで発動。自身と隣接する任意のマスに味方NPC『カワラケ土偶』を生成し、
それを自由に操作することができる。一度に出現させ操ることができるカワラケ土偶は1体までである。
カワラケ土偶のデータは後述。

『●カラテ拘束』
:近接格闘系ニンジャソウルの同名スキルを参照。

『●ドトン・ジツLv1』
:公式の『追加のジツとニンジャソウル(LITE版)』を参照。また、『ネンドトン・ジツ』を
『ドトン・ジツ』で移動した直後に使用した場合、その【精神力】コストは0となる。
その場合も判定は通常通り必要。

『●一瞬の勝機』
:近接格闘系ニンジャソウルの●●として獲得可能なものと同様に効果が変更されている。

『●●ヒサツ・ワザ:ホウジョ・インパクト』
:戦闘スタイル『カワラケ・イアイド』による近接攻撃を行った際に発動可能なヒサツ・ワザ。
「6、6、6」だけではなく「6、6、5」の出目でも発動が可能だが、二刀流時は使用不可。発動の際、
コストとして使用者は【精神力】を2消費し、さらに回避不能の『回避ダイスダメージ2』を受ける。
また、攻撃に使用した『近接武器』は破壊される。『連続側転』後は使用不可。
発動に成功した場合、ダメージが+D3され、さらに命中したかどうかを問わず、その直後に、
攻撃の対象となったキャラクターを中心とした1ダメージの『爆発(5×5)』を引き起こす。
近接攻撃部分の回避難易度はU-HARD、爆発部分の回避難易度はHARDである。
近接攻撃部分のダメージを受けた敵は、【カラテ】【ニューロン】【ワザマエ】を1失う。
爆発部分のダメージを受けた敵は『回避ダイスダメージ1』を追加で受ける。
ホウジョ・インパクトによる爆発は味方も巻き込むが、使用者本人は巻き込まない。
尚、爆発によりヒサツ・ワザの対象となったキャラクター以外を殺害しても残虐ボーナスは発生しない。
連続攻撃の途中でこのヒサツ・ワザを出した場合、ヒサツ・ワザの処理を終えた時点で
その攻撃フェイズは終了する。

『●●粘土の肉体』:取得前提『●大地の髄』
:【精神力】を1消費して『その他の行動』として発動。
【ジツ】+【ニューロン】で判定を行い、難易度はU-HARDである。発動に成功した場合、
判定に成功したダイスの数と同じだけ【体力】を回復する。
それに加え、『サツバツ!』などによる能力値へのダメージを全回復する。
『粘土の肉体』を持つキャラクターは『●痛覚遮断』を獲得する。

『●●ネンド・ニュウドウ』:粘土で形作られた巨大な人形の中に入り、これを操る。
:ターン開始時、【精神力】と【体力】を3ずつ消費することで発動。
判定難易度はHARDである。判定に成功した場合、術者のいたマスに術者が自由に操ることのできる
『ネンド・ニュウドウ』が現れる。詳細は後述。術者はネンド・ニュウドウがマップ上に存在する間
マップ上から取り除かれ、ネンド・ニュウドウがマップから取り除かれた場合、
ネンド・ニュウドウのいた3×3マスの中心に出現する。
ネンド・ニュウドウはターン終了時に『放棄』を宣言することもできる。
その場合、即座にネンド・ニュウドウは取り除かれ、次のターンから術者は通常通り行動できる。
1シナリオに1度のみ使用可能。ネンド・ニュウドウはシナリオ終了時自動的に『放棄』される。

『ネンド・ニュウドウ』の【カラテ】【体力】は、術者の【ジツ】+【ニューロン】を2で割った数値
(端数切り上げ)に、3を足した数値となる。『連続攻撃』は通常通りネンド・ニュウドウの
【カラテ】値に応じて得られる。『サツバツ!』に対する耐性はムテキ・アティチュードと同様だが、
サツバツ!の出目6によるD6ダメージを受けた場合、ネンド・ニュウドウを操っている術者も
同等のダメージを受けてしまう。尚、カナシバリなどの精神攻撃は術者が受ける。

『★★★ダイコク・アースソード生成』
:自身の手番に『その他の行動』として発動。【精神力】を3点消費し、判定難易度はU-HARDである。
発動に成功した場合、自身の武器スロットに狂気じみた巨大さの特殊な近接武器
『ダイコク・アースソード』を生成する。この特殊な大型武器は、術者のみが装備することができ、
戦闘終了と共に破壊される。既に他の武器が存在していた場合は上書きされる。
『**ダイコク・アースソード**』装備時、『●戦闘スタイル:カワラケ・イアイド』は
『ダイコク・カワラケ・イアイド』へと置き換えられる。

ミニオン

◆カワラケ土偶(種別:ミニオン)※ミニオンはボス級の敵ではなく、回避、側転不可。
カラテ     3  体力    3
ニューロン   1  精神力   -
ワザマエ    1  脚力    X
ジツ      0  万札    0
スキル:『近接攻撃不可』『遠隔攻撃不可』『浮遊』『輸送』『自爆』

◇浮遊:ナナメ移動や、敵のいるマスの通過が可能となる。飛行移動とは違い、移動できるのは
あくまで【脚力】値と同じマスまでである。

◇輸送:カワラケ土偶は、PCの様に装備やアイテムを所持することはできないが、任意のアイテムを
1つだけ入れることができる特別な装備スロットを持つ。カワラケ土偶はこれを『その他の行動』として
他のキャラクターに渡したり、使用したりすることができる。

◇自爆:『その他の行動』として使用可能。自身の【体力】を-1にする代わりに、
自身を中心とした『爆発(3×3)』を発生させる。ダメージはD3であり、回避難易度はHARDである。

※Xには製作者の【ニューロン】値が入る。

◆ネンド・ニュウドウ(種別:ミニオン)
カラテ     X  体力    X
ニューロン   1  精神力   -
ワザマエ    1  脚力    3
ジツ      -  万札    0
スキル:『大型(3×3)』『ダメージ軽減1』『近接攻撃リーチ+1』『カラテ拘束』『ヌリカベ』
『ヒサツ・ワザ:ネンド・パンチ』『ネンド・ボディ』『近接攻撃』時の基礎ダメージ3
装 備:不可

◇ヌリカベ:『ヌリカベ』を持っているキャラクターが占領しているマスは
『連続側転』でも通行できない。『ヌリカベ』に隣接した状態でターンを開始した味方は得られる
『回避ダイス』が+1される。

◇ネンド・パンチ:ネンド・ニュウドウは『ニンジャ』ではないので「6、6」の出目を出しても
サツバツ!を発生させることが出来ないが、代わりに『ネンド・パンチ』を宣言することができる。
『ネンド・パンチ』を宣言した場合、基礎ダメージに加え、+1D3のダメージを与える。
回避難易度はHARDである。この攻撃が命中した際、『回避ダイスダメージ2』を追加で与える。

◇ネンド・ボディ:ネンド・ニュウドウは『大型3×3』を持つが、不定形の肉体を持っているため
『大型3×3』の中心が壁の内側にあるなら、それ以外の部分が外にはみ出していても通行可能である。
ただし、『大型3×3』が壁の外にはみ出している間は移動以外の行動が不可能になる。

※Xには製作者の【ジツ】と【ニューロン】を足して2で割った数(端数切り上げ)に
3を足した数値となる。

ダイコク・アースソード

『**ダイコク・アースソード**』
:『特殊近接武器』『基礎ダメージ10』『連続攻撃-10』『基本攻撃難易度U-HARD』『射撃不可』
『連続側転不可』『近接攻撃リーチ+2』『肉体破壊』『ダイコク・カワラケ・イアイド』
『ヤマクズシ』

『●ダイコク・カワラケ・イアイド』
:このスキルを持つキャラクターが『ダイコク・アースソード』を用いた近接攻撃を行う際の
判定ダイスは【カラテ】+【ジツ】+『各種近接攻撃ダイスボーナス』となる。『連続攻撃-10』により、
振ることができる近接攻撃ダイス数は半分となるので、実際はそれを2で割った数値となるだろう。
判定に成功した場合、命中したかどうかにかかわらず、その攻撃フェイズの終了時、
攻撃対象となった敵を中心に、【体力】と【回避ダイス】に2ずつダメージを与える
『爆発(5×5)』が発生する。この爆発の回避難易度はHARDである。また
『ダイコク・アースソード』を用いた攻撃でサツバツ!が発生した場合、【精神力】を2消費し、
ペナルティとして回避不能の『回避ダイスダメージ』を2受けることによりその回避難易度を
+2することができる。『アーチ級ニンジャ第六感』とは併用不可。

『●ヤマクズシ』
:ダイコク・アースソードはただ回転斬撃を行うだけでも、その圧倒的質量により周囲に致命的な
大破壊を引き起こす。【精神力】を2消費し、ペナルティとして【回避ダイスダメージ】を2受けた
後に『近接攻撃』の代わりに発動を宣言できる。
術者は『ダイコク・カワラケ・イアイド』による単発攻撃を行う場合と同様のダイス数で判定を行う。
発動に成功した場合、自身を中心とした『7×7』マスにいる敵全てに『近接攻撃』による
6ダメージを与えることができる。この攻撃の回避難易度はU-HARDである。
『カウンターカラテ』や『サツバツ!』は発生しない。『ヤマクズシ』の判定には
『攻撃専念』のルールが使用可能である。

検討中のアイデア

『●ネンドトン地底潜航』
:床をジツで流体化させ、その中を泳ぐように移動する。手番開始時に【精神力】を1消費して発動。効果中【ダメージ軽減3】を得るが、回避を含む、判定の必要な行動が不可能となり、ターン開始時に前ターンの回避ダイスを引き継ぐようになる。また、効果中は連続側転のように、斜め移動と敵のいるマスの通行が可能になる。『連続側転』との併用は不可。効果が持続するターンはヘンゲヨーカイ・ジツと同様だが、ネンドトン地底潜航は移動後、攻撃フェイズの直前に『解除』を選択し、そのまま行動を行うことができる。また、ネンドトン地底潜航を持つニンジャは『●トラップ対処知識』を得る。効果中に『サツバツ!』を受けた時の処理はムテキ・アティチュードと同様。尚、ヒサツ・ワザなどによる弾き飛ばし効果を受けた場合、このジツの効果は即座に解除される。

ルールセットの改訂について

 このルールセットは試験的なものであり、予告なく改訂される場合がある。改訂が行われた場合、変更、追加が行われた箇所は明記される。NMは最新のデータに拘らず、好きな版のデータを用いて構わない。

2019/06/13:ネンド・ニュウドウ、カワラケ土偶生成、大地の髄の文を微修正。効果はそのまま。
2019/06/14:『カワラケ・ウェポン』を二刀流に用いる場合の処理について追加。
2019/06/25:カワラケ・ウェポン生成と装備切り替え時のペナルティについての関係を明記。
2019/06/27:ホウジョ・インパクトを連続攻撃の途中で発動させた場合の処理について明記。二刀流でのホウジョ・インパクトが不可に。
2019/06/27:ソウルサマリーに公式の『ドトン・ジツLv1』を追加。加えてドトン・ジツによる移動の直後、ネンドトン・ジツがコスト0で使用できるように。

利用規約

 このルールセットのデータが含まれるリプレイなどを公開する場合、公式ルールとの混同を避けるため可能な限りこの記事を引用元として明記すること。「ダイハードテイルズ」公式以外による無断の商用利用は法的に認められた例外を除いて原則不可。

参考資料:「ニンジャスレイヤープラス」ダイハードテイルズ

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