ベストセラーになる出版企画書のヒミツ

最近、そんなテーマのセミナーに参加してきた。

スピーカーは何冊もベストセラーを出している木暮さん。

私は漢字力がなさすぎて、「きぼさん?」と思っていたが「こぐれ」と読むらしい。

そんなことは置いておいて、そのセミナーで学んだことをアウトプットしたいと思う。

概要としては、出版業界においては「売れる」ということが仕組み化されていないらしい。

そんな仕組み化されていない出版業界で、なんども「ベストセラー」を生み出し、さらに、それをメソッド化しているのが木暮さんのすごいところだ。

費用は6800円それを安いか高いかと思うかはその人次第だが、私は、このセミナー6800円以上の価値があったと言っても過言ではない。

あまり木暮氏のことは知らなかったが気になる人は下記を読んでみてね。

https://matomabooks.jp/publish/

このセミナーに関しては、普段編集者も知らない出版業界の裏側や、売れる本のポイントや法則などが2時間にぎゅっと詰め込まれていた。

特に、木暮氏は、元慶應卒のエリートサラリーマンであり、リクルートやサイバーエージェント出身ということで「伝えることのプロ」であり、「仕組み化のプロ」である。

その証拠に、朝のニュース番組やキー局で冠番組を持つほどの実力者だ。

これからは、先日、習った内容をアウトプットする観点で備忘録としてまとめようと思う。

まず大前提として、本を出版するノウハウは一般的には全く共有されていない。

なぜかというと編集者がめちゃくちゃ忙しいからだ。聞けば、ほぼ売れた本の分析は行なっていないという。

PDCAでいうAを永遠とやり続けているということだ(笑)

ほとんど無知な私でも、なんとなく出版社の編集者はすごい忙しいイメージがあるが、ことビジネスにおいて、PDCAサイクルを回さないなんて本当に信じられないと思うが、おそらく独特のビジネスモデルが、それをしても成り立つ業界構造を作っているんだなと考察する。これを語り始めると長くなりそうなので割愛。

基本的には、執筆に3ヶ月+編集に2ヶ月の時間を要するが、一番忘れてはいけないのが、執筆の前にそもそも、「企画会議」が行われるということだ。

いわばドラフト会議のような「企画会議」で編集者が各自に収集した本の企画書を提出して、その企画会議を通って初めて「執筆」という段階に行くとのこと。

また、木暮氏はこのようにも述べている。

・原稿をブログに書き留めるのはNG

・企画書を持たずに編集者に会うことはNG

・文章力がなくても本は書ける

・本をamazonで売るのはNG

・電子書籍はもう流行らない

・編集者との人脈は要らない

結構目から鱗の連続であった。

そもそも「売れる本で一番大切なこと」は、

面白い本を書くことだと言っている。

具体的には、『ベネフィット+書く資格』

この両軸が合わさる企画が完成された時

ベストセラーの本は生まれると言っていた。

要素に分けるとこんな感じだ。

・A→Bへと変化がある

・一般的な捉え方や違う方法

・そもそも違う

・今はこうである

そしてその企画書を作成するために必要な質問は以下だ。

1:その本を読むことによってどういうベネフィット(変化)があるか?

2:なぜあなたが書けるのか?

3:出版の目的は何か?

この質問をベースにして企画書を作成することを推奨している。

例えば、A→Bへの変化というのがわかりやすいベネフィットである。

皆さんはタウリン1000mgというCMフレーズを知っているか?

一瞬で脳内で音声再生が繰り返されるが、タウリン1000mgと聞いて

パッと効能をイメージできる人は少ないはずだ。

次に「翼を授ける」これはどうだ?

その飲み物を飲んだ瞬間に翼を授けられたくらい体が軽くなるというイメージが

その一言でパッと思い浮かぶ。

それが木暮氏のいう「ベネフィット」である。

キャッチーでかつわかりやすいベネフィットは一番人の心や購買行動を動かす。

一方で、書く資格だ。

ここで、私にはそんな大それた経験や、資格などないと思われがちだが

人生というのは千差万別だ。

例えば、同じ大学に言っても選択する授業が違うように

同じレストランに言ってもオーダーする一品が違うように

千差万別の切り口や感性を持っている。

就職活動のエントリーシートだって、同じ大学のサークルのリーダーや、バイトリーダーをやっていたって、出てくる経験や学んだ事柄は千差万別なはずだ。その千差万別の切り口や捉え方を企画にするのだ。

木暮氏が売れた本の中で紹介していたのが「どんなに体が固くても開脚できる方法」という本がある。 この本は確か累計200万部売れたらしい。

「念のために聞くが、皆さんは開脚したいと思うのか?」

これこそが、千差万別な捉え方をした結果、面白い企画書が世に認められた証拠であると私は思う。

もう一つわかりやすいのはタニタ食堂だ。

これは、体脂肪計を作っている会社の社員食堂で出されているレシピをまとめたものだが、まさにベネフィットと書く資格がガッチリと合わさったものである。

私は、今回のセミナーに参加して改めて、本を書くというのはプレゼンや商品を販売することに通ずるものだと思った。

日々私たちが仕事をしている中で大切にしていることと同じ法則が出版にもあり、それを仕組み化し、法則を見つけることが重要であると思った。

余談になるが、今回紹介したのは、セミナーの中のごく一部の話である。

興味を持ったらぜひセミナーに参加してほしい。

6800円の価値をみ言い出すのは改めて自分次第だと思ったので

早速企画書を書き始めようと思った。

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