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自分の常識は他人の非常識

あっという間に2日目突入。

GWは遊びの予定を入れすぎて大忙し。

SNSを見てると平成を降り振り返る人続出で

私もゆっくりと振り返りを行いたいと思った。

直近の話題でいうと『わたし、定時で帰ります。』というドラマがすごく好きだ。

今の会社やサラリーマンの現状、多様する価値観、全ての世代に様々な価値観が存在し、その価値観の違いに各世代それぞれのストレスが混在する現代の労働問題をわかりやすくじわじわと表現しているドラマだ。

このドラマを見ていて改めて思うのは、昭和から平成、令和にかけて180度働き方の理想像が変化しているという事だ。

昔保険の仕事を一時期やっていた時に思ったことがある。わたしの場合は、全て紹介で人に会い、人脈を広げて仕事をした結果、保険に加入してもらうような業務内容になっていたのだが、圧倒的に40代のサラリーマンからは紹介が貰えるが20代の子たちからそんなに紹介が出ない。

まあこれは、保険の必要性云々かんぬんの話もあるが、世代間の特徴性が大きく絡んでいると思っている。平成最後の日に、TBSの特番で歴代の金八先生の物語から世代を紐解くという企画があって、すごく納得した。

その中で、紹介されていた最後の内容が、『令和の学生たちに伝えたい言葉』みたいな内容だったのだが、その言葉というのは、

わからないことは、周りの大人に直接聞こう!

という、ごく普通の内容だった。

しかし、この言葉1つとってみても大きく見える印象は変わる。

昭和時代からすると、何言ってるんじゃボケ。そんなこと当たり前だわ!だし

平成時代からすると、仲良い先輩とか同期に聞いてみようだし、きっと令和元年周辺に社会人になる人たちからすると、直接大人に何かを聞くって結構ハードルが高いんじゃないかなって思う。

そうこれが、便利な情報社会のデメリットな訳である。今はスマホ一台で、芸能人のゴシップ検索から受験の対策、アイドルまでできてしまう時代である。

目的地までの地図も、美味しいお店の情報も、映画の予約も、デートコースも、恋愛のテクニックだって、ぜーんぶ調べよう思えば調べることができる時代である。

ある意味、どの世代も働く意欲や、やる気は変わらないと思う。しかし、情報の取り方やコミュニケーションの方法が変わった。

便利なスマホがない時代は、わからないことは先輩に聞くことが当たり前だったし、みんな同じスタートラインからスタート!っていうのが多かったが、いまの学生たちはそうではない。

情報を駆使するものが就職活動を制するというのは昔から言われていることだが、検索サイトから情報を検索する方が容易であること、また情報か多岐に渡っていることで、より、他情報の中から自分の求める解を素早く見つける力が試されている。

誰よりも早く情報をキャッチアップできる人はどんどん成長し、できない人たちは、取り残される。しかし、スマホが相棒となってしまっている人たちは、あえてわからないことを人に聞くことをしない。

なぜならエネルギーがかかるからだ。

嫌われたり、こんなことも知らないの?と思われるかもしれない恐怖や羞恥心、いわゆる変なプライドだ。

ある意味、情報を検索することが容易になった一方で、人とのコミュニケーションをとることへのハードルが上がってしまう。

これが、現代のコミュニケーションにおける歪みなのではないかと感じた。

結果、情報の取り方や常識が違う人たちが集まっても、コミュニケーションに齟齬が起きたり、当たり前を押し付けてくる上司と、働き方改革が浸透していない職場にギャップを感じる新人くんたちは、交わらない。

これもある意味、時代の変化の途中であると思う。

バブル時代に、身を粉にして働きづめて、稼いで派手にお金を使うことが美学の昭和世代と、いくら働いても給料は変わらず、デフレで消費行動を抑制、コスパを求め続ける若者たちは、そもそも文化が違いすぎる。異国といってもいいのかもしれない。

なので、そんな人たちに理解を示し歩み寄るような働きかけができるよう、狭間の世代のわたし達が社会を良くしていく必要があるなと思った。

転職者の9割が人間関係でやめるというのは、6回転職してきたわたしにはあまり実感がないが(笑)

それくらい、価値観の違う人たちが共存する労働環境には、わたし達が思うより何十倍いや何百倍のストレスが隠れているのかもしれない。

新卒の時に、一番最初の配属面談で、

社長に、『優秀な人材とはどういう人材だと思う?』と質問された時に、『周りに対して平等に接することができる人』という言葉を口にした。

すごく無愛想な顔をされて、ドキッとした思い出がある。

結果、わたしが一番最初に配属されたのは、志望していた部署ではなく、新卒史上初の子会社への出向だった。

その時の所属発表には衝撃と絶望感を感じた。結果的には、ほんとに子会社出向で良かったと思うが、自分の中でも上手く言語化できず苦い思い出となっていたが、いますごく確信がもてている。

こと、大きい組織で働く場合においては、一人でできることには限りがある。いかに自分自身の能力や信頼を高めながら、多くの人たちを気持ちよく動かすことができるか、効率的な仕組み化をすることができるか、それはすべて自分への振る舞い、周りへの配慮、毎日の小さな挨拶や心遣いから生まれると思う。

サラリーマンから成り上がりの社長にはわからなかったが、29歳となったいま、超尊敬しているSHOWROOMの社長である、前田さんも同じような持論を唱えている。

いつかはフリーになりたいけど、やっぱり組織で働くことが好きなので、少しでも周りの人たちが楽しく働けるような存在に自分がなれたら嬉しいなと改めて思った、令和の2日目の朝だ。

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