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Cosmic Designのプロトタイピングツール <AdobeXDに期待すること>

Atomic Design領域の製品プロトタイピングは、操作体験ができて、アセット書き出しで開発につながるなど、ツールが充実してきており、理想に近づきつつあります。

それに対して、製品やサービスの組み合わせによって作られるCosmic Design領域のシステムデザインでは、体験できるプロトタイプを簡単に作ることがまだできません。そのようなツールが無いからです。

現在は、パワーポイントで構成図を描いて、ワードでシステム構想を記述した後で、開発して接続してみるまで実際に体験することができません。

複数製品の組み合わせ、人と製品による共同作業、人と人が作るコミュニティ、コミュニティ同士の連携、システムの相互接続など、何重構造にも階層化してつながった世界を、構想し、モデリングして、関係性の定義に従って、実際に動作するサーバーサイドやスマホアプリのワイヤーフレームを書き出してくれるようなものをイメージしています。

Cosmic Designのワイヤーフレームに対して、それぞれの製品のAtomic Designを作り込むこともできるようになっています。もちろん製品を作った後で、周辺システムを広げていくこともできます。

このように書いていくと複雑に感じますが、具体的には現在のAdobeXDでの画面レイアウトとコントロールの構造関係が多段階にしていくことで実現できると考えています。

これまでPhotoshopやIllustratorのようなグラフィックソフトでは、レイヤーとグループの階層を作っていましたが、AdobeXDでは先にAtomic Designの構造管理が実装されました。これはAdobeXDが物事の関係性構造をモデリングするためのツールを目指している証拠です。

近い将来、スマホとスマートウォッチのアプリ連携プロトタイプあたりから作れるようになってくれると嬉しいです。


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