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オリンピックの撮影はもう始まっている <テストイベントを活用しよう>

各社のフラッグシップカメラがオリンピックの年に向けて開発されていることは以前の記事に書かせてもらいましたが、カメラユーザーである私たちも新製品情報にソワソワし、ついつい新しい機材を購入し準備を整えてしまいます。

7/21に自転車競技(ロード)の「テストイベント」が開催されました。

テストイベントは、主に主催者のスタッフやボランティア、警備の警察などが本番で十分な対応ができるように予行練習をすると共に、観客の気分も本番に向けて盛り上げていくために開催されるものです。

各競技のテストイベント一覧はこちらのサイトで確認できる

オリンピックを撮影する

オリンピックでの写真撮影は、撮影そのものは禁止されていませんので、周りのお客さんに迷惑を掛けないなど基本的なマナーを守って撮影することができます。

ただしSNSにアップすることができないという制約が付いており、写真の利用方法についてはかなり強い規制があるようです。

第33条(撮影)にさまざまな条件が記載されている

ただし、この契約はオリンピックのチケット購入と結びついているため、今回のロードレースのように、公道を使った競技で無料で見られる(チケット購入が不要)な場合にはどうなるのかは良く分かりません。

撮影計画と練習

テストイベントは、本番で良い写真を撮りたいと考えている人にとっては、大変ありがたい練習の機会です。

そうです。既にオリンピックの撮影は始まっているのです!

実際の大会と同じ会場で同じように運営されるため、競技内容の理解だけでなく、空間の把握ができ、必要な機材や設定を再考することができます。

主に決めておきたいことは、撮影場所と選手までの距離、そして明るさと選手の動き(スピード)です。これによって必要なレンズの画角を考えることができるようになり、ISO感度をどこまで上げて動きをどのように表現するのかなど、大まかな設定を考えることができます。

また競技によっては、フォーカスがきちんと合わせられるかなど、カメラシステムそのものが自分の期待した通りに動いてくれるかも重要なポイントになります。

自転車ロードレースの撮影ポイント

テストイベントでは、自宅からの交通アクセスが良いということで、スタート地点に比較的近い多摩センターで撮影を試みました。

結論から言うと、集団が十分にバラけておらず、チームの隊列も見られなかったため、先頭集団と第二集団の2つが目の前をあっと言う間に通り過ぎて終わってしまいました。

3時間前から現地に入り場所探しをして、2時間前から撮影ポイントで待機していましたが、あまりにも一瞬過ぎて、撮影の練習にはほとんどなりませんでした。

来年のオリンピック本番では、7/25(男子)7/26(女子)のレースが予定されており、もし撮影に行くのであれば、もっと距離が進んだ山中湖周辺まで足を延ばすのばベストな撮影場所だと学習することができました。

レンズの画角と撮影距離、フォーカスの能力は想定通りでした。

コーナーのところで撮影したため自転車のスピードはそれほど高くなく、ISO800で1/4000 F4.0で撮影できました。スピードが高い場合にはISO1600まで感度を上げれば大丈夫そうです。

他の協議のテストイベントにも参加してみて、最終的にどの競技を撮影しにいくか決めたいと思います。

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