見出し画像

丸の内・日本橋・秋葉原・上野、江戸の旅

今朝は昨夜の冷たい風が嘘のように暖かな小春日和でしたが、夕方にはまた冷たい風が強く吹き冷え込みました。

休日ということで普段はやらないことをしてみようと、江戸の町をゆっくりと歩いて散策することにしました。

近年、新たな発見が相次ぎ、江戸の暮らしや町の仕掛けが再注目されているようです。現代の街を歩いて何百年も前のことを想うとはなんと贅沢なことでしょうか。
ただ実際には少し古いものでも実際に作られたのは、昭和、大正、明治のものがほとんどです。それを作った人たちが感じていた、江戸や江戸の職人の残像を探してみようと思います。

私が思う「江戸」は、家康が始めた機能的な都市であり、質実剛健の中に「上質な美」を作り出す職人の心意気です。

木の橋は石の橋へと架け替えられましたが、それは江戸(旧幕府)を否定する心からではなく、職人が江戸を東京に生まれ変わらせるために、時代を超えて江戸を造った人たちに対するリスペクトとして腕を振るってきた証だと私は考えています。

こんな風に東京の街を見るようになったきっかけは「家康、江戸を建てる」を読んだ(私はAudibleで聞きました)ことが大きな切っ掛けでした。


2014年夏に、「玉川上水をめぐる」と題してライブマガジンを実験的にやってみました。多摩川上流の羽村から出発し、暗渠になってしまう高井戸のあたりまで写真を撮りながらnoteに記事を書いていきました。

前回は江戸の「水道」の歴史を巡る旅でしたが、今回は秀吉の大阪経済から家康の江戸経済に変えた「貨幣」の歴史、そして江戸幕府が終わった象徴としての上野の山を巡る旅にしようと思います。

それでは、さっそく出発していきましょう。


出発・東京駅丸の内

丸の内北口から出たので、人通りはあまり多くはありませんでした。それに対して新幹線側は年末ということで大変な人混みだったようです。
2012年に戦災で失われていた南北のドームを復活させた(写真は北側ドーム)

鉄道の高架をささえる「鉄」にもいろいろな表情があって面白い。鉄というものが国の豊かさの象徴だった時代に愛情を込めて作られたものなのだろう。

貨幣の町から商業の街へ・日本橋

日本銀行本店を火事から守る「防火水道」です。三越との交差点に設置されとても重要なものだったのだろう。

COREDO室町の外観は江戸とモダンが融合した大人びた雰囲気。今回の旅のテーマである「引き継がれる江戸の残像」にはぴったしの場所。

電気と鉄道とオタクの聖地・秋葉原

電子部品の店は休みのところが多かったにもかかわらずこの人混み。いかに多様な人たちがこの町を構成しているか分かります。東京駅と上野駅の中間というだけでなく、多くの文化が交わる場所でもあるのです。

秋葉原周辺は鉄道の線路が集中している場所でもあり、さまざまな高架下の表情を見つけることができます

一年で一番盛り上がる日・御徒町

これだけの人混みだけど、実際に買い物している人はどのくらいいるのだろうか?通り抜けるだけでも年末を楽しめます。

本日の終着点・上野

アメ横の雑踏を抜けて、不忍池を回って、弁天堂にいって、寛永寺の「月の松」を眺めて、上野見物の定番コース。

上野の山の上には、お約束の西郷さん。今は上野のアイドル「パンダ」をじっと見ています。

上野動物園は休園日でしたが、フェルメール展は外に待ち列ができるほどの人気。ちょうど看板に素敵な西日が差していました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?