デジカメUIアーキテクチャ: 体系的に読んでもらうためのまとめ

ツイートから長文へ、そして連載へと進むにつれてコンテキストが充実し、より深く理解してもらえる一方で、全体を読み通して理解している相手が減っていくことにもなる。
これをグロースにつなげるためには、全体の流れを俯瞰してみることが有効である。この記事では過去記事を体系的に並べなおし解説をつけてみた。

”フクザツ”な存在としてのカメラ

PanasonicのLUMIX DC-G9の購入をきっかけに、デジタルカメラのユーザーインターフェイスの「過去・現在・未来」を紐解きながら、G9の機能とUIを分析し、そこに潜んでいるUXシナリオを熱く語ってきた。

カメラと人間との関係は、「写真」という情報と「撮影」という行為を生み出すことで大変フクザツなものになる。
さらにデジタル化という過程を経て、そのフクザツさはさらに広がり「なぜ人は写真を撮るのか」という問いがより深くなってきている。

多面的・階層的にデジカメUIを理解することは、特別な意識を持たなければ難しく、ユーザーは自分を中心に考えることが普通であるし、開発者であっても特定の機種や機能を中心になってしまう傾向にある。
このマガジンではあえて、高い視座から俯瞰して、デジカメUIアーキテクチャを語ってしまおうという試みである。

なお各記事は、投稿時よりも分かりやすく加筆・修正をしているので、一度お読みいただいた方も改めてご確認いただければ幸である。

koyoko

■デジタルカメラの本質を理解する。フィルム時代から何がそんなに変わったのか?
「デジカメUI: 回れ!  撮影・再生サイクル」

■カメラの役割、人間の役割を理解する。そしてAIの導入によってこれらが融合する。
「デジカメUI: インテリジェントか、クリエイティブか」

■フォーカス機能を通して新しいデジカメの方向性を考える。カメラは敵ではないパートナーだ。
「デジカメUI: 狭めるフォーカス、広げるフォーカス」

■撮る・見るだけではないカメラの楽しみと人との関係。写真の撮り方、カメラの使い方をデザインする。
「デジカメUI: カスタムしよう」

■デジカメ周辺の大きなUIフレームワークを理解する。バックエンドとの連携で勝利を手に入れる。
「デジカメUI: スマホ連携とUX拡大」

■デジカメ自身のUIフレームワークを理解する。この小さなボディに秘められた可能性。
「デジカメUI: UIアーキテクチャは複雑”快喜”」

■カメラはユーザーに何をやらせようとしているのか。「ワタシの写真」の秘密
→「「デジカメUI: 忠実記録と演出表現」

■演出表現のUIを考える。使いこなしている人とそうでない人の差が開いている?
「デジカメUI: 画調コントロールのすすめ」

■全部撮り、外部連携などの具体的な姿をイメージする。この予言が当たったら買う(キリ)
「LUMIX DC-G9 MarkII: 2020年1月発売予定!?」

色々な言葉や概念を使いながら、機能やUIの構造を作っていることが伝わっただろうか。

カメラビジネスは、ブランドやレンズシステムを継続して使ってもらうことで成立している。そのため一度作ったUIアーキテクチャは長期的に利用されることになる。

このことによってユーザーは使い慣れたUIを使い続けられるようになるが、将来性を考えずに作ってしまうとアーキテクチャが足枷となり新しいことができなくなる危険性もある
一つの製品や世代に関係ないように思える内容であっても、しっかりとビジョンを持ちアーキテクチャに反映する意味は大きいのはこのためである。

このマガジンを読んでいただくことで、カメラメーカーの思考※を感じ取ってもらえれば大変ありがたい。

(※特定のメーカーの考えではありません。私が20年の間各社の視点に立って感じていた考えです)

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