通勤写真 II
朝夕の日が少しづつ長くなり寒さも和らいできましたので、しばらく遠ざかっていた「通勤写真」を再開してみました。
通勤写真とは、以前いちど記事を書きましたが、会社や学校の行き帰りに写真を撮ることです。私は特に「作品」を撮ることを意識しています。
ただそれだけの事ですが、思った以上にメリットがたくさんあります。
①空間から被写体やフレーミングを見つけ出して表現する訓練になる
②毎日同じ場所を通るので、失敗しても何度でも表現にチャレンジできる
(失敗できるので、思い切った表現のチャレンジができる)
③毎日の小さな変化に気づけるようになる(季節を感じる)
このように、写真を楽しみながら、写真に対する経験を短期間に積んでいくことができます。
なによりも重要なことは、家族の中で同じ会社(学校)に通っている人がいない限り、その通勤経路に対して一番のエキスパートは自分だということです。
階段のどこからどんな風景が見えるのか、太陽はどこから登ってくるのか、どこで新しい工事が始まったのか、あの窓ガラスに夕陽が反射するのは何時ごろなのか。そういったことの一つ一つが作品を撮るためのベースになってきます。
ただ、それを知っているだけでは駄目です。一度写真を撮ってみて写真を通して見てみないとどのように作品にしていけるのか理解することはできません。
プロのカメラマンは、本番撮影前にロケハンと言って下見や予行練習をおこなったり、何日か同じ場所にいたり、何度も通ったりして「狙った作品」をものにしているのです。
通勤経路の写真であれば、プロカメラマンのようにじっくりと自分だけの視点を見つけ、自分だけの表現を見つけ出すことも夢ではないのです。
ちょっと熱くなりすぎましたが、休日しか撮影しないという人も、荷物は増えてしまいますが最近流行のバックパックに変えて、手にはカメラを持って通勤してみてはいかがでしょうか。
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気が向いた時だけやっても良いのですが、本当のメリットは継続していくことにありますので、私の経験からいくつかお勧めのカメラやレンズ、撮影方法を簡単にまとめておきます。
こんな機材がオススメ
まずカメラですが、通勤中の撮影ならスマホやコンパクトカメラが最適では? と思うかもしれませんが、目的はあくまでも「作品としての写真を撮る」ことにあるので、機種は「作画」する気分を盛り上げてくれることが重要です。
とは言っても、通勤の荷物もありますので、持ち歩きが苦にならない小型のミラーレスが最適です。
私は、少し前のOLYMPUS E-M5IIを使っていますが、最近であればこんな機種が候補にあがると思います。
何を撮るか どんなレンズが適しているか
通勤中にドラマチックなことなど滅多におきませんので、自分から平凡な日常を演出していく気合が必要です。
つまり「パシャ」と撮っただけでは、本当に(自分にとって)つまらない写真しか取れません。そんな写真ばかりを撮っていると必ず飽きてしまいます。
例えば広角レンズで街のスナップを撮るというのはちょっと難易度が高く、毎日同じような風景が写り込んできてネタ切れになりやすくなります。
そこで私は「中望遠のマクロレンズ」を使っています。
画角を狭くすることで、背景をある程度整理して、空間を切り取っていくところがポイントです。
またマクロ域が撮影できれば、より日常風景から距離を置いた写真にしやすく、植物などへの小さな気づきをそのまま撮影することができます。
同じような使い方ができて、より小型のレンズを選ぶこともできます。
Xシリーズ用では、少し贅沢なものもあります。欲しい。
一つのレンズに飽きれば、違うレンズを使うことができるのがレンズ交換式のメリットですので、通勤写真の定点撮影的なメリットを生かして、いろいろな表現を試してみるのも良いと思います。
3月8日(金)の通勤写真
3月8日の朝と夕方に撮影した写真をざっと貼っていきます。
気に入らないところが沢山ありますので、来週の通勤で再チャレンジするつもりです。
右下の朝日の反射でアンダーになってしまった。重機のオレンジと白、背景のグリーンをもう少しだしたかった・・・
朝早く出ると、人通りが少なくストーリー性のある写真なんかも撮れたりします
道端の気になった「色を拾っていく」のが通勤写真の定番です
「季節もの」も一応撮っておく
休日は日中に撮ることが多くなりますが、通勤写真では朝夕の時間帯になるため太陽の位置が低いのが大きな特徴になります
この日は太陽が沈んだ後にハローが出ていました。空気中の花粉という噂がありますが、ちょっと珍しかったのでパシャリ
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