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においの神秘を体感!嗅覚エンターテイメント「においの森」来場レポート

3月9日より大阪心斎橋PARCOで開催されている嗅覚エンターテイメント「においの森」の展示を観に行ってきました!

「においの森」では「シュールストレミング」「臭豆腐」といった激臭や、誰しもが気になる「フェロモン」など、一風変わったにおいが数多く展示されています。さらに、スーパーミステリー・マガジン「ムー」とのコラボで宇宙人ツチノコ、天狗など、未知の生物たちのにおいを体感することもできるのです。

さまざまな発見と学びがあり、においの奥深さを味わうことができる「においの森」の来場レポートをまとめてみました!



「においの森」には何があるの?

においの展示という一風変わったイベント「においの森」は、実在するにおいから架空のにおいまで、会期中のべ100種類のにおいを集めた展示です。「においの森」の個人的おすすめポイントを3つに分けてご紹介します。

(1)「におい」の神秘に感動! 未知の嗅覚体験ができる

冒頭に挙げた「シュールストレミング」「フェロモン」など一風変わったにおいのほかにも、世界中の花々のにおいを集めた部屋や古くから親しまれてきた芳香をまとめた部屋など、いい香りにもたくさん出会えます。

個人的にもっとも面白かったのは「バランスを崩した」花のにおいです。「同じ花の香りがなんでこんなにちがうの!?」と、まさに未知の体験でした。後ほど、来場レポートでくわしくご紹介します!

(2)どっちに進む!? ゲーム感覚で楽しめる展示

「においの森」の展示は、ただにおいが並んでいるだけではなく、さまざまな仕掛けが用意されています。分かれ道が存在したり、クイズの正誤によってルートが変わったり、ゲーム感覚で展示を巡ることができるのです。

選ぶルート次第では、すべてのにおいを体験できない可能性もあるのだとか。すべての部屋にたどり着けるかどうか、チャレンジしてみるのも「においの森」の楽しみ方のひとつです。

(3)物販の香りグッズはラインナップ豊富でかわいい!

「においの森」には、展示の最後に物販コーナーがありました。ポップかわいいオリジナルグッズをはじめ、おもしろ&かわいい香りグッズが勢揃いしています。

来場者限定のショップですので、グッズをゲットするために来場するのもありですね。後ほど、来場レポートの最後に私のイチオシ購入品を紹介したいと思います!



イベント情報

  日時:2024年3月9日(土)~5月12日(日)  10:00〜20:00
  場所:心斎橋PARCO 14F PARCO GALLERY
  料金:当日券 1,000円(税込) /前売券 900円(税込)
     (※前売り券はセブンイレブンで購入可能)

  *公式HP:https://nioino-mori.com/
  *公式X:@nioi_mori2024
  *公式Instagram:@nioi_mori2024



世界中のにおいに出会える! 「においの森」イベントレポート

「においの森」の展示はすべて撮影OKでしたので、会場内の様子を詳細レポートしていきます! 私がもっとも衝撃を受けたにおいや、全におい制覇までの道のりについて、最後には物販情報についても紹介しています。イベントが気になっていた方は、ぜひ参考にしてみてください。

(1)「金木犀」が汗くさい……!? バランスを崩した花のにおい

香水、シャンプー、柔軟剤など、私たちが普段「いい香り」として好む花々のにおい。金木犀などは、街でそのにおいを嗅ぐと気分が良くなる方も多いのではないでしょうか。

「においの森」の一つ目の部屋は、そんな花々の香りを集めた部屋でした。

お花を模した可愛らしい展示台。私は「プルメリア」や「シクラメン」の香りが好みでした。

慣れ親しんだフローラルの芳香を、あらためてじっくり味わうことができます。いい香りに癒されたところで続く二つ目の部屋は、何やら怪しい雰囲気です。

「においの反転」の部屋。一面パープルの怪しげな雰囲気。

ここは、「においの反転」の部屋。なんと一つ目の部屋とまったく同じラインナップの花々が展示されているのですが、どうも様子がおかしいのです。

「バランスを崩す」ってどういうこと……!?

部屋の案内書には、「花々のにおいのバランスを崩すと、いったいどんなにおいになるんだろう??」との説明があります。不思議に思いながら嗅いでみた、バランスを崩した「沈丁花」のにおいはというと、

「……かびっぽい……!?」

ついさっき嗅いだ高貴な香りの「沈丁花」とは思えない、ツンとする不快なにおいがするのです。ほかも次々に嗅いでいくのですが、「ジャスムン」はネイルポリッシュのにおい、「ライラック」は腐った魚のにおい、「躑躅」は塗料っぽいシンナー臭……いい香りだったはずの花々が、どれもこれもまったくちがう強烈なにおいに変わってしまっていました。

説明文はまったく同じ。しかし、こちらはなぜか「爽やかなフローラル」の香りがしないのです。

個人的にもっとも衝撃的だったのは「金木犀」の香りです。恐るおそる嗅いでみると、

「汗……くさい……!!」

誰しもが感じたことのある、夏場の夕方にふと感じるあの刺激臭です。これがあの爽やかな甘い香りの「金木犀」なのかと、かなり驚きました。

「バランスを崩す」とはどういうことなのか気になって、帰宅後にあらためて調べてみました。「においの森」公式からの解説は見つかりませんでしたが、おそらく香りの成分構成はそのままに、成分ごとの比率を変えたということのようです。

香水にはオナラの成分が含まれている、という話は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。においとは非常に繊細なバランスで成り立っていて、たとえば酪酸という成分は、濃すぎると靴下の汗のにおいがしますが、薄めると果実の香りになるのだといいます。(※1)

同じ成分構成でも、「バランスを崩す」だけで芳香が悪臭にもなるのは驚きです。普段は感じることのないにおいの奥深さ、その神秘を感じられた体験でした!

(※1) レタスクラブ「【クイズ】香水にはオナラの成分が含まれているって本当? 頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学(41)」2019年3月19日発行


(2)まるで迷路!? 会場を巡りまくって全においを制覇!

「においの森」の面白いところは、ただにおいが並んで展示されているだけではない点です。展示内のところどころに分かれ道が存在し、選ぶ道によって嗅げるにおいがちがってきます。

たとえば一つの目の部屋には早速、並んだ二色の扉が立ちはだかります。

「どちらに行くにも自由。好きな扉を選んで進もう。」という案内書があります。

どちらかに進むと……思わず「ふふっ」と笑ってしまう仕掛けがあります。さらにしばらく進んでいくと、”クサ”探しクイズなるものが出題されます。

この看板の前に”クサ”探しクイズがありました。まったく難しくない……はずです!

「5個」と「6個」の2択は天国か地獄かの分かれ道……というと大袈裟ですが、まったく正反対のにおいを嗅ぐことになります。

そして、終盤に待ち受けているのは「もう無理!」の赤いカーテンと、「まだいける!」の青いカーテンでした。

この時点で鼻はかなり疲れていましたが、興味本位で「まだいける!」へ突き進みました。

「まだいける!」を選ぶと、一体なにが待っているんでしょうか。楽しみなような恐ろしいような……。その真相は、実際に来場して確かめてみてください。

どちらのルートを選ぶかで、出会えるにおいがちがってきます。私の場合、辛抱強くにおいを嗅ぎ続けた結果、晴れてすべてのにおいに出会うことができました! ただし、あまりにも真剣に嗅ぎすぎて展示を出てからちょっと頭がぼんやりしてしまったので(笑)、皆さん、くれぐれも体調にあわせて無理なく楽しんでくださいね。


(3)「においの森」で出会った、新しいアロマキャンドル

展示を見終えて、ようやく来場者限定の物販コーナーへ。イベントのオリジナルグッズは、Tシャツ・キーホルダー・ステッカー・クリアファイルというラインナップでした。

「鼻紙様Tシャツ」と「シュールストレミングTシャツ」がずらり

これらのイベントビジュアルは、イラストレーター・五月女ケイ子さんの描き下ろしイラストです。個人的には、シュールストレミングのオリジナルステッカーが可愛らしくてツボでした。

オリジナルグッズ以外にも、香りもののアイテムが多数並んでいます。刺激的なにおいを嗅ぎ続けていたので、お香、入浴剤、ハンドクリームなどの優しい香りがいつにも増してありがたく感じられました。

「ポケットお香」や「宇宙の香り」など、気になるアイテムがたくさん

なかでも、特に惹かれたのは「Rotch」というアロマキャンドル。マッチとロウソクを掛けあわせでできた新しいキャンドルだそうで、マッチのように擦って火をつけ、そのままキャンドルの香りを楽しめるというものです。

購入したカモミールの香りの「Rotch」。箱を開けた瞬間に爽やかな甘い香りが広がります。

ローズ、ラベンダー、オレンジなどいろんな香りが並んでいたのですが、私はカモミールを購入してみました。ミスト系ではよく見かけるけれど、キャンドルのカモミールの香りはちょっと珍しい気がします。コンパクトなパッケージで、とってもかわいらしいです。

いざ点火しようと擦ってみたのですが、不器用だからか何度擦ってもうまく火をつけることができず、今回は残念ですが普通にマッチで火をつけました。小さなキャンドルなので、一本が燃え尽きるのにかかる時間は20〜30分ほど。小休憩にちょうどよいサイズ感でした。

火がついているあいだ、ほのかにカモミールの爽やかな香りが漂っていました

クセの強いにおいを嗅ぎまくった一日でしたが、「Rotch」の優しい香りに癒されました。「においの森」に来場した方はきっと鼻が疲れていると思いますので、帰り際、物販コーナーで癒しの香りグッズを購入してみてはいかがでしょうか。


心斎橋で、未知のにおいを体感してみませんか?

展示されたにおいのすべてを取り上げることはできませんでしたが、「崩した花々のにおい」のほかにも、日常生活では滅多にお目にかかれない「シュールストレミング」「臭豆腐」「フェロモン」、さらには雑誌『ムー』監修の「レプティリアン(宇宙人)」「ツチノコ」「天狗」のにおいなど、多種多様なにおいを体験することができました。個人的に「チュパカブラ」という怪物は、ちょっといいにおいがしました。(笑)

また、香水に使われるような芳香が展示されている部屋もあり、自分のにおいの好みを知ることもできます。私の場合、「安息香」や「乳香」といった男性が好むといわれる香りがかなり好みで「もしかして嗅覚は男性寄りなのかも?」という発見がありました!

嗅覚エンターテイメント「においの森」は、大阪心斎橋PARCOにてGW明けの5月12日(日)まで開催中です。ここでしか味わえない面白い体験がたくさんできますので、においフェチの方、一風変わった展示に興味がある方、においの神秘を感じてみたい方は、ぜひ足を運んでみてください。


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