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「こんなとコロニー」の定義#0

「バックパッカーって、自由気ままな探検家くらいにしか思ってなかったけど、他の人が行かないような場所に行くだけでなく、その魅力を効果的に発信することができれば、新たな価値を生み出せるのではないか」

(タイ・バンコクのタリンチャン水上マーケットにて)

学生時代にタイ、ベトナム、シンガポールへバックパック(お金を払い生活の質をある程度担保していたため、本当のそれとは程遠いが)をしてから、上記の疑問を持ち始めた。実際にブロガーやインスタグラマーとして自身の旅行記を発信している人は数多く、App storeで数百円払い、アプリをインストールして、気持ち悪いくらいリアルな上空から撮った立体画像を見れば、世界中どこでも旅行をしている気分にもなれる。コト体験の需要が高まり続けている現代において、旅の記録やイメージを提供し、それを擬似的に体験できることの価値は計り知れない。

(H.I.Sによるタビジョのインスタグラマー
https://smp.his-j.com/common_sp/girls_trip/tabi_jyo/index.html)

そんなことを、私は今福井県に住みながら考えている。福井県は、いわゆる「地方」の一角を担い、少子高齢化に伴う人口減少の一途を辿る「ど田舎」だ。同時に、都会での生活を経験している人は、「何もない所」だと思うかもしれない。最近個人的に、「何もない」とは、流行や娯楽、そして夢が見つからないことと同義だと思っている。密かに生活幸福度が全国1位だったり、待機児童がゼロだったりと生活する上での魅力は多いのだが、確かに県民はキラキラしたものとは程遠く、ほそぼそと暮らしている印象を受ける。加えて、国の推計で2045年には74%の市区町村の人口が2割以上減るとも言われており、福井県も同じように、特に県内の郊外ではインフラの維持すら難しくなるだろう。

しかし、バックパックが好きな私にとって、福井県のような過疎地域にこそ、正しく発見されていないだけで、誰もまだ見ぬ魅力が隠されているように思う。元々、タイやベトナムといった東南アジア地域も、交通や生活におけるインフラすらままならない発展途上国だったが、自国のビジネスを広げるために先進国が開拓し、インターネットの普及に伴い、ある程度その存在が認知されるようになると、野心ある人々が訪れ滞在するようになった。そして、今や立派な経済圏を築き上げ、世界の先進国における各分野のビジネスの根底を支えてるという現在に至る。

(ベトナム・ホーチミンのベンタイン市場にて。現地民と外国人観光客で賑わう。)

福井県にも東尋坊や水晶浜などの有名所以外に、認知されていないだけで魅力を持つスポットは数多くある。最初から「どうせ何もない」と突き放すのは食わず嫌いと同じである、と思い立ち、どうせなら皆が知らない場所を私が自ら開拓した後シェアして、そこに新たな価値をつけてやろう、そして「こんなところに、こんなものが!行ってみたい!」と誰もが羨むような魅力を集めたコロニー(植民地)をSNS上に作ってしまおう、と決意した。そこで名付けられたのが、この「こんなとコロニー」である。ここに来れば、福井県の隠された魅力を余すことなく知って訪問する動機が生まれる、そんな場所を目指していきたい。いずれはコロニーの更なる発展を目指し、クラウドファウンディングを募れるくらいにまで、福井の現状を添えながら発信を続けていく。

早速ではあるが、次回は福井県民でも知らない魅力第1号を発信する。それでは、以後お楽しみくださいませ。

#福井 #バックパック #バンコク #ホーチミン




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