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同じ方向にむかって歩む

今日は実家のお寺の、隣のお寺の仏前結婚式・披露宴だった。新郎新婦ともに、お寺の方なので、良くも悪くもお寺らしい結婚式・披露宴だった。

最近、結婚式や披露宴に出席するなかで、よく思うことがある。お寺の披露宴は独特だな、と。とにかく、お寺の結婚式は、乾杯までの、お偉いさんたちのスピーチが長い。今日も乾杯までに4人のスピーチがあった。一人ひとりの時間は短ったので嫌気はなかったが、以前に出席したことのある披露宴では乾杯までに1時間かかった。まぁ、お寺の披露宴ではそんなに珍しくない…。

時間が長いこと、それよりも、僕がお寺らしいなと思うのは、そのスピーチの内容。もちろん、新郎新婦をお祝いするわけだけど、「結婚おめでとう、これからの人生幸せな日々をお過ごしください!」では終わらない。今日もそうだったけど、「結婚したことを後悔することもあるでしょう」とか「なんでこんなに思い通りにいかないなんだと逃げ出しくなってしまうこともあるでしょう」とか「夫とはこうあるべきだとか、妻とはこうあるべきだという先入観が無自覚にも必ずある」とか「僕らは自分のことを完全な人間だと思いこんでいるが、自分の顔さえ見えなし、どう考えても不完全な人間。鏡でみている自分の姿なんて虚像に過ぎない。不完全な人間だからこそ、お互いに求めあってしまう。だけど、求めあってしまうと、多くの場合が喧嘩の種になる」とか、結婚式のスピーチでお説教っぽいことが言わ続ける。職業病だな。それをきくなかで。改めて結婚生活を振りかえり、自分の言動を恥じたり、妻に感謝したりする。

今日のスピーチで一番印象的だったこと。

私たちは向き合ってしまうと、相手の悪いことを探したり、自分とは違うところが気になってしまう。向き合うよりも、同じ方向を眺めながら横並びにいることが大切だと思うのです。仏教徒である私たちは、夫婦お互いに仏さまの方向を向きながら、仏さまの教えを聞き受けながら、一日一日の生活を大切に歩んでいってください。とはいえ、偉そうに言ってる私も妻と喧嘩の日々です。上手くできることばかりじゃない、それでも自らの言動を振りかえり反省しながら日々を過ごすことが大切にしたいなと、改めてお二人の姿を見ながら自分に言い聞かせているところです。

お天気にも恵まれ、気持ちの良い気候のなか、あたたかな結婚式だった。しんちゃん、おめでとう!

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