手をつなぐ

1歳半の娘がいる。なかなか寝ない。寝室にいっても、1時間ぐらいは、絵本読んだり、うろうろと動き回る。僕は帰りがだいたい遅いので、妻が寝かしつける。

今日は珍しく家に居て部屋でメールを返していると、寝室に行ったはずの娘がきて、僕の手を揺らす。一緒に寝室に行くぞ、と。お誘いをいただいたので、喜んで寝室に行く。妻が横になっている。妻と遊んでいる様子を横で見ていると、また娘が僕の手を揺らす。片手では僕の手を握って、もう片手は妻の手を握る。寝室で、妻と娘と3人で手をつなぐ。なんと、あたたかな光景なことか。

そのあと、何を思ったのか、娘は妻と僕が手を握るよう催促し、夫婦で手をつなぐ様子を見て、ニコニコしてる。娘の行動に驚くとともに、ニコニコ笑う夫婦。些細なことで言い合うことが多く、そんな夫婦の姿を知ってのことか。なんと、よくできた娘なことか。

仲良りの行為として(娘が本当にそう思ってしたことなのかは定かじゃないけど)、手をつなぐことを催促する娘のセンスの良さに驚愕する。誰が教えたわけでもないのに、なんでこんなことができるんだろう。恐らく、娘自身が誰かと手をつなぐことによって、あたたかな気持ちになったり、落ち着いたり、安心したり、ぬくもりを感じたりしているからだろう。だからこそ、「母ちゃん、父ちゃん、イライラ喧嘩してないと手をつないじょき」との娘からの無言のご催促だったんだろうな。

娘へ、気を使わせて、ゴメン。あたたかな優しさを、ありがとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?