春よこい

今日は久しぶりに、少しだけ由布院の無量塔にいった。目的はお土産。妻と母は買い物にいって、車で爆睡する子どもと、車内で買い物まち。

暑いぐらいの穏やかな気候の中で、少しひんやりした風が車内に入ってくる。めっちゃ心地の良い、心休まるひととき。子どもの鼻息を聞きながら、多幸感あふれる。

にしても、この心地よさは何だろう。川のせせらぎ、小鳥のさえずり、穏やかな気候、ひんやりとする風。あっ、そうか春がきた。

広告やメディアで騒がれる春といえば、卒業・入学、就職などの新生活。桜の開花情報に、花見の様子。どれもが春の風物詩になんだろうけど、こんなつくられた春の文化はどうせここ最近のことだろう。

昔から春の知らせを心待するのは、この心地の良い気候なんじゃなかろうか。新生活!桜が咲いた!花見、どんちゃん騒ぎ!ではなくて、この心地良さを待っていたのだろう。

めっちゃ偏った意見かもしれないけれど、この心地良さは、都会のビジネスマンでは感じにくい。川のせせらぎや鳥のさえずりなんてないし、少しひんやりとした風を感じることもなくオフィスで仕事してる。いや、都会に限った話ではなく、働く多くの人が感じられない。僕も普段はそうだ。

由布院などの自然豊かな場所に文化人が集ったのも、この心地良さのなかでこそ、生まれるアイディアや思考があるんじゃないかな。春こそ、人の喧騒から離れた静かな場所で、思いっきり、じっくりと自分と対話する時間が欲しいなと思った、車内での出来事。

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