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僕のセクシュアリティからセクシュアリティについて考察してみた

今回は、僕のセクシュアリティからセクシュアリティの考察をしてみたいと思います。

何故、自分自身のセクシュアリティについて話そうと思ったかと言うと、それは、僕のセクシュアリティがLGBTQ+の中でもわりといろんなセクシュアリティが絡み合っているセクシュアリティであり、それを理解してもらうためには必要だと感じたからです。

僕のセクシュアリティ何なのか?

僕のセクシュアリティは、

ノンバイナリー・マセクシュア・マロマンティック・リスセクシュアル・クォイロマンティック

です。

セクシュアリティに気付いたのは、セクシュアリティ診断をしたことがキッカケでもあります。ですが、それ以前に関西・・・京都に引っ越しをして自分自身を見つめ直したことがキッカケであったりもします。

セクシュアリティを認識したキッカケということで、下記リンクの記事に書いていますので、お読みいただければと思います。

自分のセクシュアリティをしてどう変わったのか?

セクシュアリティを知ってどう変わったかというと、自分自身に素直に生きようと思ったことです。

  • 好きなモノは好き

  • やりたくないもはやりたくない

と言えるようになりました。

自分がゲイだと思っていた頃は、どういうことがストレスに感じるのかがわかりませんでした。でも、ジェンダー(性別)に関わる部分が『ノンバイナリー』だとわかったことで、ストレスの原因がジェンダーを決めつけられることがストレスになるのだと気付けました。そして、ノンバイナリーだと公言することで、それも少なくなったように感じます。

ノンバイナリーとXジェンダーの違いって何なのか?

ノンバイナリーとXジェンダーの違いって何なのかっていうことを端的に言うと、それは、

  • 性自認が男女の枠組みにとらわれない

  • 性自認、性表現が男女の枠組みにとらわれない

前者がXジェンダーになり、後者がノンバイナリーになります。

詳しい解説については、こちらのリンクをご参照下さい。

リスセクシュアルだと気付くことが出来てどうだったのか?

リスセクシュアルだと気付いたことは、僕のセックスに対する考え方などががらりと変わりました。

今まで、セックスはして当たり前だと思っていたんです。ですが、セックスについてもストレスに感じている部分があったんだって知ったんです。

リスセクシュアルについて説明すると

他者に性的に惹かれるが、その感情を相手から返してほしいとは思わないという性的指向

になります。

詳しい説明は下記をご参照下さい。

セックスをしなくても良いんだって思うことが出来ました。また、セックスではなく自慰行為だけでいいんだってことを思うことが出来ました。なので、気持ちが軽くなったかもしれません。

でも、話や場の空気に合わせて、セックスをしなきゃいけない時はストレスですけどね。

クォイロマンティックだと気付くことが出来てどうだったのか?

クォイロマンティックということを知って、自分の中にあった

  • 恋愛感情

  • 友情

の違いってのを区別しなくてもいいんだって思えたことが大きかったかもしれません。そして、恋愛感情と友情を区別できない人が他にもいるんだと知れたことで、心の重しが取れた気がしました。

ただ、ここではっきりさせておきたいのは、『クォイロマンティック』であって『クォイセクシュアル』ではないということです。

○○ロマンティック、○○セクシュアルの違いって何なのか?

○○ロマンティック、○○セクシュアルの違いは、

  • ○○ロマンティック = 恋愛に関すること

  • ○○セクシュアル = 性的指向に関すること

となります。

このことをセクシュアリティにあてはめると、全てのセクシュアリティにクォイロマンティックもクォイセクシュアルも存在するということになります。

なので、

  • 恋愛感情と友情の違いがわからない人

  • 性的感情とそれ以外の感情の違いがわからない人

に対して、

  • イイ人に出会ってイイ恋愛をしていないから

  • イイ人に出会って気持ちいセックスをしていないから

と言うのだけは、やめて欲しいと思います。気持ちいセックスをしていてもイイ恋愛をしていてもわからない人はわからないからです。

マセクシュア・マロマンティックってゲイと何が違うのか?

ゲイとは

  • 体の性

  • 自認する性

  • 恋愛対象

  • 性的指向

の全てが男性に向く人を指します。

マセクシュアル・マロマンティックとは

  • 体の性

  • 自認する性

  • 恋愛対象

  • 性的指向

のうち、体の性、自認する性が男性であっても男性でなくても使えるのです。なので、男性を好きになる人をマロマンティック、男性に性的魅力を感じる人をマセクシュアル、と、いうことになります。

僕の場合は、ジェンダー、性表現が男性ではないのでゲイではありません。セクシュアリティ診断のサイトによっては、ゲイと表記されることもありますが、ゲイであるということに違和感しかないので、『マセクシュアル・マロマンティック』と、いうことになります。

セクシュアリティとは何なのか?

セクシュアリティとは、

自分がどういう人なのかを説明するもの

だと僕自身は思っています。ですが、意味を調べると、

  • 性と欲望にかかわる人間の活動全般を指す語

  • 人間の性のあり方全般を表す言葉

と、書かれていたりします。

このように書くのは間違いではないと思います。ですが、当事者から言わせるとセクシュアリティって結局は、自分を構成する要素であって、『性と欲望にかかわる人間の活動全般を指す言葉』だとしてしまった場合、歪が生じると感じます。

ジェンダーに関わらず、マセクシュアルの人は男性としかセックスできないからマセクシュアルなのであって、同様にマロマンティックの人も男性としか恋愛が出来ないからマロマンティックなのです。

ヘテロセクシュアル(異性愛)の人はイイですが、同性と恋愛やセックスをする人は、欲望が同性に向くからって思われてしまう可能性も無きにしも非ずです。

セクシュアリティは、

  • 自分自身を構成する要素

  • 自分のことを説明するときに必要になってくる言葉

だということになります。

このことは、しっかりと覚えて欲しいと思います。

最後に!!

僕のセクシュアリティは、『ノンバイナリー・マセクシュア・マロマンティック・リスセクシュアル・クォイロマンティック』です。これは、あくまでも一つの人間のセクシュアリティだということになります。

LGBTQ+の中でも、マジョリティ(大多数)に属する人のジェンダー(性別)は、『シスジェンダー(生まれながらの性別と自認する性が一致する人を指す言葉)』になります。

また、性的指向どの面で違和感がないものです。なので、マイノリティ(少数派)の中には、マイノリティのマイノリティって人も存在しています。

セクシュアリティは、必ずしも自分と友人が同じだと思わないで下さい。1人1人性癖が違うように、セクシュアリティも少しずつ違っていて当然なのです。大まかな部分が一緒だから話が合うのだという程度に思っておいて下さい。

自分がシスジェンダー・ヘテロセクシュアルで彼女がいるからと言って、必ずしも自分と話をする相手がシスジェンダー・ヘテロセクシュアルだとは限りません。なので、恋愛系の話をする際は、くれぐれも『彼女、若しくは、彼氏いるの?』なんて聞かないで下さい。この言葉を聞いた時点で、相手は話をしたくなくなる場合もあるということを肝に銘じておいて下さい。

長くなりましたが、セクシュアリティとは、人それぞれであり、あなたのセクシュアリティと相手のセクシュアリティは必ずしも一致しません。もし、一致することがあれば、それはまれなケースだということです。

なので、誰に対しても不快にならないセクシュアリティにまつわる言葉を使うようにすることが、大事になってくるということを覚えておいて下さい。

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