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空気が やわらかくなる 石けんの香り

6月最初の月曜日の朝です。
今朝は曇っていて、湿度も高く、少し蒸し暑く感じます。

りこちゃんと こざる達は、いつものように、
皆で わいわい おしゃべりしながら、
朝ごはんを食べました。

そして、こざる達が二人、食後のコーヒーを淹れに
台所へやって来ました。

「湿気があるからか、なんだかスッキリしないね。」
「曇っているから、お日さまと青空が見えないのも大きいよ。」
「そうだね、気持ちもシャキッとしないというか、
上向きにならない感じだなぁ。」

梅雨入りも、もうすぐ。
今の時期は、気温も湿度も気圧も絶えず変化していますので、
自律神経も乱れがちです。

「あ、そうだ!」
こざるちゃんが何か思いついたようです。
「あれ、使ってみようよ。」
そう言って、包みを持ってきます。

「ほら、これ。」
そう言って、包みを開けると 石けんがいくつか出てきます。

「それ、使わないからって、しまってあった石けんだね。」
「うん。お客さんから フランスのお土産で もらったんだけど、
うちは 泡で出てくるポンプの石けん使っているから、
しまってあったんだよ。」

そうです。
こざるカフェは、固形の石けんを 久しく使っていません。
ポンプに入っていて、押すと泡で出てくる方が 使いやすいからです。

「でも、使わなくても、ちょっと開けて置いておくだけで、
石けんの柔らかい香りが広がって、ジメジメした空気でも、
少しは心地よく過ごせるんじゃないかなぁ?」

こざる達は、どれにしようか迷って、
「このオレンジの花の香りを開けてみようよ。」
開けると、ふわっと 爽やかな柔らかい香りが広がります。

「わぁ!」
「いいねー。 なんか外国のホテルのような香りがするよー。」

こざる達は、外国に行ったことがありません。

「行ったことないけど、そういう気分だよ!」
「うん、海外に行った気分!」

ラジオからは、広い大地に響きわたるような歌が聴こえてきます。

「サラーム! モンスーン ブロンズの
洗礼の雨を運んでくれる」

松任谷由実の『SALAAM MOUSSON SALAAM AFRIQUE』です。

こざる達も 楽しそうに一緒に歌います。

「遥かなる砂漠も越えてきた その風は海流の匂いをのせ
手のひらに集める水しぶき 忘れかけてた涙がよみがえる」

コーヒーの仕度が出来たようです。
「この石けんも持って行って、皆に見せようよ!」
「うん! そうしよう!」

こざるカフェは、今日も ゆっくり始まって、
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
石けんの香りは、きつくなく自然で、そっとそこにあるようでいいですね。
よい毎日でありますように (^_^)

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