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紅葉から冬眠

10月に入って、各地の紅葉の便りが届くようになりました。

「これから 紅葉の季節だねー。」
「北から下りてくるんだよね。」
「山の上から麓に降りてくるんだよ。」

紅葉は寒いところから始まりますね。

今日も りこちゃんとこざる達は いつものように
楽しくお喋りしながら、 皆で一緒に賑やかに夕飯を食べて、
そしてテレビで紅葉の特集番組を見ながら、食後のお茶を飲んでいます。

「わぁ、りこちゃん、綺麗だねー。」
「とっても綺麗ねー。」
「赤、黄色、橙色、色彩もいろいろあって美しいよね。」
「自然の色、感動するなぁ。」
皆、絶景に見入っています。

「ぼく達、秋を生きているんだね。」
こざるちゃんが嬉しそうに言います。

「こうして秋になって、紅葉を見ると とっても嬉しくなるけど、
こういう気持ちって、春とか夏には感じなくて、
やっぱり今のこの季節を ちゃんと心と体で感じているんだよ!」
「春は、桜をはじめ 春の花を見て感動するし、夏は朝顔とか 向日葵とか、
夏の花を見て感動するよね。」
「うん、ちゃんとその季節 季節を感じるようになっているんだよ!」
皆、うんうん頷きます。

「そして冬になったら、のんびりと冬眠したいなぁ。」
こざるちゃんが、うっとりとして言います。

「え? 冬眠?」
「うん。ずーっとグーグー寝ているんじゃなくて、
のんびり休んでいいよー、好きなことして休んでいていいよーっていう期間が
あるといいなぁって思うんだ。」
「そうだよねー、多くの人は 皆、年中、忙し過ぎるからね。」
「あちこち出かけてアクティブに行動する休みもいいけれど、
のんびりダラダラして、好きな本を読んだり、映画を見たりして、
心も体もリフレッシュする、そんな冬ごもりの冬眠だよ。」

今、紅葉が見頃の北海道の山々も、もうあっという間に雪で覆われることでしょう。

「秋は、紅葉見て感動して、秋の味覚の美味しいものをたくさん食べて、
それで冬は、のんびり冬眠だよ!」

忙し過ぎる日本、
そうできたら、皆がそうして のんびりと過ごせたら
いいなぁと思います。

番組のBGMで、童謡の『紅葉』が流れています。

「秋の夕日に照る山紅葉、
濃いも薄いも数ある中に、
松をいろどる楓や蔦は、
山のふもとの裾模様」

こざる達も、そして りこちゃんも一緒に歌います。
りこちゃんは、昔の歌は、ちゃんと覚えていて、口をついて出てくるのです。

「渓の流に散り浮く紅葉、
波にゆられて離れて寄って、
赤や黄色の色様々に、
水の上にも織る錦」

こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
紅葉の名所も勿論いいですが、近所の桜並木の紅葉もいいなぁと思います。
よい毎日でありますように (^_^)

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