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おいしく食べて、心と体に栄養を

今日は朝から青空です。
気温も高く、夏日になるところが多いようです。

ゴールデンウィークの のんびりした空気も、心地よく、
こざるカフェは、昼下がりの時間です。

近所の 常連のお兄さんが、お昼を食べにやって来ました。
いつもは仕事がとても忙しくて、朝早く出て、帰宅も遅い、
そんな毎日の お兄さんですが、この10連休は、
ゆっくりできると喜んでいました。

「お兄さん、ゴールデンウィーク、のんびり過ごせていますか?」
「うん。最初の3日間は、ひたすら寝てたよー。」
あははーと、お兄さんは豪快に笑います。
そうですよね、きっと多くの人と同じように、
睡眠不足が当たり前の毎日でしたから。

「それで、その後は、掃除して、洗濯して、ダラダラして。」
こざる達は、うんうん、頷いています。

「それで、ふと思ったんだけど、
普段は全く健康的じゃない生活をしているなーって。」
「えっと、朝も早くても帰りも遅くて、ですか?」
「うん。朝も昼も夜も、とりあえず適当に食べて、
夜も すぐに寝ればいいのに、
すごく観たいわけでもないのにテレビ見ちゃったりして、
夜中遅くまで起きてて、気がついたら寝ていて。」
仕事が忙しくて、自分の時間が少ないから、仕方ないのですよね。

こざる達は、じっと聞いています。

「確かに仕事が忙しくて、時間のやりくりは難しいんだけど、
でも、もう少し意識して、ちゃんと食べるとか、
夜は寝て、朝は起きようとか、
当たり前過ぎて ちょっと言うのも恥ずかしいんだけどね。」
お兄さんは、笑いながら言います。

「ちっとも恥ずかしくないと思います。」
こざるちゃんが、きっぱりと言います。
「お兄さん、ちゃんと考えていて立派です!」
「おお、そうかー。ありがとう!」
お兄さんも、こざる達も、笑います。

「それでね、なかなか完璧にやるのは難しいんだけど、
朝も、食べたり食べなかったりだったのを ちゃんと食べて、
あと、夜遅い時は、ビールを飲むのを止めて、
ま、そんな感じで、少しずつちゃんとやろうと思うんだ。」
こざる達は、うんうん頷きます。

「それで、今、すごくお腹が空いているんだけど、
このトマトスパゲティをお願いするよ。」
「はい! 」
お兄さんも、こざる達も、ニコニコ嬉しそうです。

食べることは、生き物にとって、一番大切なことの一つです。
忙しくても、少し工夫するだけで、
うまく栄養を吸収することができますし、
また美味しく食べることは、心の栄養にもなります。

ラジオからは、ゆったりと やさしい歌声が流れてきます。

「僕が生まれた この島の空を
僕は どれくらい 知っているんだろう
輝く星も 流れる雲も
名前を聞かれても わからない」

こざる達の大好きな BEGINの『島人ぬ宝』です。
みんな、ゆったりとした気持ちで 聴いています。

「でも誰より 誰よりも知っている
悲しい時も 嬉しい時も
何度も見上げていた この空を」

こざる達が、合いの手を入れます。

「教科書に書いてある事だけじゃわからない
大切な物がきっと ここにあるはずさ
それが島人ぬ宝」

今日も こざるカフェでは、ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
食べ物を美味しく食べるって、本当に幸せなことだと思います。
よい毎日でありますように (^_^)

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