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啓蟄に、また一つ 春を見つける

啓蟄の今日は、また 曇り空です。
こざる達は 二人で近くのスーパーへ 買い物に行って、
帰り道を とことこ歩いています。

「雨、大丈夫そうでよかったねー。」
「うん。」

曇り時々 雨の予報でしたが、
どうやら 日中いっぱいは もつようです。

「あ!」
こざるちゃんが、何か見つけたようです。

「わぁ」
こざるちゃんが、嬉しそうに 歩道の横の草むらに近づきます。

「あー、つくしだね!」
こざる達は、二人で のぞきこみます。
草むらに ひっそりと つくしが5, 6本、生えています。

「そういえば、つくし消えちゃった事件、あったねー。」
「あったねー。」
二人は、思い出していました。

もうだいぶ前、同じように こざるちゃんが
近所の公園の端っこの草むらに、
つくしが生えているのを発見しました。

こざるちゃんは、急いで帰ってきて、
つくしが生えていたから、皆で 見に行こうと言い、
それじゃあ 公園で おやつピクニックにしようと、
みんなで仕度して、散歩がてら出かけました。

そして、公園に着いた時には、もう つくしは ありませんでした。

「あれ? ここに生えていたんだけどなぁ。」
こざる達は、近くを見回ったのですが、どこにもありませんでした。

つくしを見つけた時、こざるちゃんは呑気にしていましたが、
もちろん、とっくに誰かが抜いて持って行ってしまったのです。

でも りこちゃんが「じゃあ みんなで おやつ食べましょうよ。」
そう言って、公園でポットに入れてきたコーヒーを飲みながら、
おやつに持ってきた クッキーを食べて、
みんなで楽しく過ごしたのでした。

「つくしは、もうなかったけど、おやつピクニックは楽しかったね。」
「うん。もう少し暖かくなったら、また おやつピクニックしようよ。」

こざる達は、つくしを後に こざるカフェに戻ります。

「ただいまー。」
「おかえりー。」

こざるカフェのラジオからは、
懐かしい映画のテーマ曲が流れてきます。

「When the night has come and the land is dark
  And the moon is the only light we'll see」

『Stand By Me』です。

「りこちゃんに、つくしがあったよーって言ってくる!」
こざるちゃんは、口ずさみながら
嬉しそうに りこちゃんの部屋に向かいます。

「So darlin' darlin' , Stand by me, oh stand by me」

今日も こざるカフェは、ゆっくりゆっくり、
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
明日は、ところによっては雷も鳴るかもしれないようですね。
よい毎日でありますように (^_^)


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ありがとうございます! こちらのバナナ、サービスです(*^^*)
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こざるカフェの日々ウールー

ひっそりと、こっそりと、空想でカフェを始めることにしました。 「ウールー」は、フランス語で heureux と綴り、「幸せな」という意味です。営業時間は不定期です。 こざる達は 人間のおばあさんの りこちゃんと 一緒に暮していて、時々、登場します。
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