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それぞれが自分のペースで心地よく

今日も雨は降っていませんが、梅雨の空、曇り空です。

こざるちゃんは、近くの八百屋さんに行って、
トマトとピーマンを買って帰り道です。

こざるカフェへと続く桜並木を歩いていると
道の向こう側を ゆっくりゆっくり杖をついて歩いている おばあさんがいます。
隣には、娘さんでしょうか、一緒にゆっくりゆっくり歩いています。
おばあさんが、一所懸命歩いているのがわかります。
娘さんも、ちょっと止まったりして、さりげなくテンポを合わせています。

その前には、車椅子に乗っているおじいさんと
その車椅子を押している おばあさん、
ご夫婦が、こちらも ゆっくりゆっくり進んでいます。穏やかな雰囲気です。

この辺りは車道もありますが、住宅街なので、
車がバンバン通ることもなく、
それだけでも、安心して ゆっくり歩くことができます。

「車が たくさん走っていたら、ものすごく神経使わないとならないからね。」
車と歩道が離れているのは、とてもいいことだと思います。

こざる達は、先日、りこちゃんを連れて、
病院の定期健診に行ってきました。
特に具合が悪くなくても、りこちゃんは高齢ですから、
三ヶ月に一度くらい、先生に診てもらっています。

病院に行くと、たくさんの患者さんがいます。
杖をついている人、車椅子の人、救急車も到着しますし、
ストレッチャーにのせられた入院患者さんもいます。

日常とは切り離された世界のようですが、
でもこれも日常です。

「健康で元気いっぱいの人ばかりじゃないよね。」
こざるちゃんは、呟きます。
どの人も、頑張って生きています。

「それぞれの人が、自分のペースで心地よくすごせるといいな。」

こざるちゃんは、そんなことを思いながら、
こざるカフェに戻ってきました。

「ただいまー。」
「おかえりー。」
「りこちゃんに、クチナシの花が咲きそうだよーって言ってくるね。」

こざるちゃんが鼻歌を歌いながら、りこちゃんの部屋へ向かいます。


今日も こざるカフェでは、ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
昔よりも、車椅子にのっている人を町中で多く見かけるようになった気がします。
よい毎日でありますように (^_^)


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