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突然の雨、走って、笑って

ゴールデンウィークも、真ん中あたりまで来ました。
連休の初めのあたりは、こざるカフェの近所も賑やかでしたが、
昨日あたりから、少し静かになりました。
「きっと 旅行に出かけたり、田舎に帰ったりしているんだね。」

こざるカフェは、もうすぐお昼時です。
少し前は、雷がゴロゴロと鳴り、雨が降りましたが、
今はあがっています。

「さっきは、びっくりしたねー。」
「あれ、雨?って思ったら、ゴロゴロって雷が鳴って、大きかったよね。」
「ぼく、慌てて おへそ隠したんだよ!」
こざるちゃんは、おへそに手を置きます。

「そしたら、雨がザーッて!! スコールみたいだったね。」
「うん、バケツの水じゃ、とても足りないくらいだったよ。」

以前は、雨もしとしと降っていることが多かった気がしますが、
日本の気候も、ずいぶんと変わってきました。

「昔、りこちゃんと ぼく達みんなで、花畑がある公園に出かけた時に、
突然、雨がザーッて降ってきたことがあったよね。」
「あったねー。皆で、走って逃げたんだよ。」

そんなことがありました。
ちょうど、今くらいの時期に、
みんなで郊外の花畑がある公園に出かけました。
りこちゃんは、既におばあさんでしたが、
まだ おばあさんの入り口くらいで、体力もありました。

天気もよくて、皆でベンチに座って お茶を飲んで、
おにぎりを食べながら、
一面に広がる カーペットのような 美しい花畑を眺めていました。

「そしたら、急に曇ってきて、あれれ? 怪しい雨雲??って思ったら」
「雨が降ってきたんだ。」
「最初は、ポツポツで、大丈夫かな?って言ってたんだけど」
「少ししたら、ザーッて降ってきて、
みんなで、ワーワー言いながら走って、
屋根がある休憩所に逃げたんだよね。」

りこちゃんも、ちゃんと走りました。
「りこちゃん、素早かったよね。」
こざる達は、笑います。
「休憩所に着いたら、りこちゃんが得意そうにしているから、
皆で笑ったんだよね。」
りこちゃんは、どうだ!という感じで、得意そうに笑っていました。
「あんなことでも、とってもいい想い出だね。」

その後、しばらくして、雨は止みました。

「そこの休憩所の隣に、お洒落なカフェがあって、
皆で入ってケーキセット、食べたんだよね。」
「うん、雨でまた綺麗になった花畑を眺めながら。美味しかったね。」
「ぼく達、りこちゃんと、豪華じゃないけど、
あちこち出かけて、いろいろ食べているね。」
皆、うんうんと頷きます。

あの時、皆で、あれを食べたね、美味しかったね、
そんな たわいもないことが、時間が経つと とても懐かしく思えてきます。
その時の 笑顔が、いい思い出となります。

「りこちゃんに、もうすぐ お昼だよーって言ってくるねー。」
こざるちゃんが、鼻歌を歌いながら りこちゃんの部屋へ向かいます。

今日も こざるカフェでは、ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
あの時、カフェでケーキを食べながら、綺麗な虹を見たのでした。
よい毎日でありますように (^_^)


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