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旅立ったお父さんからの贈り物

 今日で11月は終わり、明日はもう12月1日だ。
ついこの前、新しい年になったと思ったのだが、
もう今年もあと一ヶ月で終わる。
やたら平成最後というフレーズを聞くが、
平成がいつの間にか30年経っていることにも驚く。

 10月が過ぎ、11月に入って、今年は喪中葉書が来ないと思っていたら、
一昨日、母宛に一枚届いた。私が子供の頃、隣に住んでいた人で、
お姉さんが亡くなったとのことだった。

 母の知人も、もう亡くなっている人もいるし、そういう世代だ。
そして私は、親が亡くなってもおかしくない世代だ。

 そんなわけで、ここ数年は喪中葉書が 毎年、数枚届く。
たとえ私が知らない人であっても、やはり悲しく寂しい気持ちになる。
喪中葉書が、通知のみの印刷されたものだからということも、
ひっそりと届くような感じだということも、
余計にそういう気持ちにさせる。

 私の友人は、数年前、お父さんが亡くなった時に、
既にお母さんも亡くなっていて、誰に年賀状を出していたのかわからず、
喪中葉書を出さないままで年を越して、お父さん宛に届いた年賀状を見て、寒中見舞いを出した。

 友人は仕方なく 他に方法がなかった為、そうしたのだが、
後になって、急いで形式的にやらなくて よかったと言っていた。
お父さん宛に届いた年賀状を見て、知らなかった一面、
こんな友達がいて 楽しく一緒に出かけていたのか、
こんな風に過ごしていたのかと知ることが出来て、
亡くなった後に再び お父さんに会えたような気がしたのだそうだ。

それは亡くなったお父さんの贈り物だったのだと思う。

明日から12月。
今年は、もう喪中葉書が届かないといいなと思う。


読んで下さって、どうもありがとうございます。
師走は気温が高い日が多い予報ですね。
どうぞ風邪に気をつけて過ごして下さい。
よい毎日でありますように (^_^)

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