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桜は桜、たんぽぽは たんぽぽ

今日、四月一日は、朝から青空です。
こざるちゃんは、お昼前に すぐ近くの八百屋さんに買い物に行って、
戻るところです。

  こざるちゃんは、こざるカフェへと続く 桜並木を歩きます。
「桜も、あと少しで満開だなぁ。」
桜を見ると、自然と笑顔になります。
「本当に桜は綺麗だなぁ。」
桜は青空に映えて、とても綺麗です。

 ふと足元を見ると、たくさんの小さな草花が咲いています。
「わぁー。」
こざるちゃんは、嬉しくなって、小さな花たちを見つめます。
「たんぽぽも、たくさん咲いているね。」

 こざるちゃんは、以前、りこちゃんと皆で散歩していた時に、
たんぽぽの綿毛がたくさん、風に飛ばされていた光景を
思い出します。
 青空に たくさんの小さな小さな綿毛が、
嬉しそうに、ちょっと得意そうに 飛んでいました。

「たんほぽ、小さい花だけど、すごいんだよね。」
こざるちゃんは、呟きます。

「春は、つい桜ばっかりに目がいってしまって、
上ばかり見上げてしまうけれど、
足元に こんなにたくさん花が咲いているんだね。」

 こざるちゃんは、りこちゃんが言った言葉を思い出します。
「皆が それぞれのペースで、自分のペースで生きていかれたらいいね。」

「そうだね、桜は桜、たんぽぽは たんぽぽ。
皆、自分が居心地よく過ごせる環境が一番なんだ。」

こざるちゃんには、桜の木の下に咲いている 
たくさんの小さな花たちが、嬉しそうに 笑っているように見えます。
「こっちの たんぽぽも、嬉しそうだね。」

「ただいまー。」
こざるちゃんが戻ってきました。
「おかえりー。」
「りこちゃんに、もうすぐお昼だよーって言って来るね。」
こざるちゃんが鼻歌を歌いながら、りこちゃんの部屋へ向かいます。

「りこちゃーん、たんぽぽ、たくさん咲いてるよー。」

こざるカフェは、今夜も ゆっくりゆっくり、
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
新元号になっても、皆がそれぞれ、居心地よく過ごせればと思います。
よい毎日でありますように (^_^)

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