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頑張り過ぎずに、今日と明日と明後日と

今朝も いつものように りこちゃんと こざる達は、
賑やかにお喋りしながら、朝ごはんを食べました。
外は まだ少し雲が多くて 涼しい風が吹いています。

「今日は晴れて蒸し暑くなる予報だよ。」
「昨日は寒かったのに、今日は熱中症に注意だね。」
皆、うんうん頷きます。

「じゃあ 食後のコーヒー、淹れてくるね。」
「ぼくも行くよー。」
「お願いねー。」

こざる達二人組は、台所へ行って、
コーヒーの準備をします。

「りかさん、大丈夫かなぁ?」
「うん、きっと大丈夫だと思うけど、あとでメールじゃなくて、
ちょっと電話してみようか?」

こざる達は、今朝、りかさんから届いたメールを読みました。
りかさんは、りこちゃんの昔からの友人で、こざる達も よく知っています。
りこちゃんよりも、ずっと年下で、彼女のお母さんが ちょうど りこちゃんと同い年くらいです。
地方都市に住んでいますが、りこちゃんを慕ってくれて、
とても大切に思ってくれています。

「りかさん、ずっと勤めて来た会社の支社が閉鎖することになって、
それで早期退職か、東京勤務か、選択を突きつけられたんだ。」
「りかさんがいる地方の町から、東京は遠くて、とても通えないし、
家には りこちゃんと同い年くらいのお母さんがいるから、
一人残して、東京に転勤はできないって。」

定年まで、あと5年ほど。
りかさんは、しばらくの間、とても悩んで悩んで、
それでも 年老いて気弱になっている お母さんを一人残して
東京にいくことはできないと、退職することに決めたと記してありました。

「りかさん自身も、ずっと激務が続いていて、
倒れそうになったことも何度かあったし、
今は少し休んで、また考えようって書いてあったね。」
「きっとね、きっと、今、休みなさいって、そういう時期なんだと思うよ。」
こざる達は、うんうん頷きます。

「頑張り屋さんほど、身も心も疲れ果てているのに、
もっと頑張ろう、頑張らなきゃって思っちゃって、
病気になったり、一歩手前の状態になったりするから。」

そうは言っても、頑張る以外、仕方ないと思うこともあります。
頑張るしかない、そう感じることもあります。

「でもね、体調を崩して、健康を損ねてしまったら、
取り返しのつかないことになってしまうかもしれないんだよ。」
「健康なら、また頑張ることができるから。」

そう、だからこそ、頑張り過ぎないように、
無理をし過ぎないように、そう思います。

「ぼく達、すぐに『またあとでメールします。』って、短く返信して、
そこに、ぼく達が心に留めている言葉を書いたんだ。」
「りこちゃんも、ぼく達も、大好きな清志郎の言葉、
『今日と明日と明後日のことぐらいを考えていればいいんだよ』
この言葉を書いたんだ。」


こざるカフェは、今日も ゆっくり始まって
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
遠い先のことは ひとまず置いておいて、今日一日をゆっくり生きる。
翌日になったら、また一日、また翌日と、つながっていきます。
よい毎日でありますように (^_^)

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