「秋の夜だね。」
「気温も下がって、ちょっと肌寒い感じだね。」
「りこちゃん、寝ている時に冷えないようにしないとね。」
「ぼく達もだね!」

今日も りこちゃんとこざる達は いつものように
楽しく賑やかにお喋りしながら、 皆で一緒に夕飯を食べて、
食後のお茶を飲みました。

りこちゃんは、もうクークーとよく眠っています。
こざる達は、わいわいお喋りしながら いつものコーヒータイムです。

「まだライフラインが復旧していない地域が、かなりあるね。」
「台風が上陸したのが月曜の早朝で、もう木曜日なのに。」
こざる達は、先日の大型台風の被害の話をしています。

「台風が上陸した直後は、交通機関がストップしているというニュースは
たくさんやっていたと思うんだけど、これだけ停電、断水していて
大変なことになっているっていう報道は、あまりなかったんだしゃないかなぁ。」
「確かに、最初はあまり報道されていなかった気がするよ。」
「やっと昨日か一昨日の夜になって、実はこんなに被害が出ていて、
停電、断水の家が多いっていう報道が出てきた感じだね。」
皆、うんうん頷きます。

「千葉だけかと思ったら、後から、実は神奈川も、実は伊豆もって出てきた感じ。」
「ぼく達は、報道されないとわからないもんねぇ。」

本当にそうです。
えっ? ここもこんなに被害が出ていたの?と思います。

「こんなにライフラインがストップしていると、肉体的にはもちろんだけど、
精神的に参ってくるよ。」
「いつ復旧するのか、見通しが立っていないというのが
本当に辛いね。」

定刻通りに来ないバスを待っていて、
こういう理由で遅れているけれど、あと何分でつきます、
という表示があれば、イライラして待つストレスも、
だいぶ軽減されます。

「今も、停電で不安な夜を過ごしている人たちが、たくさんいるんだ。」
こざるちゃんが呟きます。

ラジオから、遠くまで届くような歌が聴こえてきます。

「世界が君の小さな肩に 乗っているのが
僕にだけは見えて 泣き出しそうでいると
『大丈夫?』ってさぁ 君が気付いてさ 聞くから
『大丈夫だよ』って 僕は慌てて言うけど」

RADWIMPSの『大丈夫』です。

こざる達は静かに聴いています。

「なんでそんなことを 言うんだよ
崩れそうなのは 君なのに」

こざるちゃんが、栗羊羹を食べながら言います。
「明日の十五夜には、ライフラインが復旧しているといいな。」
「うん、そうだね。」

「取るに足らない 小さな僕の 有り余る今の 大きな夢は
君の『大丈夫』になりたい 『大丈夫』になりたい
君を大丈夫にしたいんじゃない 君にとっての 『大丈夫』になりたい」

こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
少しでも早くライフラインが復旧しますように。
皆が無事でありますように。
よい毎日でありますように (^_^)