「始まったねー。」
「うん、始まったね!」

こざるカフェは、もうすぐお昼です。
お昼ごはんは、カフェのランチタイムがあるので、皆で代わりばんこに食べます。
こざる達は、高校野球の話をしています。

「さっき、りこちゃんと一緒に開会式をちょっと見たよ。」
こざるちゃんが言います。
こざるちゃんは、りこちゃんの様子を見に行った時に
ちょうど りこちゃんがテレビで見ていたので、一緒に見ました。

りこちゃんも、こざる達も、高校野球が大好きです。
そもそも野球が大好きなのですが、
「高校生は、やっぱり下手なんだ。」
「それに動揺して、ミスが連鎖したりするんだけどね。」
皆、うんうん頷きます。

「でもね、皆、本当に一所懸命にやっているんだ。」
「精一杯頑張るって、ああいうことを言うんだよね。」
「純粋なんだよね。」
「ミスした仲間に、大声だしてフォローしたりするし。」

そういうところが、大人のプロの野球にはない魅力です。

「でも この暑さだから心配だよね。」
皆、うんう頷きます。

「ただでさえ ものすごく暑いのに、この中で野球をするんだよ。」
「昔とは違う暑さだからね。」
「それに野球は、サッカーみたいに時間が決まっていないから延々と続くこともあるし。」
「選手達だけでなく、審判や、スタンドの売り子さん達、
応援にきている観客たち、皆、危険だよ。」

審判などは 選手と違って、裏も表も出ずっぱりです。

「それでも、いろいろ対策を練っているよね。」
タイブレークも始まっています。
また地方大会によっては、投手の球数制限があるところもあります。

「高校野球に限らず何が大切かをよく考えて
変わった方がいいことは、変なこだわりを捨てて、
変えた方がいいよね。」
皆、うんうん頷きます。

「りこちゃんに、もうすぐお昼御飯だよーって言ってくるね。」

こざるちゃんが鼻歌を歌いながら、りこちゃんの部屋へ向かいます、

「りこちゃーん、もうすぐお昼御飯だよ。
りこちゃん用に 辛くない麻婆茄子、作ったよ!
高校野球観ながら、一緒に食べよう!」

今日も こざるカフェでは、ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
この炎天下でスポーツをやること自体、かなり危険ですよね。
よい毎日でありますように (^_^)