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自分の居場所は、自分でつくる

立夏の今日は、静かな朝で始まります。
ついに連休の最終日です。

こざる達は、いつものように賑やかに お喋りしながら、
朝ごはんの仕度をしています。
「令和最初のゴールデンウィークも、終わっちゃうねー。」
「明日は、令和最初の休み明けだよ。」
「先月は何でも平成最後だったのに、今度は何でも令和最初だね。」
こざる達は、大笑いします。

ラジオからは、先日、マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターに就任したイチローさんが、マリナーズの傘下のチームを
指導のために訪れたという ニュースが流れてきます。

「わぁ、イチローさん、早速、活動しているんだ。」
「試合前の打撃投手を務めたんだって!」
こざる達は、以前、りこちゃんと イチロー選手が
出場する試合を観に行った時のことを思い出しています。

「ぼく達、いつも試合前の練習を見ようと、早く行ったよね。」
「うん。それでイチロー選手が背面キャッチしてくれるのも見たよね!」
「りこちゃんと、球場内をあちこち観に行ったりして、
試合前も楽しかったよ。」

野球も、その他のスポーツも、実際にその場に行って、
生で見ると とっても楽しいのです。

「イチローさんは、やっぱり自分の道を自分で開拓していくね。」
「そうだね。今でこそ、日本の選手も 普通にメジャーリーグに行くけれど、
あの頃は、まだまだ少なくて、イチローさんが野手としては
初だったんだよ。」
「前に りこちゃんが、彼は自分の居場所を 自分で作るんだよ、
って言ってたよね。」

イチロー選手の大ファンの りこちゃんは、
自分の居場所を 安易に既存の中に求めずに、
ちゃんと自分にびったりの場所を 開拓していくタイプだと言っていました。

「現役を引退してからも、またアメリカで挑戦していく道を選んだんだ。」
「きっと これがイチローさんの求める 自分の居場所なんだよ。」
「かっこいいなぁ。」
こざる達は、皆、うんうん頷きます。

「りこちゃんは、よく、自分に合う居場所がなければ、
それを作ればいいんだよって言ってたよね。」
「うん、なければ、作るっていう方法があるよって言ってたよ。」

本当は、誰もが自分にピッタリ合う場所は、既存の中ではなく、
それぞれが作るものなのかもしれません。
服だって、靴だって、ピッタリ合うものは、
きっとオーダーメイドなのですから。

「新しい令和の時代は、それぞれが、自分にぴったりの居場所で、
落ち着いて活躍できる世の中になるといいね。」
「そうだねー。」

ラジオからは、こざる達の大好きな元気な歌が流れてきます。

「試されてまでも ここにいることを決めたのに
呪文のように『仕方ない』とつぶやいていた 」

スキマスイッチの『全力少年』です。

朝ごはんの仕度が出来たようです。
「りこちゃん、呼んでくるねー。」
こざるちゃんが、歌いながら、りこちゃんの部屋へ向かいます。

「積み上げたもの ぶっ壊して 身につけたもの取っ払って
止め処ない血と汗で乾いた脳を潤せ
あの頃の僕らは きっと全力で少年だった
セカイを開くのは誰だ?」

台所では、こざる達も一緒に歌っています。
「怯えてたら 何も生まれない
澱んだ景色に答えを見つけ出すのは もう止めだ!
濁った水も 新しい希望で すぐに澄み渡っていく」

「りこちゃーん、朝ごはん、出来たよ。
今朝は、オムレツ作ったよ。皆で 一緒に食べよう!」

「積み上げたもの ぶっ壊して 身につけたもの取っ払って
幾重に重なり合う 描いた夢への放物線
紛れもなく僕ら ずっと全力で少年なんだ
セカイを開くのは僕だ
視界は もう澄み切っている」

こざるカフェは、今日も ゆっくり始まって
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
明日は 休み明けで辛い人が多いと思いますが、
せめて気持ちだけは、ゆっくりゆっくり、
試運転からスタートする気持ちで。
よい毎日でありますように (^_^)


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