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七夕の願い事

7月最初の土曜日です。
こざる達は、いつものように 皆で お喋りしながら
夕飯の仕度をしています。

「明日は七夕だけど、明日も同じような空模様かなぁ。」
今日も朝から雨が降ったり止んだりしていて、
雲が空一面に広がっています。
明日も 一日、雨が降ったり止んだりの予報です。

「七夕は無理かなぁ。」
「うん、雨が降っていなくても、雲が広がっているみたいだからね。」
「毎年、七夕の時は、なかなか晴れないよね。」

きっと旧暦の7月7日は、ほぼ一ヶ月後くらいですから、
8月7日なら晴れ渡っていることのが多いでしょう。

「りこちゃんが入院していた時、病院の七夕の笹に、短冊書いてぶら下げたよね。」
「うん、ぼく達、皆でそれぞれ書いて、ぶら下げたね。」
こざる達は、りこちゃんが入院していた時のことを思い出しています。

「ぼく達もそうだったけれど、どの短冊も"早く治りますように"とか、
"無事に元気になりますように"とか、"手術が成功して早くよくなりますように"とか…」
皆、うんうん頷きます。

どの短冊にも願いが込められていました。
こざる達もそうでしたが、どれも一所懸命 書かれていました。

「それで、りこちゃんに『もうすぐ七夕だよー。』って言ったら、
りこちゃん 『え? たなぼた??』って言ったんだよねー。」
「そう、そう!」
こざる達は、皆、大笑いします。

「ぼく達が おかしくて笑ったら、りこちゃんも一緒に笑ってねー。」
「りこちゃんらしいよね。」
皆、うんうん頷きます。

「りこちゃん、入院したのは大変だったけれど、
でも後から思えば、あの時、入院して治療したから、
今、こうして、毎日 元気に穏やかに過ごせているんだよ。」
「そうだね、結果的に早めに治療できたんだもんね。」
皆、うんうん頷きます。

「やっぱり 棚ぼただったんだよ!」
こざる達が一所懸命書いた短冊の願いがかなったのでしょう。


ラジオからは、りこちゃんと こざる達の大好きな歌が流れてきます。

「見上げてごらん夜の星を
小さな星の小さな光が
ささやかな幸せを うたってる」

坂本九の『見上げてごらん夜の星を』です。

こざる達も一緒に歌います。

「見上げてごらん夜の星を
僕らのように名もない星が
ささやかな幸せを祈ってる」

夕飯の仕度が出来たようです。

「りこちゃん、呼んでくるねー。」
こざるちゃんが歌いながら、りこちゃんの部屋へ向かいます。

「手をつなごう僕と おいかけよう夢を
二人なら苦しくなんかないさ」

「りこちゃーん、夕飯 出来たよー。今夜は お刺身だよ!
浅蜊の味噌汁も作ったよー! 一緒に食べよう!」

こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
明日の夜は晴れなくても、雲の上は晴れていて 天の川もちゃんと輝いています。
よい毎日でありますように (^_^)


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ありがとうございます。季節の変わり目、ご自愛ください(^_^)
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ひっそりと、こっそりと、空想でカフェを始めることにしました。 「ウールー」は、フランス語で heureux と綴り、「幸せな」という意味です。営業時間は不定期です。 こざる達は 人間のおばあさんの りこちゃんと 一緒に暮していて、時々、登場します。

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