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夏の終わりの 小さな花火会

「今夜も涼しいねー。」
「急に夏が終わりになったみたいだよね。」
「でもまた猛暑になるかもしれないよ。」
「どうかなぁ。」

まだ8月です。
今月は、いきなり真夏になったと思ったら、
いきなり初秋になりました。

今日も りこちゃんとこざる達は いつものように
わいわいお喋りしながら、 皆で一緒に夕飯を食べました。
そして食後のお茶を飲んでいます。

「そろそろ花火やりたいねー。」
「そうだね、あまり涼しくなり過ぎないうちにね。」
「りこちゃん、花火やろうね。」
「うん、やろうね。」

りこちゃんと こざる達は、毎年、夏の終わりに、
皆で花火をやります。

「小さな花火会だよ。」
ちょっとした年中行事です。

「花火はいろいろ種類があるけれど、皆が一番好きなのは線香花火なんだ。」
皆、うんうん頷きます。

「最初は、スパークとか、すすき花火とか、賑やかなのをやるんだ。」
「自分で持っている花火を見ているのもいいんだけど、
他の人が持っている花火を見るのもまたいいんだ。」
「それから、ネズミ花火もやるよー。」
「前やった時に、ネズミ花火がぼくを追いかけて来たことがあったんだよ!」

そんなこともありました。
こざるちゃんは慌てて、ワーワー逃げました。
「それで、火が消えたら ちゃんとバケツに入れたよ!」

もちろん、花火をやる時は
水を張ったバケツをすぐ側に置きます。

「いろんな花火をやって、それで最後に線香花火をやるんだよ。」
「皆で、線香花火を見ている時間、なんだかとってもいいんだ。」
「時間がゆっくり流れていくのを感じるよね。」

皆で嬉しそうに線香花火を眺めて、穏やかな時間が流れていきます。

「とってもいい時間なんだ。」
皆、うんうん頷きます。

「この夏も、まだまだたくさん楽しいことやろうねー。」
「そうだよ! まだ夏の旬の食べ物も食べなくちゃねー、りこちゃん!」
「うん、食べようねー。」
皆、笑顔で うんうん頷きます。

こざる達は 夏が終わる前に
もっとたくさんいい思い出を作ろうと思っています。

こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
今日の夕立もすごかったですが、明日も不安定な天気のようですね。
よい毎日でありますように (^_^)

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