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月に見守られて散歩して

今日は、久しぶりに朝からずっと、一日中 晴れていました。
昨日までは、雨や曇りの梅雨空で、
気温も低い日が続きましたが、
今日は、夏日、気温も上がって暑くなりました。

りこちゃんと こざる達は、
今日も いつものように 皆で一緒に 賑やかに夕食を食べました。

そして 二人のこざる達が、台所で
食後のお茶の用意をしています。

「今日は、ちょっとだけ、りこちゃんとお散歩できてよかったね。」
久しぶりのいい天気で、暑いとはいえ、
本当の夏に比べたら、まだ猛暑ではありません。
「それに風もなかったからね。」
風が強くても、高齢者の散歩には向きません。

「だから ぼく達 ちょっとだけ、りこちゃんと一緒に
すぐそこの桜並木を散歩したんだ。」

りこちゃんは、数年前、体調を崩して入院して、
ちょうど今頃の時期に、手術をしました。
「大手術じゃなかったんだけど、それでも ぼく達、
とっても心配だったんだ。」
「りこちゃんが、手術室に入って出てくるまで、
そんなに時間はかからなかったんだけど、
それでも、ものすごく長く感じたよね。」

難しい手術ではありませんでしたが、
それでも何が起こるかわかりません。
何時間もかかる大きな手術で、その間、ずっと待っている家族の方々、
途方もなく辛いことなんだと、ほんの少し待った経験で知りました。

「そんなことも思いながら、こうして 皆で一緒に散歩できて、
本当に嬉しかったよね。」
「昼間だけど、お月さまも にっこり笑って見ていてくれたね。」
「うん、よかったね、って聴こえたよ。」

青空に、美しい白い月が出ていて、見守ってくれているようでした。

「頑張って生きていくって、大変なこともたくさんあるけれど、
それでも生きているって、素晴らしいことだと思ったよ。」
こざる達は、笑顔で うんうん頷きます。


「何か お茶菓子も持って行こうよ。」
「うん!」

皆で笑って お喋りして 楽しく過ごすことができて、
こざる達は、本当によかったと思います。

「お茶菓子、どれにする?」
「うーん….全部、持って行こうよ!」

お茶の準備が出来ました。

今日も こざるカフェでは、ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
寒暖差が激し過ぎる日々ですが、どうぞ くれぐれも体調に気をつけて
無事に お過ごしください。
よい毎日でありますように (^_^)


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