スクリーンショット_2019-05-22_2

角界のひねり王子は パスタ大好き

昨夜から、ずっと雨が降り続いています。
風も強く、雨も激しく降っている時間が長く、
なかなか止みません。

「夕方には上がるかなぁと思ってたよ。」
こざるちゃんが、外を眺めながら言います。
「まだまだ しっかり降っているよ。」

こざる達は、わいわい おしゃべりしながら、
いつものように 夕飯の仕度をしています。

「今日は残念だったね。」
「うん。りこちゃんと、わーわー言って、応援したんだけどね。」

こざる達は、大相撲 夏場所の話をしています。
りこちゃんの世代の人たちは、
子供の頃から、ずっと相撲に親しんできた人が多く、
りこちゃんも相撲は特別なものではなく、
普通のものとして大好きです。

「炎鵬関、明日は勝つかなぁ。」
「うん、きっと勝つよ!」
「勝つといいなぁ。」

炎鵬関は、お相撲さんとしては とても小さく、
身長は168cm、
体重も100kgなく、99kg、
いわゆる小兵のお相撲さんで、
角界のひねり王子と呼ばれています。

りこちゃんも、こざる達も、
小さいけれど 頑張って
大きな力士を相手に いろいろな技で勝つ炎鵬関を応援しています。

少し前に、今日の炎鵬関の取り組みがあって、
こざるちゃんは、りこちゃんと一緒にテレビで見て応援したのでした。
「でも、負けちゃったんだよ。」
こざるちゃんは、少しがっかりしています。

「炎鵬関は、ごはんよりも、パスタが大好きなんだよ。」
イマドキの若者ですね。

「それに、相撲部屋の近くの よく行く喫茶店では、
サンドイッチだけを頼むんだって。」
「他の力士たちは、サンドイッチだけでなく、パスタとか他のものも頼んで
たくさん食べるんだけど、少食なんだね。」
「それでスマホで取り組みの動画をずっと見ているんだよ。」
「小さいから、人一倍研究熱心なんだよね。」
そうですね、より多くの対策をしないとならないでしょうね。

「りこちゃんと一緒にお相撲、観に行きたいねー。」
「うん。『座布団を投げないでください。』って言われながら、
座布団、投げたいねー。」
こざる達は、皆、笑います。

夕飯の仕度が もうすぐできるようです。
ラジオからは、 明るく のどかな歌が聴こえてきます。

「林檎の木の下で 明日また逢いましょう
黄昏 赤い夕陽 西に沈む頃に」

映画『シコふんじゃった』のエンディングソング
おおたか静流の『林檎の木の下で』です。

こざる達も一緒に歌います。
「林檎の木の下で 明日また逢いましょう
なんにも言わぬこころ 逢えばみんな通う
たのしく頬笑んで 星に呼びかけましょう
幸福 いつもいつも 二人を守れよと」

「りこちゃん、呼んでくるねー。」
こざるちゃんが、歌いながら りこちゃんの部屋に向かいます。

「りこちゃーん、夕飯できたよー。
今日は、豆腐ハンバーグ作ったよ! 一緒に食べよう!」

こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり、
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
明日からは気温が上がって、7月の気候となるようですので、
どうぞ 気をつけてお過ごしください。
よい毎日でありますように (^_^)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?