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夏は花火

今朝もどんより曇り空です。

「雨は降っていないよ。」

今は降っていませんが、降るかもしれません。

「もう夏休みなのにね〜。」

もう毎日 青空で太陽がギラギラして、
暑い!!というのが当たり前ですが、
この夏は、ずっと梅雨です。

こざる達は、いつものように賑やかにお喋りしながら、朝ごはんの仕度をしています。

ラジオからは、朝のニュースが聞こえてきます。
各地の 花火の話をしています。

「そうか、もう夏休みなんだもんね、あちこちで 花火大会があるよね。」
「ぼく達も りこちゃんと よく花火を観に出かけたね。」
「花火を観に行くって言うとワクワクしたよね〜。」
皆、うんうん頷きます。

「花火も もちろん綺麗なんだけど、
あの音がいいんだよね。」

ドーンと、お腹に響きます。

「それで夜空に パッて華やかに光って、わあーってね〜。」

こざる達は、皆で花火を観に行った時のことを思い浮かべています。

「りこちゃんの友人達とも一緒に観に行ったね。」

りこちゃんも友人達も、今よりも
もう少し若いおばあさんだった頃、
花火大会の混雑を心配して、こざる達が
一緒に行ったこともありました。

「あの時も楽しかったね。」
「りこちゃん達、皆、若いお嬢さんみたいに はしゃいで賑やかだったよね。」

年をとるにつれて、昔の女学生のような、
小さな女の子のような そんな感じがする時もあります。

「今年も 近くでやる花火大会、あるかな?」
「あるといいな。」

朝ごはんの仕度が出来たようです。

ラジオからは優しい歌声が聴こえてきます。

「ありがとう ありがとう
ちゃんと伝わるかな?
その笑顔が勇気になる
ありがとう ありがとう
この言葉ひとつで
光がつながっていくよ」

絢香の『ありがとうの輪』です。

こざる達も一緒に歌います。

「辛い想いを打ち明けた時に
黙って泣いてくれたともだち
そんなきみの泣き顔を見てたら
嬉しくてまた涙こぼれた
一人じゃ ここまで来れなかった
きみに出会えてよかったよ」

「りこちゃん、呼んでくるねー。」

こざるちゃんも歌いながら、
りこちゃんの部屋へ向かいます。

「ありがとう ありがとう
ケンカもしたけど
いつも味方だってわかってた
ありがとう ありがとう
これからもずっと
その笑顔で見守ってて」

「りこちゃーん、朝ごはん、出来たよ。
今日はフレンチトースト作ったよ!
皆で 一緒に食べよう!」

こざるカフェは、今日も ゆっくり始まって
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
花火は やっぱり いいですよね。
よい毎日でありますように (^_^)


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