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のんびり昼寝タイム

「おやつ、もう少ししてからにするよー。」
こざるちゃんが、今日のおやつを持って、
りこちゃんの部屋から戻ってきました。

今日も太陽ギラギラ、こざるカフェは ちょうどおやつの時間です。
いつも ござるちゃんが、りこちゃんと一緒におやつを食べるのですが、
「りこちゃん、気持ち良さそうに、スースー、昼寝してるんだ。」
「うんうん。」
「ラジオから、高校野球が聞こえていて、
りこちゃん、それを聞きながら嬉しそうな顔したまんま、スースー、クークー。」
皆、ニコニコしながら頷きます。

「ああ、それは、りこちゃん、幸せタイムだねー。」
「うん。りこちゃんにとっては、おやつも幸せタイムだから、
起こせば食べると思うけど、もう少ししてからにするよ。」
皆、うんうん頷きます。

りこちゃんは高齢者なので、昼寝は季節を問わずですが、
こう暑いと、日本も、子供や高齢者だけでなく、
皆、昼寝タイムがあってもいいのかもしれません。

「イタリアとか、スペインとか、夏は暑いから、
午後はお店も閉めるんだよね。」
「シエスタだね。」
「夕方、気温が少しでも下がる時間になって、また皆、起きて活動するんだよ。」

日本の夏も そうしてもいいような そんな夏になってきています。

「昼寝って、何だか幸せだよね。」
「その言葉の響きに、幸せを感じるんだよね。」
「小さかった時の記憶が入っているからかなぁ。」
「きっとそうだね。」

あれをしなきゃ、これもしなきゃ、終わったら今度はこれ、
などという義務が ほとんどない子供時代の幸せな記憶です。

「子供は昼寝が義務だよ!」
皆、うんうん頷きます。
「寝る子は育つって言うもんね。」

「そういえば、昼寝しなさいって りこちゃんに言われてた頃、
寝ないで遊んでいたら、りこちゃんが買い物から帰って来て、
ぼく達見て、寝なかったのがバレたこともあったよね。」
「うん、あったよねー。あれ、何でわかったんだろう?って
不思議だったよね。」
皆、うんうん頷きます。

「あれ、ぼく達は寝ると目やにがつくけど、
寝ないと つかないからだよ。」
「あ! そうかー、そうだったんだー。」
「りこちゃん、魔法使いだって思ってたよ!」

「じゃあ そろそろ、りこちゃんと おやつ食べようかな?」
こざるちゃんが おやつを持って再びりこちゃんの部屋へ向かいます。

「りこちゃーん、おやつだよー。
今日の おやつは何でしょねー。」


こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
今日の おやつは、水ようかんでした。
よい毎日でありますように (^_^)

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