「いろんな経験」

用意された「いろんな経験」は、遠くから見るとたいして「いろいろ」でないかもしれない。


初めて海外に出た時、その国のいいところばかり目について、日本の批判ばかりしていた。

もう一度日本に戻り、3年して別の国に行った。今度は日本のいいところが目について、その国の悪いところが目についた。

また日本に戻り、4年たってさらに別の国に行った。そうすると、「みんなちがってみんないい」という境地にたどり着いた。

「みんな違ってみんないい」は、かなり雑多に、そして丁寧に差し出されたものでなく乱暴なくらい投げ込まれた場所で、「みんな」を経験して、そして、1回や2回で「みんないい」にはたどり着かないのかな、と思った。

そうすると親が「子どものためにいろいろな経験を」というとき、それはある程度予測された「いろいろ」で、本当は、苦しいこととかやばいこととか、そういうものを含めた「いろいろな経験」であるべきではないのか、などと思った。

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