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あの感情はなんだっけ 忘れそうだよ だから書き残します(lyrical school恵比寿リキッドルーム公演記)

またリリスクのことになるんですが、10/1に恵比寿リキッドルームでワンマンツアーのファイナルがありまして。そちらでの思い出(というか僕の心の変遷のようなもの)をいろいろ残しておこうと思います。

今年2月に新体制となったリリスク初のワンマンツアー、福岡→柏→名古屋→大阪ときて、ファイナルがこの日の東京。会場はメンバーの目標でもあった恵比寿リキッドルーム。東京を代表するライブハウスの1つといって全く過言のない会場(であり、移転前の新宿リキッドルームは僕の青春の場所)です。

話は少し遡って、9月最終週。グループ公式とメンバーのSNSアカウントから「緊急企画!」というお知らせが届きます。その内容は「10/1のLIVE、チケット1枚で3名まで入場できるようにするので、ぜひご家族やともだちを連れてきてください!」というもの。つまりは、前売りの売れ行き的にSOLD OUTは難しい、それならば多く人に見てもらえる機会にするという方向に切り替えようということです。

これを見た瞬間、正直、一人のファンとして悔しさが先に立ちました。僕は、ただ好きということではなく、今のリリスクはど真ん中にぶちかますポテンシャルを持ったグループで、ちょっとしたきっかけで絶対大ブレイクすると信じている勢で。たしかに、活動し始めたグループのある種の到達点でもあるリキッドルームを満員にするのは難しいかもと思ってはいたものの、そこまでしなくてはいけないほどなのかと正直少し落ち込んだんですね。

多くのヘッズ(リリスクファンの総称)たちが、旧Twitterなどで「誰か一緒に行きましょう!」と呼びかける美しい光景を目にしてなお、自分は躊躇してしまって。やっぱりちゃんとお金払って見てもらいたいし、それだけの価値があるパフォーマンスだから安売りだって思われたくないって思ってしまうところがあったんです(もちろんそういう動きをされた皆さんのことは心からリスペクトしています)。とは言え、これをやっても会場がそこまで埋まらなかったらどうしよう…とかも平行して思ってしまい、自分自身も妻と友人を誘って、結果3人で会場へ向かうことになりました。

結果、この対策が功を奏し、リキッドルームはフルハウスと言っていい満員ぶり。安心して開演時間を迎えたのですが、そうなると次に気になるのは一緒に来てくれた2人が楽しめるかどうかという点。

妻は以前リリイベに同行してくれたことがあり「80's感ある曲(Drive Me Crazy)気に入ったよ」と言ってくれていたし、minanさんがラジオで紹介していた筋トレYouTubeをいたく気に入っているのでそれほど心配していなかったのですが、友人は完全に初めて(しかも、敢えて予習しなかったとのこと)。

LIVEが終わってから「どうだった?もっとこうしたらたくさんのお客さん来てくれるんじゃないかみたいなところあったりする?」と聞いてみたんです。そしたら

「とても楽しかったし、かっこよかった。今のままで全然いい。特にminanさんがかっこよかった。あれだけキレイで歌うまい人が、ソロでも全然やれるだろうに、あえてグループで続けようって決断したのすごくかっこいいと思った」
(注:リリスクは元々女性5人組だったのが、4人卒業して、残ったminanさんと新メンバー7人の合計8人で今活動しています)

「あああぁぁぁぁぁ…」ってなりましたね(いい意味で)。僕は、今回のリキッドルームを、あんなに素晴らしいLIVEだったのにずっとなんかモヤモヤしてしまっていて。どうしたらもっと多くの人に見てもらえるようになるんだろうということばかり考えてしまっていたのだけど、目を開かされる思いというか。

そうだよな、ファンは応援する対象を肯定して、またいいパフォーマンスしようって思ってもらえるようにすることが全てだよな。今のリリスク最高だって確信してたつもりなのに、改善点とか聞いてたの本当恥ずかしいわ、何様だよ自分ってなりましたし、なによりもまず友人に「本当に…本当に…来てくれてありがとう(尊い…)」ってなりました。

それは、僕がずっとモヤモヤしていた「1枚で3人入れる」という今回の対策の賜物だし、さすがにそれなしに全然知らないグループに4~5千円払って見に来てくれるのは難しかったと思うんです。そこのハードルが下がったからこそ、こんな風に思ってもらえて、こんなにステキなこと言ってもらえて。

この日感じたこの気持ち、大事にしたいし、忘れたくないなと思ってきちんと残しておこうと思いました(タイトルはBring The Noiseと言う曲の歌詞からの引用です)。

いつかまた、チケット瞬殺Sold outしたリキッドルーム見に行く時にもう一回これ読み返して「うん。そうだよな。」ってなれる日をとても楽しみに待ちたいなと思うんです。序盤にmanaさんがMCで「ツアーは今日で最終日だけど、リリスクはこっからが始まり。全員残りの人生一緒に楽しみましょう!」って言ってたのだけど、「残りの人生一緒に」って言えるような、そういう末永く、ずっと応援できるグループにきっとなってくれると思う。ずっとずっと待ち続けられるし、その日々が絶対楽しいものになるって不思議なくらいに信じられている。


それとこの日、珍しくメンバーみんながMCで今の自分の気持ちを語るシーンがあったんですが、どれも本当に素晴らしくて。

reinaさんが「もっと大きなステージに立って、今日リキッドに来たことを自慢してください!以上!(柴田勝頼オマージュ?)」とか、malikさんの「人生は今の繰り返しだから、この今一瞬をみんなとシェアできていることが幸せ」とか、manaさんの「私はやっぱりlyrical schoolが大好きで。ずっとずっと終わらせたくなくて。私がもっともっと大きくしたい。繋げたいって気持ち」とか。

そして極めつけはryuyaさんが言ったこれ(ちょっと長いけど)。こんなに真摯なMC、僕はあまり聞いたことないです。本当にかっこよかったし、同意したし、次は絶対SOLDしようぜ!と思いましたね。

「いつも来てくれているみんな、チケットすでに持ってるのにごめんねっていう気持ちと…でも、協力してくれて元々ともだちだった人やはじめましての人、久しぶりに会った人、こうやって会う時間が作れたことは本当によかったなと思ってます。もっともっとこれから大きくなってそういう時間や場所を(たくさん)作れるようにしていきたい」(〆に「おわりです」って言ったのもなんかかわいかった)。

そして、実質の〆ソング「Love Together RAP」。sayoさんの
「うちのdjの言葉を借りるけど、ここ10/1リキッドルームに来たこと、いつか絶対自慢できるグループになります!だから私もみんなもこの瞬間を絶対に忘れないでください!」
この言葉に全てがつまってたのかな。

目指すいつかは、今の繰り返しの先にあるし、きっとその時のためにこの日があったんだって思えるいつかに僕らはたどり着ける。

(写真は以前「撮影可」のイベントの際に撮影したものです)


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