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ちいさな自分が教えてくれる、たくさんのこと|ウタトコト⑤

「ウタトコト」とは?=歌×言
歌とエッセイを組み合わせて、1つの作品のように発表しています。

このページの最後には、”今日の歌”の動画があります。まず聞いてみたい!という方は遠慮なく文章を飛ばして、音楽を聴いてみてください!

こんにちは!シンガーソングライターの嘉村こずえです。

ウタトコト連載「自分と世界を抱きしめる」、第5回になりました!
(前回の投稿はこちら→「第5回”痛みを感じること”の先にあるもの」)

今回のテーマは、「ちいさな自分が教えてくれる、たくさんのこと」。
自分の中の”こどもゴコロ”についてです^^

子どもという特別な存在

このウタトコトのエッセイ、私、初回からずっと「子どもの頃は~」とか、「子どもの時のように~」などとたくさん書いている気がします。
それほど私にとって、「子どもの頃の自分」というのは、重要なキーワードなんです。

十年以上も前に、何かの記事で、こんな様な文章を読んだことがあります。

「子どもをよく観察するといい。
彼らは私たちに、生きる上での沢山のヒントを与えてくれる。」

これ、だれがどんな文脈で言っていた言葉か全く覚えていないんですけど、なぜか印象には残っていて、でもその時私は10代半ばとかで、それがどうゆうことを意味しているのか、いまいちピンときませんでした。

でも今十分に(?)大人といえる年齢になり、すごくその意味を実感しています。
私が、こどもという存在から連想するもの・・・

・無限の創造性
・根拠のない自信
・善悪の判断のなさ
・無条件に愛を振りまく
・遊びに対する枯渇しないエネルギー
・「今」しか見ていない
・空気を読まない
・偏見のなさ、正直さ、直観力(動物的)
・なんでもない瞬間にでも、喜んでいられる   etc...

今思いつくので、こんな感じです。

いやぁ、書いてみると、なかなか子どもって、無敵な存在に見えます。
そして思うことなんですが、こんなに世の中が発展して豊かな時代において、なぜか多くの人が精神的にはみじめな生活を送っていたりする。
その一つの理由は、今書いたような「こどもらしさ」を、自分の中に封印してしまっているからなんじゃないかと思うんです

「子どもらしさ」は、別に子どもらしくない

実際、私が上に書いたことって、本当に「子どもらしい」んでしょうか?
こども時代にだけ見られる、「未熟さ」を表すような特徴でしょうか?

私には、未熟さなんかではなく、むしろ神聖さを感じるほど、すごい力のように思われます。そしてむしろ、大人も含めて「人間が本来の生命力を発揮した姿」を映してるように思うんです。

もちろん、大人が完全に子どものような状態のままだったら、世の中大変だと思うんですけども。(想像しただけでカオスですね)
だけど今の世の中、大人になれば、あまりに「きちんと」することや、適応能力ばかりを必要とされるような場面が多いと思うんです。
そして、自分の中の、やわらかい、自由な感情や発想、創造性も、気づいたら蓋をしてしまう。それは、その人だから出来ることや、その人の喜びのもとまで奪ってしまうことかもしれません。

今を生きる大人たちが、子どもたち並みに今を楽しんで、自分の愛や創造力を開放したら、どんな世界になるんでしょうか?
まだ見たこともない世界ですが、私は漠然と思ってるんです。
人間が原初から持ってる力、自分の生命力を輝かせたときの力、って本当はこんなもんじゃないだろうって。

子どもの私を、取り戻す道。

そんな子どもの姿は、私にとって、言ってみれば「憧れの存在」
だからいつも、自分の中の「子どもゴコロ」に耳を傾けます。

「好き!」のもとを追いかけてみる。
理由が曖昧でも、自分の直観を信じてみる。
空気を読んで言わないよりも、伝えてみる。
インスピレーションがわいたら前例がなくても、形にしてみる。
何であっても、「うん、満たされる」と思うことは大切にする。
必要ないと思ったら、やらない。

などなど。しかし、まだまだ、子どもたちレベルの自由さには、程遠いです。苦笑

ただそんな中でも、最近大切にしていることがあります。
それは「カオスを受け入れること」です。
なぜなら私、これまで特に、自分の内面のカオスに当惑してきたからです。

第一回のウタトコトで、私はあらゆる刺激に対して敏感過ぎる「HSP=Highly sensitive person」という性質だと書きました。
これに関して質問があったので書いておくと、HSPは病気ではなくて性格的な「気質」です。心理学者のエレイン・N・アーロン博士が提唱した概念で、割合で言えば5人に1人が当てはまるそうです。
そしてHSPには内向的な人が多いのですが、私はその中でもHSSという「敏感で感受性が強いが、好奇心旺盛で刺激を求める」外交的なタイプでした。(タイプは本やネットのチェックリストなどで判別できます)

つまり、すごく繊細で内省的な自分と、冒険好きで外交的な自分が、共存しているということ。これ、相当厄介です!^^;
このHSP.HSSという概念を知った時は、自分に対する謎が解けたようで、思わず救われた気分になりました。

昔から、社交的で人が好きなのに、疲れやすく、一人でいる時間がたくさん必要だったり。
モードによって、静かに哲学していたり、流されやすくミーハー的になったり。
計画するのが好きで安心したがりなのに、自由に生きたかったり。

自分でも扱いが大変で大変で。。
そして、矛盾しているように見えるから、2人の自分は、自分の中でぶつかりあって、牽制しあっていて、どっちの自分にもブレーキがかかるようでした。

でも、こうして様々な形で自分を知る中で、段々理解するようになりました。
すべてひっくるめて私とゆうこと。
相反してるように見えて、実は繋がってること。

子どものころは、自分の中の矛盾とか考えないから、ぜーんぶそのままでエネルギッシュだったんです。
説明できなくったっていい。その、自分の中のカオスを、そのまま受け入れて大切にすること、それが、自分自身を全人格的に活かすことなんだと、気づくようになりました。

カオスは創造の源泉。
自分のカオスを受け入れて、それを活かして創造的に生き、誰かに喜んでもらうこと。そんな風に生きられたらいいなと今は思っています^^


◆今日の歌 「Inner child」

今日の歌は、そんな「子どもゴコロ」を大切にしたい気持ちを、ポップに歌ってみた曲です。
忙しい中でも、ちいさな自分を大切にして、ご機嫌に過ごせる人が増えますように^^ 

「Inner child」
詩・曲 嘉村こずえ
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