影の太陽サムネ

自分にも歌いたい応援歌|ウタトコト⑦

「ウタトコト」とは?=歌×言
歌とエッセイを組み合わせて、1つの作品のように発表しています。

このページの最後には、”今日の歌”の動画があります。まず聞いてみたい!という方は遠慮なく文章を飛ばして、音楽を聴いてみてください!

こんにちは!嘉村こずえです。

ウタトコトをスタートして、
初の自主連載「自分と世界を抱きしめる」
ついに、第7回目の最終回になりました~!

この7つの連載が、
私の自己紹介のようなものになればと思いやってきました。

シリーズの最終回となる今回、
私の今の思いを中心にお届けしたいと思います。
ぜひご覧いただけたらうれしいです!

「自分も、世界も、抱きしめる」


今回この連載のテーマを、
「自分と世界を抱きしめる」と題してここまでやってきました。

「この世界で、人が持って生まれた命を輝かせる生き方って何だろう?」

そんな問いに対する私なりの探求を
自分との向き合い方、世界との向き合い方、
両方の視点で、表現してみようと思ったんです。

もちろん、私にとってこの探求は道半ばですが、
だからこそ、等身大のリアルな自分のストーリーを綴ってみました。

そして、こうして自分で振り返りながら改めて思ったことは、
特に、音楽で表現活動を始めてからの道のりは、
すごく私にとってチャレンジングだったなぁということです。

私にとって、
「自分を大切にすること」と
「世界を大切にすること」は、
以前には2択の世界に見えていました。

「人の気持ちがわかる子だ」
物心ついてから、
そんな風に言われることも多かった私ですが、
人の気持ちを汲みすぎて(時には不必要なほど)
どこか自己犠牲をはらうことも多かった。

そして、そんな私が、
シンガーソングライターとして
自分の感じることを大切にして表現していく生き方を始めてみると、
いかに本当の自分は繊細で、我が強くて、
すごく自分のペースがあって、
簡単には周りに合わせられない性格なのかということを
思い知りました。

自分の為に生きるのか、人の為に生きるのか。
自分を犠牲にするのか、相手を犠牲にするのか。


私だけでなく、たくさんの人が、
日々その狭間で悩みながら生きているんだと思います。

でも、やっぱり思うんです。
私たちの究極の幸せな選択は、
「自分を大切にするか、相手を大切にするか」
ではなく、
「自分も、相手も、大切にすること」だということ。


だから、私自身、
安易に周りに合わせて得られる安心よりも、
違いを受け入れて、自分の感性に従って生き、
その上で誰かの役に立てる喜びを見つけていきたい。
そんなチャレンジをしている最中なのです。

そして、思うのは、
私たちは表面的な違いはあれど、
実は深い部分では、一緒なのです。
むしろ、繋がっているのです。

そんな、私たちの根底に流れる、
”同じもの”を共有できたときに、
私たちは、ただ利害を争う関係から、
一緒に喜べたり、一緒に分かち合える存在に変わるんだと思います。

そしてそんな境地で生きられた時に、
私たちは、本当の意味で
自分も、世界も、抱きしめることができるのではないかなと思います。

誰かの為に、という暴力性を超えて、行動しよう


誰かの役に立てる喜びを見つけたい、と書きましたが、
「誰かの為に」と思ってとる行動は、優しいように見えて、
時にすごく独善的だったり、お節介になってしまうこともあります。

全てのことに通じますが、
良かれと思ってやったことが
人によっては、迷惑に感じるかもしれないし、
必要ないかもしれない。

私は、歌を始める前「世の中をよく変えたい」という思いで
アクションを起こす起業家が集まる学びの場や、
大学院にも通っていたのですが、
その「変えたい」という姿勢の持つ、
ある種の暴力性にすごく、怯えていました。

ある意味、だからこそ
私は「アート」という手段を選んだともいえます。
アートは、受け取り手の解釈が自由だから、
受け手に自分の価値観を押しつけないで済むと思ったからです。

だけど、その「遠慮」のようなものですら、
やっぱり乗り越えなくちゃいけないと最近思いました。

私は、「なぜ歌を歌っているの?」と聞かれても、
昔は、「自己表現したい」としか言えませんでした。
本当は、自分がすごく人の気持ちを感じやすいので、
それを音楽で表現して、
沢山の人の気持ちの居場所になるような曲が歌えたらと思っていました。
でもそれですら、おこがましく感じて、なかなか言えなかった。

でもそうすると「なんかぐっと来ない」と言われてしまったり、
うまく自分の本意を伝えることができませんでした。

映画監督の宮崎駿さんが、
「絶対この映画で世界を変えてやる!!」
という気持ちで作って、初めて見てくれた人が少し何か感じる、
と語っているのを読んだことがあります。

その時、アートであっても、
自分が「良い」と思うことや信じてることを
ちゃんと伝えようとする姿勢を持つことが
いかに大切かを感じたのを覚えています。

どんな世界にとって優しいアクションを起こす人も、
きっと、多くの人は
その行動の持つ暴力性にも気づいていることでしょう。

それでも自分の思いを信じて、
その結果も責任も引き受けて、行動を起こしている。
そうゆう勇気が積み重なって、未来が創られている。
そのことに、敬意を表したいと強く思います。

そして、同時に、
まず自分の為にやること、
自分がやりたいからやる、ということ。
それでいいんだと思います。
誰かが喜ぶ顔を思い浮かべながら、
こどもゴコロで、ワクワクと。

きっとそれで十分です。

自分がこうして文章を書いたり歌を発信しながら、
そんなことを改めて、思っています。

◆今日の歌  「影の太陽」


「影の太陽」  詩・曲 嘉村こずえ
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今日の歌。
こんな私が、「誰かの為に」という気持ちを大切にして作った曲です。

私、こうゆう誰かを励ます「応援歌」みたいな、
わかりやすくメッセージ性のある曲を作るの、好きじゃなかったんです。

理由は、上で書いたように、
何か押しつけがましさとか上から目線なエネルギーを
与えてしまうような気がして、そして、気恥ずかしかった。

だけど、自分自身は、そんな応援歌に沢山救われてきた。
そして、2014年に作ってから、めったに歌わないこの曲も、
歌えばみんなが大好きと言ってくれる。
だから、最後に届けたいなと思った曲です。

実際は、自分自身を励ます気持ちも入っていると思います。
私が経験してきたような、
自分を表現するのが苦手だったり、
色々なことに気を使いすぎてアクションを起こせない人にこそ
届いたらいいなと思います。

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ウタトコトの初回連載「自分と世界を抱きしめる」は今回で終了です。
ご覧いただいた皆様ありがとうございました!

今後、ネット上だけでなくライブも少しずつしていくので、
ウタトコトの更新はゆっくりになるかと思いますが、
またアイデアが浮かんだ時など、
歌とエッセイで発信していきたいと思います^^
今後ともよろしくお願いします!

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