ちょっと文章が理解不能な話。 ~「バス運転士道」って、経営陣大丈夫?~
というニュースがたまたま流れてきて、
「ごめんなさい、ちょっと何言っているかわかんないんですけど」
というもやっとした感情になったので、そのオハナシ。
K成グループのバス会社で、バス運転士不足解消のために
「武士道に着想を得た運転士道」
をモチーフにした講習を行って離職を食い止めよう、というものなのだそうですが、その離職が多い原因が
「労働時間が不規則なことなど、仕事内容に見合った賃金が支払われていない実情」
だとわかっているのに、なんで「武士道」風の意識改革で離職が減るのか、
まったく意味がわかりません?日本語理解してる??
労働時間が不規則なのであれば、それをカイゼンすればいいわけで。
仕事に見合った賃金が支払われていないのであれば、仕事を減らすか給料を上げるかしかないわけで。
それがなんで「運転士であることに誇りをもって」という話になるのやら。
意識改革の前に、給与改革では?
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ちなみに、武士道が出てきたので、本来の武士道がなんたるかを語ればそりゃもちろん
「御恩と奉公」
である、と日本史の教科書にも書いてあります。戦功に応じた領地の配分によって、武士は主君に忠誠を誓うわけで、至極かんたんな話です。
しかし、なんだかなあ。こういうのを見ていると、資源も武器もないのに「大和魂だ!」「神風だ!」と精神論で若者を滅ぼしていった帝国日本軍の発想を思い出してしまいますよ。
もう、昭和は終わって、平成も終わるんだぜ~。
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