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フリーランスとは 素浪人 である。


 今日、ちょっと面白いツイートが流れていたので、思わず紹介しますが、

「フリーランス」という呼び方だとかっこよさげだけれど、「自由業」「自営業」だと抵抗を感じるかも、というお話でした。

 フリーランスやら、ノマドという言葉が流行して久しいですが、対照的な言葉として「社畜」というのもあります。

 世の意識高い系のみなさんの間では、

 社畜を辞めてフリーランスになろう!

みたいな言説が毎日飛び交っていますが、つまりは

「おぬし、浪人になるのか」

ということですね。


 社畜、それも正社員の社畜であれば「家臣」です。一代使い捨ての「足軽」やら「徒士」とは違って、身分が保証されています。

 もちろん、信長さまみたいなブラック主君に仕えた日には、身も心もズダボロになってしまうこともあるかもしれません。

 剣の先にささった饅頭を食ってみろ!

的な、パワハラもあるかもしれません。



 まあ、それはさておき、社畜は家臣です。

 それに対して、フリーランスというのは、

「素浪人」

以外の何者でもありません。個人の案件を受けながら仕事をしているというのは、

「越後屋に雇われて、水戸黄門が来たら『先生!センセイ!お願いします』の合図でぬっと現れる役」=用心棒

みたいな感じでしょうか。


 わたくし、小塚井呉也が「副業家=サイドライナー」を名乗って活動しているのは、江戸時代に例えれば、

「昼の顔は、八丁堀の同心、しかして夜の顔は、チャラリー♪シャキーン!」

みたいなものです。副業というのはまさに、「仕事人」なんですね。


 まあ、こんな感じで、「フリーランス」なんて横文字で言うからカッコいいと思ってしまうのであって、実はたいしたことはありません。

 私は建築業界の片隅で仕事をしていますが、建築関係の職人さんは、

「全員、ある意味一回ずつの現場を請け負う、フリーランサー」

です。雇われていないもの。

 大工、設備屋、上下水道、屋根壁、多くの職人さんは、フリーランスです。


 というわけで、社畜がつらいなあ、と思っている人は、主君が好きでも嫌いでも、まあいいので、

「藩士はつらいぜ」

とか

「家臣たるもの、忍の一字でござる」

とか呟けば、ちょっとは楽になるでしょう。


 そして、そこから一歩を踏み出すためには、あの名曲、名テーマに自分の身を乗せて

「仕事人」

をやってみるのは、いかがですかい?だんな。







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